第10回 乗鞍天空マラソン

(2015/06/20〜21) B

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(Update:2014/07/03)

 

【大雪渓に向けてスタート!急遽、位ヶ原山荘に変更】

1km地点 河原井 司選手(No.1427)が一歩リード
08:04:04

それではレースまでの模様をお伝えします。こちらはスタートから1kmの善五郎の滝 駐車場。先頭に河原井 司選手(No.1427)が一歩リードした形で、他6名の選手が続きます。昨年トップよりも10秒程度遅い通過タイムです。

なお、緑帯のキャプションの下段は撮影時刻です(時:分:秒)。

 

【コース概要 −エイドステーション、区間距離・勾配、関門時間】

  名称 場所 距離(標高)
<次区間までの距離、勾配>
飲料水 スポーツ
ドリンク
軽食
バナナ
トイレ 関門時間
登り スタート 観光センター

0km(1500m)
<3km、+3%>

       
  休暇村

3km(1600m)
<4km、+5%>

       
第1エイド 三本滝

7km(1800m)
<5km、+6%>

  9:30
第2エイド 荒田沢橋

12km(2100m)
<2km、+8%>

     
第3エイド 位ヶ原山荘

14km(2350m)
<4.5km、+8%>

   
折返し 第4エイド 大雪渓駐車場

18.5km(2600m)
<4.5km、−8%>

11:30
下り 第5エイド 位ヶ原山荘

22km(2350m)
<2km、−8%>

   
第6エイド 荒田沢橋

24km(2100m)
<6km、−6%>

    12:30
ゴール 三本滝

30km(1800m)

       
<平均勾配>登り:18.5km、5.9% 下り:12km、6.6%

スタートからゴールまでの各エイドステーションの概要はご覧のとおりです。なお、平均勾配は登り18.5km、6.1%で、下り12km、6.6%です。

 

3km地点(休暇村) 6名の先頭集団
08:10:17

そして、3km地点の休暇村。沿道では応援の方々が選手を出迎えます。先ほど一歩リードしていた河原井 司選手(No.1427)は後続の集団と一緒になり、6名の先頭集団を形成します。

 

5km地点 −河原井 司選手(No.1427)と利根川 裕雄選手(No.1800)の一騎打ち
08:19:47 08:21:13

休暇村を過ぎると完全な山道になり、沿道には建物や観客の姿はなくなります。こちらは三本滝の2km手前の5km地点。ここでは河原井 司選手(No.1427)と利根川 裕雄選手(No.1800)の一騎打ち。そして、15メートルほど後方に田畑 幸司選手(No.1485)の姿があります。

 

7km地点(三本滝 第1エイドステーション)

7km地点の三本滝。こちらが第1エイドステーションです。最初の給水所です。

 

河原井 司選手(1427)の後ろに利根川 裕雄選手(No.1800)がピッタリ
 08:27:34 08:27:40

ここまでは河原井 司選手(1427)の後ろに利根川 裕雄選手(No.1800)がピッタリついて並走します。

 

8km地点付近(かもしかゲレンデ) 河原井 司選手(No.1427)がリード
08:34:46

三本滝のエイドステーションを過ぎたあたりから、ふたたびレースに動きがあり、河原井 司選手(No.1427)がリードして、利根川 裕雄選手(No.1800)との差は30メートルほど。

観光センターを出発し三本滝までは、勾配はそれほどでもありませんが、その先は徐々に勾配がきつくなってきます。

 

ノリクラが眺望できる(摩利支天 − 先週撮影)

今回は雨と濃霧のため、一部は前日、もしくは先週撮影した風景画像で沿道の様子を紹介します。三本滝から約3kmほど登ると、摩利支天という場所に到達します。道路や登山道を登ってきて初めてノリクラの峰々を拝むことができる場所で、摩利支天岳頂上から不動明王をここに勧請して参拝しやすくしたものだとされています。ノリクラはもともと信仰の山だったわけです。

 

10km地点付近 − 新緑が美しい 秋には見事な紅葉 − ぜひ秋の紅葉ランニングに
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) G

乗鞍天空マラソンが開催される6月中旬〜下旬は、新緑が一番美しい季節...ちょうどダケカンバの緑がきれいに揃ってきたところです。そして、あと3ヶ月もすると、ご覧のような見事な紅葉が出迎えてくれます。ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まり、画像の10km地点付近は9月下旬から10月上旬にピークを迎えます。

もうこの時期になると、肌寒さを感じる状況で、ランニングにはピッタリな季節となります。ぜひとも、秋の紅葉ランニングにノリクラにお越しください。

 

10km地点付近
08:46:31 08:46:36

さて、再びレースに戻り、こちらは上の紅葉の場所をちょうど走り抜けているところ。周囲は霧に包まれ始め、雨の降り方が一段と強くなります。雨がアスファルトを叩き付ける様子もはっきりとらえられています。レース展開には変化はありません。

 

12km地点(クロイ沢 第2エイドステーション)

そして12km地点のクロイ沢 第2エイドステーション。

 

トップは河原井 司選手(No.1427)
08:50:01

トップを走る河原井 司選手(No.1427)がやって来ます。

 

給水を受ける
08:50:04 08:50:06

昨年トップのラップタイムより8秒早く、快調に飛ばします。

 

続いて利根川 裕雄選手(No.1800)
08:50:19

続いて、利根川 裕雄選手(No.1800)が15秒遅れで給水を受けます。両選手とも給水ではほとんど減速することなく一口含んで、すぐに通過しました。各エイドステーションでは紙コップの回収箱が10メートル程度前方に設置されていますので、回収箱に入れるようお願いいたします。

大会コースとなっている県道乗鞍岳線は中部山岳国立公園内にあり、位ヶ原山荘付近は第1種特別地域、位ヶ原山荘先の11号カーブ付近から大雪渓・山頂方面は国立公園内でも最も規制の厳しい特別保護地区に指定されていますので、ゴミの投棄は絶対にしないようお願いいたします。

ちなみに、中部山岳国立公園において特別保護地区を通る道路は、県道乗鞍岳線(長野県)、乗鞍スカイライン(岐阜県)、県道上高地公園線(長野県)、立山トンネル(富山県)で、いずれもマイカー規制区間か、トロリーバス専用道路で、一般車両の通行が認められていない区間です。

 

この先、冷泉小屋までの1kmは急勾配
08:51:33

第2エイドステーションを通過して、冷泉小屋までの約1kmはコース内でもっとも勾配がキツイところ。観光センターから折り返し地点の大雪渓までの平均勾配が約6%に対して、この区間は距離1km・標高差100メートルで勾配は10%にも及ぶ劇坂です。(クロイ沢:標高2130m ⇒ 冷泉小屋:標高2230m)

 

これから山野草・高山植物の季節(ムラサキヤシオツツジ、先週撮影)

これからの時期は山野草や高山植物の季節が始まります。沿道でも1〜2週間前あたりからムラサキヤシオツツジが咲き始めました。所々に点在していて、ランナーの目を癒してくれるはず。

 

冷泉小屋 − 濃霧が立ち込める

そして、標高2230メートルの冷泉小屋に到達すると、かなり深い濃霧が立ち込めてきました。

 

冷泉 − ヤマザクラが咲く

冷泉付近ではヤマザクラが満開に...6月も後半に入るというのに、これからサクラが咲くというわけですから、ノリクラの気候がいかに冷涼であることがお分かりになると思います。

 

パッチワークのような緑のパレット(先週撮影)

そして、ぜひとも感じてもらいたい風景は、広葉樹の若い緑と針葉樹の深い緑がパッチワークのように彩られた光景。森林限界に近づき、両者が混在するこのエリアでしか見られない光景で、そこに残雪が加われば、まるで絵具を溶かしたパレットのような色彩になります。

 

15km地点(位ヶ原山荘 第3エイドステーション) 天空ウォークの方々とすれ違う

さて、標高2350メートル、15km地点の位ヶ原山荘に到着。ここで天空ウォークの方々とすれ違います。これから三本滝まで下りながら選手の皆さんを応援します。

 

エイドステーションはあわただしい雰囲気 「天候悪化で折り返しを位ヶ原山荘に急遽変更しました」
08:59:52 09:00:10

時刻は9時ちょうど。トップの選手が間もなく到着しますが、位ヶ原山荘のエイドステーションはあわただしい雰囲気に包まれています。折り返し地点の大雪渓の天候が急速に悪化してきたため、折り返し地点を位ヶ原山荘の300メートル先(15km地点)に変更することになったためです。

「今年は選手が皆軽装だから危ない...11時からもっと荒れたときことを考えたら、今しか判断できへん。上は風が結構強くなってきた。だからもう上はやめとく〜〜」と、三浦氏がおっしゃっていました。

 

折り返し地点を急いで設置
09:06:09 09:06:24

慌てて折り返し地点の看板を設置します。もちろん看板だけでなく、大雪渓のエイドステーションを位ヶ原山荘に移す関連作業も合わせて行われました。トップの選手はもうすぐ近くまで迫っています。

 

設置20秒後 −先頭の河原井 司選手(No.1427)通過  「いや〜間に合ってよかった!」 − カメラマンも慌てる
09:06:47 09:07:10

折り返し地点を設置してわずか20秒後。「折り返しここになりました!ここです!」というスタッフの掛け声が始まると同時に、先頭の河原井 司選手(No.1427)が無事折り返し地点を通過しました。昨年トップの通過タイムより22秒早いタイム。テレビ局のカメラマンも「いや〜間に合ってよかった!」と、安堵の表情...

 

利根川 裕雄選手(No.1800)がやって来る
09:07:49 09:07:49

トップから遅れること約1分、利根川 裕雄選手(No.1800)が折り返し地点にやって来ます。

 

利根川 裕雄選手(No.1800) − 下りで挽回して優勝

09:07:51

利根川 裕雄選手(1800)は、この後の下りで、先頭の河原井 司選手(No.1427)をとらえて、最終的には4秒差で優勝しました。タイムは1時間34分10秒でした。

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