第10回 乗鞍天空マラソン

(2015/06/20〜21) D

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(Update:2014/07/03)

 

【下山開始、ゴールまで駆け抜ける】

年齢は関係ない!まだまだ走り続けますよ〜

今回は残念ながら雪の壁を見ることができずに折り返して、三本滝まで下ります。標高2350メートルの位ヶ原山荘から標高1800メートルの三本滝まで距離8kmです。

この大会の参加資格は「高校生以上の健康な方」となっていて、年齢の上限はありません。今回参加の最高年齢は男性79歳で、「来年も元気であれば走り続けますよ。」と、おっしゃってくださいました。(女性最高齢は76歳でした)

 

疲労が蓄積し、体温はどんどん奪われてゆく − 下りでも油断大敵

ひたすら下ればよいわけですが、登りの疲労が蓄積した上に体温はどんどん奪われ、低温で足が動かなくなるケースもありますので油断は大敵です。

 

三本滝ゴール − やかましいほどのカウベルと大勢のスタッフに出迎えられる

そして、いよいよ最後。三本滝では、たくさんのスタッフがカウベルをやかましいほど鳴り響かせて選手の到着を待ち受けます。そして、最後はハイタッチを受けてゴール!

 

最後は笑顔で 手まですっぽり覆われるカッパなら違いますよ

どんなに苦しくても、大勢のスタッフの出迎えられると、それまでの苦労やつらさは吹き飛ぶもの。「終わり良ければ総て良し」という言葉のとおり、皆さん、笑顔いっぱいでゴールされました。

ゴールされた方の中には、「昨年も雨に降られて、こんな雨降りならいやだなぁ〜と思いながらも、また、今年来ちゃって...でも、このカッパに救われました。ポンチョと違って、手まで隠れるから全然違う。終わっちゃうとあっという間だなぁ。また、来年もお会いできたら...」と、おっしゃっていました。体幹だけをカバーするポンチョにするか、上半身全部を覆うカッパにするか、その時の天候条件で選択する必要があるかもしれませんが、今回はチョイスが正しかったようですね。

 

体調を取戻し、快調に飛ばす

さて、位ヶ原山荘では寒さで動けなくなっていたこちらの選手。体調を取り戻し、ゴールまで快調に飛ばします。

 

ハイタッチの洗礼

「ありがとうございます!」と、言いながら、ハイタッチの洗礼をうけます。

 

アルクマ選手も到着

そして、長野県観光キャラクターのアルクマ選手も到着しました。

 

今年は「走るクマ」を達成

レース前は「今年は『歩くクマ(アルクマ)』ではなく、走るクマで行きますから」と、おっしゃっていた通り、軽快な足取りでゴールされました。

今年の完走者は男子1374名、女子471名で、合計1845名でした。全棄権者(DNS・DNF)から算出する完走率は83.8%で、途中棄権者(DNF)は正確な数字は分かりませんが、昨年の半分程度の30名前後だったとのことですので、出走者中の完走率は98%前後という事になります。

 

<取材後記>

今回の天空マラソンは、残念ながら位ヶ原山荘折り返しとなり、多くの方が楽しみにされていた雪の壁まで到達できませんでした。

でも、雪の壁だけがノリクラではありません。前日に行われたトレイル−トレイルなど、乗鞍高原内にもたくさんのスポットがあり、一の瀬周辺だけを巡っても一日過ごせるだけの見所ポイントがあるほどです。

 

冬季閉鎖中の道路を使用した大会であるため、前日走行はもちろんのこと、事前トレーニングができないため、初参加の方はどこまで登ったらよいのか不安が大きかったのではないかと思います。ただ、距離が短縮され、空気の薄い森林限界以降がなくなりましたので、身体への負荷は軽減されたのではと思います。

 

タイムが最も重要な結果かもしれませんが、一番大事なものは達成感だと思います。雪の壁が見られなくても、達成感が得られフィールドがノリクラにはたくさんあります。登るにつれて景色や肌で感じる空気感の変化が 登り一辺倒のコースにエッセンスを与えてくれます。「...だからノリクラが好き」という選手も多いかと思います。

是非とも、来年も景色の変化を楽しみにお越しください。五感で走る楽しみを味わいにお越しください。

 

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