ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2015/07/04〜05) C

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(Update:2015/07/09)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。画像中央の雪渓上端に近いところに小さく岩の頭がお分かりでしょうか?

 

雪渓上部を左右に分ける尾根の一部

雪渓上部は中央に尾根部分があって、雪解けとともに右側と左側に分離します。その尾根部分の一部がみられるようになってきました。

 

昨年同時期の1週間後の尾根の一部
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2014/07/11〜12) C
今週の尾根の一部
昨年より1週間早い雪解け

左の画像は昨年同時期の1週間後で、右の今週とほぼ同じ大きさです。つまり、昨年より1週間早い雪解けを示しています。

 

こちらは雪渓上部右側上端。

雪渓上部右側上端 − 例年よりも早い雪解け

こちらは雪渓上部右側上端。例年よりも早い雪解けを見せています。

 

昨年同時期の2週間後の雪渓上部右側上端(ほぼ今週と同じ状態)
=今週は例年より1週間早い雪解け=

こちらは昨年同時期の2週間後の様子で、ほぼ今週と同じ状況です。昨年より2週間早い雪解けですが、昨年は例年より1週間遅い雪解け状況でしたので、今週は例年より1週間早い状況といえます。

 

上端から−雪渓下端まで推定515メートル

今回は濃霧のため雪渓下端部分まで見通すことができませんでした。昨年同時期の2週間後と同じ雪解け状況であるため、515メートルと推測されます。昨年は520メートル。2013年は測定できず、2012年は517メートル、2011年は506メートル、2010年は516メートル、2009年は500メートルです。今年は雪解けが早い状況が続いていましたが、ほぼ例年並みといってよい状況に落ち着いていることがわかります。

 

夏スキーと春スキーのどこに違いがあるのでしょうか?単なる季節の違いと言ってしまえばそれまでですが、春スキーの場合、滑走エリアが広いため、滑るだけでなく登りも重視しなければなりません。ですから、夏スキーのように板を手にもって滑るスタイルではなく、ザックに背負ったり、シールを装着して登るスタイルが一般的です。手で持たない理由は、疲労・体力面の問題と同時に、不用意に手から放して、谷底に板を落とさないためでもあります。もし、稜線から板だけ滑り落としてしまうと、下山がかなり困難な状態になってしまいます。

そんな春スキーのスタイルも7月に入ると影をひそめてしまいますが、乗鞍岳春山バスの運行が始まるゴールデンウィークから5月中旬までは、山頂・稜線から三本滝駐車場まで一気に滑走できるバックカントリースキーが楽しめ、その後6月中旬までは山頂・稜線から大雪渓や位ヶ原山荘まで滑走できます。

来年は、春山バスの運行が始まるゴールデンウィークに、稜線からの大滑降が楽しめる春スキーにお越しになってはいかがでしょうか?夏スキーとはまた別の楽しさがあります。春山バスが運行開始される4月下旬ごろの春スキーの様子は、ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.7(2015/04/28〜29)  をご覧くださればお分かりになるかと思います。

 

肩の小屋付近のバーン − 今週もゲート設置

さて、肩の小屋付近のバーンでは、毎週ゲートを設置して練習されているボーダーの方々の様子が見られます。

 

アルペンボードらしい鋭いターン

綺麗に整備したバーンで、アルペンボードらしいキレッキレの鋭いターンでゲートを抜けて行きます。

 

【雪渓上部 U、基礎キャンプ】

二人そろって

さて、長年続くこちらのキャンプ。このキャンプの顔といえば、代表と隊長のお二人...

 

「それでは一緒の動作をしてくださいね。」

「それでは一緒の動作をしてくださいね。」と滑り始めると、それに呼応しようと追随する隊長。

 

険しい表情で − 意気込みは人並み以上 緊張ほぐして「忘れてました。楽しむということを...」

今日は朝一番から険しい表情で、このキャンプへの意気込みは人並み以上のものがあります。「いや〜、緊張を保とうとして、そのために緊張させていたんですが、変に力が入りすぎていたんですね。」と、思い出したようにいつもの笑顔が...「忘れてました。楽しむということを...」

 

日が空くとポジション戻すのに時間がかかる − 雪上に立つだけでもメリットあります

「冬と違ってこの時期は前回の滑走から日数が経過してしまい、よいポジションを取り戻すのに、丸一日かかってしまうこともありますよ。だから、雪面に立つだけでもメリットはあるんです。」

長年滑り込んできたからこそ、夏スキーの大切さを十分すぎるほど認識されています。

 

1本1本が大切 − ウインターシーズンでも無駄な滑りをしない心がけ

おそらく、ウインターシーズンならリフトを使って何十本も滑走することが可能ですが、乗鞍大雪渓では歩く体力に呼応して、その日の滑走本数が決まります。ですから、1本1本が大切で、それがひいては、ウインターシーズンでも、無駄な滑りをしない心がけにつながって行くものでしょう。

 

練習が終われば仲良く楽しく -そのメリハリが大切

そして、練習が終われば、じゃれあったりして、仲良く...そのメリハリが大切ですね。

翌日も練習 テーマは同じでもアドバイスの表現方法がちがう

さて、翌日も練習が続きます。テーマは同じでも、一人ひとりに対して、アドバイスの表現方法が違います。

 

懇切丁寧に... 「こう見えても、最近はみんなにイジメられるんですよ(笑)」

滑る直前にはポジションの確認を行い、その指導は懇切丁寧という言葉に尽きますが、「こう見えても、最近はみんなにイジメられるんですよ(笑)」なんておっしゃっていました。でも、生徒さんは「そんなことない!」と首を大きく振っていました。果たして真相はわかりませんが...(笑)

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