ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2015/07/10〜11) B

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(Update:2015/07/16)

  

【雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年同時期の大雪渓入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2014/07/11〜12) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2015/07/04〜05) B
今週の大雪渓入口
昨年よりやや早い雪解け

こちらは大雪渓入口隣の車道と接する部分。左上は昨年同時期の1週間後の画像で右上は先週の画像、下は今週の画像です。雪渓の端は車道から8.5メートル離れていて、昨年同時期は7.5メートルで、その翌週は13メートルと急増していて、そのため、昨年よりやや早い雪解け状況で、雪解けスピードは先週と変わりありません。

 

スキーヤー専用道 ウラジロナナカマド − 昨年とほぼ同じ進捗

雪渓上部に向かうスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。若葉の状態に先週からの変化はなく、つぼみはまだ見つけられません。昨年とほぼ同じ進捗です。

 

昨年同時期の1週間後の登山道入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2014/07/19〜20) B
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2015/07/04〜05) B
今週の登山道入口
昨年より1週間早い雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。左上は昨年同時期の1週間後の画像で右上は先週の画像、下は今週の画像です。先週は昨年より2週間早い雪解けを見せていましたが、今週はあまり雪解けが進まず、昨年より1週間早い程度にとどまっています。

 

昨年同時期の1週間後の登山道入口(隙間4メートル)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2014/07/19〜20) B
今週登山道入口(隙間4メートル)
昨年より1週間早い雪解け

車道との間の隙間は先週より1メートル広がって4メートルほど、雪解けスピードが遅く、先週は昨年より1週間以上早い雪解けでしたが、今週は1週間早い状態にとどまっています。

 

雪解けは入口から29メートル先まで シナノキンバイ − 昨年より1週間早い

入口付近では雪解けに伴い、登山道が姿がをあらわし、現在29メートル先まで雪解けが終わっています。そしてその傍らには毎年見られるシナノキンバイが新芽をつけ始めました。まだ小さく、出始めたばかりですが、昨年より1週間程度早い進捗です。シナノキンバイの左に20センチ程度伸びているのはコバイケイソウです。

 

肩の小屋への登山道はほぼ全面積雪 − 誘導ロープに沿って登る

この先の登山道は一部出ているものの、肩の小屋までほぼ全区間、雪の上を歩くことになります。そのため、道迷いを防ぐために誘導ロープが敷設されていますので、必ず確認して登ってください。

誘導ロープは登山道のあるモーグルコースの南側を通っていますが、登山道のない北側を進むと、途中でハイマツ帯でルートが閉ざされてしまいます。必ず誘導ロープにしたがって登ってください。

 

昨年同時期の1週間前のモーグルコースの岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.9(2014/07/05〜06) B
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2015/07/04〜05) B
今週のモーグルコースの岩
昨年より1週間遅い雪解け−昨年より積雪が多いのはここだけ

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが画像の中央に写るモーグルコースの岩です。そのためモーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

先週と同様、昨年より1週間遅い雪解けで、全エリアの中で、昨年より積雪量が多いのはここだけです。

 

昨年同時期の石碑の岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2015/07/04〜05) B
今週の石碑の岩
昨年より1週間早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週は昨年よりも1週間早い雪解けでしたが、今週はほぼ昨年並みとなっています。この場所だけなく、今週は雪解けスピードが全体的に遅くなっています。

 

石碑の岩のチングルマ −先週と変わらず、昨年並み

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。芽吹きの状況は先週とほとんど変わりません。そのため、先週は昨年よりも1週間早い状況でしたが、今週はほぼ昨年並みとなっています。

 

昨年同時期の石碑の岩の下部のバーン
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B
今週石碑の岩の下部のバーン
ほぼ昨年と同じ雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、ご覧のとおり、中央部分の岩の大きさから、ほぼ昨年並みの推移と言えるでしょう。

 

【雪渓下部 U、モーグルコース】

ここからはモーグルコースの様子をお伝えします。

 

コブ管理人 − 朝一番から整備

今週はコブ管理人がシャトルバス始発便でお越しになり、朝一番から整備を始めました。思った以上にコブの形状が残っていて、整備しやすい状態だったとのこと。積極的に平日に滑走してもらえるスキーヤーがいると助かるとのことでした。

 

スコップ持参 − 「お手伝いしようと思って...」
=コブ管理人がいるときは不要です=
定期的なデラがけにはご協力を

さて、スコップを持参してお越しになったモーグラーの方。「お手伝いしようと思って...」 とのことで、その気遣い・心がけは大事なもの...自分たちのバーンは自分たちで整備するのはもっともなことです。でも、コブ管理人がお越しになったときは、すべてイチからやってもらえますので大丈夫!お越しの方々は滑りに徹すれば問題ありません。その代り、定期的に実施するデラがけの際は、お越しの方にお願いする場合がありますので、ご協力ください。

 

夏の乗鞍大雪渓には全国各地からスキーヤーがやってくる

ウインターシーズンは各地のホームゲレンデに戻りますが、この時期は滑走できる場所が限られますので、夏のノリクラはいろいろなレベル・ジャンルのスキーヤーがお越しになります。そのため、コブの形状が変化して行きますが、それも考えて、コブ管理人は絶えず作業を続けています。

 

モーグラーの滑走ラインを参考・考慮してコブを修正

ですから、コブ管理人はそれぞれのモーグラーの滑走ラインを参考・考慮してコブの形を修正します。

 

ラインの長さ − 97m×25コブ(ピッチ:3.9メートル)

ラインの修正などを行いつつ、安全にモーグルを楽しむため、ゴール付近が手狭だったこちから、安全を考慮して何ターン分をつぶして停止ゾーンを設けました。ラインの長さは、97m×25コブ(ピッチ:3.9メートル)です。

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