ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2015/07/18〜19) A

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(Update:2015/07/23)

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 U(三本滝ゲート〜大雪渓)】

三本滝ゲート − 乗鞍スカイライン自転車通行止の看板 県境までは通行できます

さらに進んで、観光センターから7km先の三本滝ゲート。この先はマイカー規制で、バス・タクシー・自転車のみ通行可能です。さて、今日は岐阜県側の乗鞍スカイラインで濃霧のため自転車通行止めとなっています。その場合は、三本滝ゲートにご覧のような看板が立てられますので、必ずチェックしてください。

三連休初日の7月18日(土)は、自転車通行台数はたったの1台でしたが、翌日連休中日は天候が回復するという予報も出ていたこともあって、朝一番から自転車の方が多く、最終的には7月19日(日)は222台もの自転車が走行しました。もちろん、現時点で今シーズン最高の台数で、シーズンを通しても、おそらく1〜2番目に相当する状況だと考えられます。

 

走るのは自転車だけではありません 冷涼なノリクラなら、まだマラソンシーズン

そして、走るのは自転車だけではありません。こちらのお二人は、かつては乗鞍天空マラソンにも参加されていたとのこと。今日は畳平目指して出発です。おそらく、一般的にはマラソンのシーズンは終了していることと思いますが、特に朝晩は冷涼なノリクラなら高所トレーニングも可能かと思いますので、ぜひ、マラソンの方もお越しください。

 

乗鞍スカイライン自転車通行止解除 − 看板撤去 かもしかゲレンデ − ニッコウキスゲが見頃

そして、7時15分過ぎ、乗鞍スカイラインから自転車通行止め解除の連絡が入り、ご覧の看板も撤収されました。

右の画像は三本滝ゲート隣にあるかもしかゲレンデ。かもしかゲレンデでは先週からニッコウキスゲが咲き始め、今週はさらに数が多くなっています。ニッコウキスゲは一日花ですが、まだ、つぼみのものも残っていますので、もうしばらく楽しめそうです。

 

かもしかゲレンデ中間部分 ヨツバヒヨドリ

かもしかゲレンデの中間部分を車道を横切っていますが、そこにはヨツバヒヨドリが数多くなってきまました。これからかもしかゲレンデ一面を覆うようになってくるはずです。

 

ダケカンバの林床 ゴゼンタチバナ − 花期が長い

ダケカンバの林床には、ゴゼンタチバナが見られます。6月終わりくらいから咲き始めていますので、かなり長い間咲いています。

実は今が本当の開花 − 中心の小さな花弁が咲き始めた

6月終わりくらいから咲き始めたのは4枚に総苞片で、この時点では中心部分にある本物の花はまだ咲いていませんでした。ご覧の画像では小さな白い花弁が開いている様子がご覧頂けるでしょうか?ようやく本当の開花が始まりました。

 

自転車の方が駆け抜ける

今日はひっきりなく、自転車の方が駆け抜けて行きます。ゆっくり景色を楽しむ方もいらっしゃれば、若干追い込み気味に負荷をかけながらトレーニングをされる方々など様々ですが、マイカー規制で自動車が少ないことが、大きなメリットでしょう。

 

ミネカエデ
虫こぶ拡大画像(ミネカエデハイボフシ 閲覧注意)

こちらミネカエデ。遠くから見るとすでに紅葉が始まっているように見られますが、虫が産み付けた卵(虫こぶ)がびっしりついています。フシダニによって作られる「ミネカエデハイボフシ」と呼ばれる虫こぶで、成熟してくるとご覧のように赤くなります。拡大画像もご覧になれますが、不快に感じる方もいらっしゃると思いますので、ご覧になりたい方だけこちらをクリックしてください。

 

別のミネカエデには実ができ始める セリバシオガマ

また、別のミネカエデには実ができ始め、今週に入ってセリバシオガマも開花を始めました。

 

通称:滝見 − 冷泉小屋のカーブ2つ下 幻の滝 − 雨の降ったときだけ現れる

さて、こちらは冷泉小屋から2つ下のカーブの手前部分で、下方向に見たところ。雨の降った後や雪解け水が豊富な時期しか見られない「通称:幻の滝」と呼ばれています。また、これも通称ですが、この場所は幻の滝を見るビューポイントでもあるため「通称:滝見」とも呼ばれています。

 

冷泉小屋 冷泉

そして、こちらが冷泉小屋とその前にある冷泉。

 

先週紅葉したウラジロナナカマド
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2015/07/10〜11) A
もう枯れてしまった

先週の紅葉部分は、ご覧のように枯れてしまいました。このような現象は沿道の随所で見られます。

 

カーブの途中にきれいなオレンジ色の花があります。



クルマユリ 葉が放射状に(輪生)
=ユリの仲間で輪生はクルマユリ・タケシマユリ・クロユリ=
一般的なユリ(ウバユリ) 一般的なユリは葉が左右に交互に(互生)

こちらはクルマユリ(ユリ科ユリ属)。花の形だけを見ると、クルマユリもオニユリもどちらも大きな違いはありません。通常、ユリの仲間(ユリ科ユリ属)は葉が左右に交互つく互生が一般的で、オニユリもそれに該当します。しかし、クルマユリはご覧のように放射状に葉がつく輪生で、クルマユリ・タケシマユリ・クロユリの三種類しかありません。(※クロユリはユリ属ではなくバイモ属)

下段は観光センターに咲いているウバユリ。左右に交互に葉がつく互生であることがわかります。

 

さらに登って標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

快調な足取りで

三本滝をスタートされたランナーのお二人。快調な足取りで急坂をものともせずに登って行きます。

 

11号カーブ

位ヶ原山荘から約1.5km先の11号カーブ、厳冬期のツアーコースの入口です。この付近では窪地になっているところだけ積雪が残っていますが、昨年よりもやや多い状態です。

 

自転車旅行二日目、これから郡上八幡へ − 有名な郡上踊りに参加

この付近までやってくると沿道のすぐ近くで雪渓が見られるようになってきます。
そのため、雪渓をバックにご自身の自転車を撮影される方が結構たくさんいらっしゃいます。そして、こちらのお二人、昨日、藪原(長野県木曽町)をスタートして、乗鞍上高地スーパー林道を使って乗鞍高原にお越しになったとのこと。そして、二日目の今日は畳平まで登って、そのまま乗鞍スカイラインを下り、高山を抜けてさらに郡上八幡(岐阜県郡上市)まで向かい、夜通し繰り広げられる郡上踊りに参加されるとのことでした。郡上踊りは日本三大盆踊りとして有名です。

 

休みが取れると旅をしてみたくなる

学生のように何か月もかけて日一周という事は無理ですが、ちょっと長い休みが取れると、旅をしてみたくなるというものですね。

 

位ヶ原のお花畑 山頂方面は濃霧

さらに進んで、位ヶ原のお花畑。こちらは昨年よりも明らかに多い様子がみられます。周辺には霧が立ち込めるようになり、道路がなければ、方向をうしなってもおかしくない状況。実際、厳冬期は道路は完全に雪に埋まって、目標物がなくなりますので、今日と同じくらいの濃霧の場合は、入山できません。

 

5号カーブ 登山道入口はまだ積雪

5号カーブにもまだ積雪は残っていて、5号カーブにある、大雪渓・肩の小屋方面の登山道はまだ姿がありません。

 

【4号カーブ雪渓でトレーニング】

4号カーブ

5号カーブを過ぎてこちらは4号カーブ。大雪渓から数百メートル手前にあります。カーブ内側はほぼ雪解けが終わり、外側のみになっています。昨年よりも早い雪解けです。

 

4号カーブ雪渓 − 昨年と遜色ない積雪量

こちらはカーブ外側に広がる雪渓。昨年と遜色ない積雪量と推定されます。

 

風雨が強くなっても練習は続く 「だって、年に1度しか来られないんですから...」

午前中から続く雨と風は、午後になって強まりますが、それでも練習は続きます。「だって、年に1度しか来られないんですから...」

 

滑走距離は100メートル前後

滑走距離は100メートル前後ですが、斜度も練習には適度な状況で、ポールレッスンには最適です。

 

トイレやバス停はありません

ただし、大雪渓から離れていますので、トイレやバス停はありませんので、初めての方は大雪渓での滑走をお勧めします。

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