ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2015/07/18〜19) E

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(Update:2015/07/23)

 

【畳平、お花畑】

畳平

ここからは畳平お花畑の様子をお伝えします。かなりの暴風雨の中での撮影のため、詳細にお伝えできませんが、ご了承ください。

 

入口部分 ハクサンイチゲなど

こちらは入口部分。雪解けが最も遅い部分ですが、ご覧のようにハクサンイチゲを初め多くの高山植物が咲きそろうようになってきました。ほぼ例年並みといえます。

 

ハクサンイチゲ ミヤマクロユリのつぼみ − 例年並み

ハクサンイチゲの傍らにはミヤマクロユリのつぼみ。ほぼ例年並みの状況です。

 

コイワカガミ チングルマ

コイワカガミやチングルマの様子も見られます。チングルマに関しては若干早い状況です。

 

周回コース分岐点 今回は雪解けの遅かった北側へ

さらに進んで周回コースの分岐点。雪解けは左側(南側)のほうが早く、右側(北側)のほうが遅いため、高山植物の生育も左と右では進捗に差があり、右のほうが遅いです。

 

分岐を入ってすぐのところ − ハクサンイチゲがまだつぼみ

ここからは分岐から右側、今回は進捗の遅いほうを回ります。分岐から入ってすぐのあたり、先週はまだ開花がほとんど進んでいなかったハクサンイチゲが開花する様子がみられます。同じ位置の左側ではすでにハクサンイチゲが終わりに近い状態です。

 

さらに奥へ − ミヤマクロユリが見頃、昨年よりやや早め

さらに奥に進むとミヤマクロユリ。これに関しては左側のほうが早く咲きだしたものの、現時点としては左側も右側もほぼ同じ状況になって来ました。ミヤマクロユリに関しては例年よりもやや早め。

 

ミヤマキンポウゲ ヨツバシオガマ − 1週間ほど早い

現時点ではハクサンイチゲとミヤマクロユリ一辺倒ですが、そのほかにもミヤマキンポウゲが咲き続け、ヨツバシオガマが1週間程度早く開花を始めました。

 

ミヤマアキノキリンソウ ミヤマダイコンソウ

そのほかにもミヤマアキノキリンソウやミヤマダイコンソウも見られるようになってきました。

 

全体的に例年より1週間程度早い
周回コース北側ではまだこれから楽しめる

ハクサンイチゲが咲き始めた6月中下旬では、高山植物が楽しめる時期は早期に終了してしまう懸念もありましたが、例年よりも1週間程度早い状況に落ち着き、周回コースの北側部分などでは、まだこれからという箇所もありますので、十分楽しめます。

 

【昨年の今ごろは?】

2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2014/07/19〜20)

この週末は21日(月)の海の日をからめた3連休という方も多かったのではないでしょうか?

小中学校などでは夏休みに入る地域も多く、本格的な夏の行楽シーズンが始まりました。しかし、まだ、梅雨があけていないため、不安定な天候が見られ、早く安定した夏空が欲しいところです。

7月19日(土)は、朝から雨。午前中は一旦治まるものの、午後になって突然激しい雷雨に見舞われ、一時的に霰(あられ)が降る不安定な天候の一日でした。そのため、スキーヤー・ボーダーの方々が一斉に大雪渓避難小屋に逃げ込み、小屋の中は寿司詰め状態になってしまうほど。雨は30分ほどで収まりましたが、その後も安定した状況ではなく、雨と霧に翻弄されてしまいました。

7月20日(日)は、三連休中日ということもあって、人出は昨日よりも多い状況。観光センター前駐車場は9時前には満車になり、シャトルバスも8時便・9時便はそれぞれ4台運行されました。午前中の天候はほぼ曇りで、終始ひんやりとした空気に包まれ、アームウォーマーや長袖ジャージのヒルクライマーもいらっしゃいました。大雪渓付近は山麓から沸きあがる雲がちょうど抜けて、部分的に青空が広がる様子があります。このままの天候で推移するかと思いましたが、14時ごろに通り雨があって、夏山らしい天候の移り変わりを感じさせた一日でした。

 

<編集後記>

その時は「不思議だなぁ〜」という程度にしか思いませんでしたが、有名なバスツアー会社の団体客がシャトルバス始発便で山頂登山に向かう様子がありました。シャトルバスにはあらかじめ団体乗車の連絡がされていて、その団体専用にシャトルバスが増車されていました。何が不思議なのかというと、乗鞍高原まではツアー専用の観光バスでやってきているのに、その観光バスで畳平まで行かないこと...上高地の場合、ハイシーズンには観光バスの通行規制があって、シャトルバスへの乗り換え対応が必要ですが、ノリクラの場合はシーズン中の観光バスの通行規制はありませんので、そのまま畳平まで通行できるからです。

後に、なぜそのようなことを実施するのかとお聞きしたところ、「(運行時間・走行距離が)規定よりオーバーしてしまうため。」とのことでした。
2012年4月に発生した関越道の高速バスツアーの事故を契機に、高速乗合バス・貸切バスの安全規制が強化され、長距離運行での交代運転手の必要要件が厳しくなりました。これにより、路線撤退や値上げなどの動きがニュースなどでも話題になりました。

今年はノリクラの来場者数がかなり少ないとの話をよく耳にします。その要因の一つにバスツアー(観光バス)が少なくなったとのこと。原因ついてははっきりとはわからないものの、運行時間・走行距離(交代要員)の問題が関係するのではという話もありました。

お盆やゴールデンウィークなどの大型連休では、日の並びが良すぎると国内よりも海外旅行へシフトしてしまい、また、雨が続くと極端に来場者少なくなるなど、常に外的要因に左右されてしまう点が、頭の痛い所なのかもしれません。

 

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