ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2015/08/01〜02) A

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(Update:2015/08/06)

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 U(三本滝ゲート〜大雪渓)】

三本滝ゲート − この先マイカー規制 観光客の方など様々な問い合わせに対応

さらに進んで、観光センターから7km先の三本滝ゲート。この先はマイカー規制で、バス・タクシー・自転車のみ通行可能です。ゲート脇の詰所には「三本滝はどちらですか?」「シャトルバスの切符はどちらで販売してますか」など、様々な問い合わせに観光客の方がやって来ます。

 

シャトルバスがやってきて急いで停留所へ

ゲート詰所でしゃべりこんでいた方も、シャトルバスがやってきて、急いで停留所へ...どうやら、久しぶりに来たのであいさつ代わりに立ち寄った模様...

 

観光地だから、どんな人にもウエルカム精神で対応 26℃はさすがに暑い

「いろんな人が来るけど、ここは観光で成り立っている場所だから、どんな人に対してもウエルカムの精神で接していかないとね...」 

どの商売でも「お金を落とす人がお客様」という暗黙の定義・感覚があると思います。しかし、そのためには間口を広げておく必要があり、分け隔てなく親切に対応することが大切で、「ここならお金を落としても行きたい場所」と思ってもらうことが大事なんでしょう...
「お金を落とす人・落とさない人」を区別して考えるのではなく、「お金を落としてもらえる場所に選んでいただく」という発想の転換が必要です。

さて、後ろのネットにつるした温度計。8時の段階で26℃。この時間で26℃はかなり高温。「昨日は30℃まで行ったよ。本当に異常な暑さだよ!」と、おっしゃっていました。

 

かもしかゲレンデ ヤナギランが見頃に

三本滝ゲートを登り、こちらはかもしかゲレンデ。所々で、ヤナギランの群落がしっかりとしたピンク色に染め上げています。

 

そして、別の場所では路肩の下をのぞき込むと...

 

クガイソウ 放射状の葉が何段にも重なる

ヤナギランとは姿かたちがちょっと違いますね〜。こちらはクガイソウ(九蓋草、ゴマノハグサ科クガイソウ属)。放射状につく傘のような葉が何段にも重なっていて、たくさんの蓋(傘)という意味の「九蓋」からクガイソウと呼ばれています。

 

ヒルクライムもハイシーズンへ

次から次へとやってくる

高山植物や山野草がハイシーズンを迎えると同時に、ヒルクライムも今がまさにハイシーズン。今日も数多くのヒルクライマーがお越しになり、8月1日(土)は171台、8月2日(日)は202台もの通行台数で、多い時間帯では次から次へと通過する様子が見られたほどです。

 

気温は25℃ − 風がないと突き刺さる日差しが暑い

気温は25℃前後、気温の暑さというよりも、日差しの強さのほうが気になる状況で、適度に風が吹いていれば、それほどの暑さではありませんが、一旦風が収まると、日差しの強さがダイレクトに突き刺さり、気温以上の暑さとなってしまいます。

 

さらに進んで、こちらは標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

山荘前の湧き水でボトル補充
=空のボトルは必ず補充を=
昨年も補充シーンの撮影でしたよ

この日の気温は22℃、山荘支配人の話では、20℃を超える状況はシーズン中にそれほど多くなく、今回のように何日も連続して暑い日が続くことはこれまでになかったとのこと。山荘前には湧き水がひかれていますので、空になったボトルは必ずここで補給しましょう。

補充シーンの撮影をすると、「昨年も同じく補充シーンの撮影でしたよ!」とのこと、偶然とはいえ何か波長が同調しているんでしょうか?(笑)

 

頭にぶっかけて 「きもちいい〜〜!最高!」

あまりの暑さに、頭から湧き水をぶっかける方も...「きもちいい〜〜!最高!」

 

辛くても景色がいいので下向かずに走れちゃう

山荘で小休憩されるこちらの方々「ヒルクライムは辛いので、いつも下を向いて走行しちゃいますが、ここは景色が良いから、自然と前を向いて走っちゃいますね。」

 

この先森林限界 − 景色が一変

この付近から森林限界を超えて、高山帯へと進んで行きます。森林限界を超えると、気象条件が厳しくなり、自生する植物の種類が変化し、いわゆる森林がなくなり、環境に適用すべく背の低い植物だけになるため、周囲の視界が開けます。

 

11号カーブ、ツアーコース入口 − 積雪がなくなる

位ヶ原山荘から1.5km先のある11号カーブ、ツアーコース入口。先週まで残っていた雪渓はごくわずかに残っていますが、ほぼなくなりました。昨年より1週間早く、例年とほぼ同じ状態です。

 

空を走る こんな風景が待っているから

この付近はもう空しかありません。目の前に剣ヶ峰がどっしりと構えていて、こんな風景が待っているからこそ、ヒルクライムのペダルを回し続けることができるのでしょう。

 

位ヶ原お花畑

位ヶ原お花畑の雪解けもようやく終わりました。ほぼ例年並みの雪解けですが、花が咲いている高山植物の姿はまだありません。

 

何度もスマホを取り出して 今日は「往復ピンタ」です!

何度もスマホを取り出して...今日のような風景が続くとなかなか先に進むことができません。「今日はこれから畳平まで登ったら、乗鞍スカイラインを下って、また登り返してきます。いわゆる『往復ピンタ』っていうやつかな〜(笑)」 自分にシゴキを加え続けるヒルクライムをうまく表現されてますね...

 

【大雪渓に到着】

大雪渓に到着 気温22℃ − 20℃を超えることはめったにない

そして、ようやく大雪渓に到着。10時の気温は22℃に達し、20℃を超えることがめったにない大雪渓ではかなりの高温。平地で20℃を観測する時期はまだ春先のことですから、日差しは強くなく暑さは感じません。しかし、気温は20℃でも日差しは真夏の強さですから、平地での春先の20℃とは全然違うわけです。むしろ、空気が薄く乾燥している分、平地よりも日差しは強いといえます。

 

山頂目指して出発

山頂目指すこちらの方々。「今日は片道2時間の予定...」とのこと。メンバーの中には「2時間で行けるかなぁ〜」なんて声がありましたが、ガイドブックなどでは、1時間30分程度が目安のようです。

 

登山者・ヒルクライマー − 多くの方が大雪渓を通過する

しかし、高山植物がお好きな方の場合は、なかなか先に進めないという事情もあるかと思います。そのような方は、かなり余裕を持ったほうが良いかと思います。

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