ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2015/08/01〜02) B

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(Update:2015/08/06)

 

【雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2014/08/02〜03) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.12(2015/07/25〜26) B
今週の大雪渓入口 − 昨年並み

先週と比べて、下端部分について、画像の左端の部分が雪解けでなくなっている以外は、それほど大きな違いは見られません。ほぼ昨年と同じ雪解け状況です。

 

昨年の大雪渓入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) B
今週の大雪渓入口
昨年並み

車道からの距離は先週の47メートルから60メートルと大幅に進んでいますが、これは先ほど述べた左端部分が雪解けでなくなったことによるものです。昨年は58メートルでしたので昨年並みです。

 

スキーヤー専用道 大半が開花

雪渓上部に向かうスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。大半のものが開花状態になりましたが、一部では花が終わった状態になっています。昨年よりも1〜2週間早い状態ですが、ほぼ例年並みです。

 

昨年の登山道入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) B
今週の登山道入口

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。入口付近はすでに積雪はなくなりましたが、その先には積雪がまだ残っています。左上の昨年同時期の画像と比較すると、積雪部分の雪解けが昨年よりも遅れていることが分かります。

 

昨年の登山道入口(隙間9メートル)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
今週の登山道入口(隙間12メートル)
昨年よりやや早い雪解け

車道との間の隙間は12メートルほど、左の昨年同時期は隙間は9メートルで、その1週間後は16メートルでした。これまでは昨年よりも1週間早い雪解け状況でしたが、少しばかり、雪解けが遅くなっていて、昨年よりやや早い雪解け状況です。

 

登山道の高山植物

大雪渓から肩の小屋へ向かう登山道は高山植物が見頃の時期に入ってきました。

 

ミヤマキンバイなどが見頃 シナノキンバイ − 昨年より1週間早く、例年並み

沿道にはミヤマキンバイやチングルマなどが 咲き始めています。登山道の高山植物は、6ページ目の【肩の小屋】のコーナーでも紹介していますので、併せてご覧ください。そして、右の画像は先週もお伝えしたシナノキンバイ。まだ見頃が続いていますが、一部では花が終了しました。昨年よりも1週間程度早く、例年並みの状況です。

 

登山道上には積雪箇所

登山道入口から90メートル進むと、ご覧のとおり、登山道上に積雪箇所が現れます。

 

積雪区間35メートル − 昨年よりやや遅い雪解け 大雪渓北寄り部分は若干積雪が多い状態

積雪区間は35メートル。昨年同時期は20メートルで、その1週間前は48メートルでしたので、昨年よりもやや遅い雪解け状況で、こちらのように昨年よりも積雪が多い箇所は、すぐあとで紹介するモーグルコースの岩、そして、雪渓上部右側の鉄塔土台付近の3箇所で、全体的にみて大雪渓の北寄りは若干積雪量が多い状況のようです。

 

昨年のモーグルコースの岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) B
今週のモーグルコースの岩
昨年よりやや遅い雪解け

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが画像の中央に写るモーグルコースの岩です。そのためモーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

すぐ前の登山道の積雪箇所でも申し上げたように、こちらも昨年よりも積雪量がやや多い状態です。

 

昨年の石碑の岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) B
今週の石碑の岩
昨年よりやや早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週あたりから、周辺の雪解けがほぼ終了しましたが、昨年と比べてやや早い雪解け状況が見られます。

 

チングルマ 稚児車 − この状態がチングルマの所以

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。花が終わって、実ができました。この後、穂が開いて風に乗って運ばれます。ちょうど、先端に撚りかかって、太鼓のように膨らんだ状態が子供が遊ぶ風車「稚児車」に似ていることから、チゴグルマが変化してチングルマと呼ばれる所以です。

昨年よりも1週間ほど早い状況ですが、一昨年はまだつぼみの状態で、こちらのチングルマは、年によって1〜2週間前後の違いがみられます。

 

昨年の石碑の岩の下部のバーン
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
先週の石碑の岩の下部のバーン
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) B
今週の石碑の岩の下部のバーン
昨年よりやや早い雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、昨年よりもやや早い雪解け状況。

 

昨年の石碑の岩 南側
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
先週の石碑の岩 南側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) B
今週の石碑の岩 南側
昨年よりやや早い雪解け、例年並み

石碑の岩の南側には雪渓上部から雪渓下部へ滑り降りるエリアがありますが、ご覧のとおり、完全に雪解けが完了し、下山滑走できません。この場合、歩いて降りるか、この画像の左側にある雪渓中段から滑り降りることになります。ただし雪渓中段もあと1週間程度で下山滑走困難になります。

昨年よりもやや早い雪解けですが、例年と比べるとほぼ同じ状況です。

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