ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2015/08/13〜15) A

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(Update:2015/08/20)

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 U(乗鞍高原〜三本滝ゲート)】

かもしかゲレンデ(8月14日(金) − 見事な雲海、生き物のごとくダイナミックに

8月14日(金)の様子。善五郎の滝駐車場で見た山頂には中間に雲の帯がかかっていました。こちらはかもしかゲレンデから望む乗鞍高原方面。どうやら、先ほどの中間の雲の帯の上に到達した模様で、見事な雲海がまるで生き物のごとく、這うように流れて行く様子があって、見ていて飽きないものです。

 

ウラジロナナカマド − 部分的な紅葉

先ほどシラカバの紅葉について申し上げましたが、ウラジロナナカマドも同じようにあちこちで紅葉になっています。2〜3週間前あたりから数が多くなってきて、最近はごく普通にあちこちで確認できます。ただ、紅葉が本格的に始まる時期までこの状態で保っているかというと、それはちょっと無理なようで、赤く色づいてから1週間程度で枯れてしまいます。

 

朝一番から大勢のヒルクライマー(8月15日(土))

8月15日(土)は、とにかく今日も朝一番からたくさんのヒルクライマーがお越しになっています。

 

トラックレースのごとく低い姿勢 「あっ!」という間がないほどの速さで
=宮崎新一選手(第22回大会優勝)=

ヒルクライマーの多くは、登攀中は上体を起こしてハンドル上部を握って走行するのが一般的ですが、下ハンドルを握ってトラックレースのごとく、低い姿勢で疾走するシルエット...第22回大会全日本マウンテンサイクリングin乗鞍で優勝の宮崎 新一選手。本当に「あっ!」といったか言わないかというほど、あっという間に通り過ぎていきました...

 

荷物満載のランドナー − ヒルクライマーと互角に

さて、先ほどの荷物満載のランドナー、ヒルクライマーとほとんど同じスピードで並走しています。

 

「後ろの人、めちゃくちゃ早い!」 まだまだ脚力には余裕がありそう

何とか追い抜いたヒルクライマー「後ろの人、めちゃくちゃ早い!」と、驚きを隠せません。自転車だけでもロードレーサーの2倍近くの重量はあるはずで、さらに荷物が加算されますから、並大抵の体力ではありません。それでも辛い表情を見せず、それどころかペダルが軽そうに見える錯覚さえ与えてくれるほどです。さすが、片道40kmの自転車通学を毎日こなすのは凡人ではできない...

 

コマナ − 秋の山野草 オヤマリンドウ − こちらも秋に

さて、沿道の山野草・高山植物もそろそろ秋の花へと移り変わってきまあした。左はゴマナ(胡麻菜、キク科シオン属)、ゴマナは葉が胡麻に似ていて、若葉が食用できるところから由来されています。右の画像はオヤマリンドウ。この花はこれで開花状態。先端に小さな穴があって、虫たちはそこから中に出入りしています。

 

途中でノックアウト 「先輩、腰痛くないですか〜」 − 「慣れだよ慣!」

もう限界...やはり重たい荷物を満載にしたチャリダーにとって、この劇坂は地獄としか言いようがありません。鍋釜に加えてお米も満載した自転車は片手ではとても持ち上がりません。センパイが「もう少し登れば、景色が良くなるから...そうなると、自然とペダルが軽くなるよ!」と、少しでも励まそうとしています。

 

そんな言葉に気力を取戻し、再び出発です。

 

そして、こちらは標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

ヒルうライマーばかりでなく、ランナーも

位ヶ原山荘に立ち寄るヒルクライマーの方は圧倒的に多いものの、三本滝から走ってきたこちらのランナー。これから秋に向かって、再びランニングの季節が訪れます。9月中下旬には紅葉が見ごろをむかえますので、ぜひとも紅葉の回廊の中を走り抜けてみてはいかがでしょうか?

 

森林限界を燃えて

物理的にはペダルは重さは変わらないものの、森林限界を超えて、風景が一変すると、自然とペダルが軽く感じられるもの...

 

宮崎 新一選手が下山 − 「ノリクラは何本走っても飽きさせない」

そこに先ほど登っていた宮崎新一選手がもう下山されてきました。他のヒルクライマーが1本目の登りか、早い方でも1本目の下山中という時間帯に、すでに2本目の下山中とのこと...「ノリクラは何本走っても飽きさせない...本当に景色がいい。大会までもう少しですが、最後の悪あがきで、もう一本登ります。」と、言い残して、下山されて行きました。

 

ランドナーの方 − 力強く

そこに先ほどのランドナーの方が力強く登ってきました。

 

これから乗鞍スカイラインを走り抜けて高山へ

8月末に全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催されることをお伝えすると、「ぜひ出てみたいですね〜」とのこと。また、自転車を手で持ち上げさせていただきましたが、日本一周を試みるチャリダーのように持ち上げることすら困難なほどの重さではありませんが、この重量でヒルクライマーと互角に登ってくるとはあっぱれです。

 

ママチャリでお買い物? ママチャリ選手 − マウンテン大会に向けたトレーニング

ランドナーの方とお話した全日本マウンテンサイクリングin乗鞍ですが、先週と同様に、今週も全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場する選手が大勢お越しになっています。そんな中、「ママチャリでお買い物?」と、不思議に思うかもしれませんが、れっきとした全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の練習風景です。

他にもママチャリ選手はいらっしゃいますが、通常、劇坂に対応するため、使用するママチャリには、リアに数段の変速ギアを備えています。しかし、こちらのママチャリ選手が使用する自転車は、前後ともそれぞれギア1枚のみ。変速のないママチャリですから脚の馬力は相当なもの...真の「ママチャリ選手」です。

 

【自転車事故多発地帯 − ここは気を付けて】

 

大雪渓避難小屋 大雪渓避難小屋の北側にある駐車場に面した路上

さて、前回のノリクラ雪渓カレンダーVol.14(2015/08/08〜09))Eのところの事故が起こりやすい場所として紹介した大雪渓避難小屋前の道路。実際には避難小屋に隣接したの北側の駐車場に面した車道です。

 

自転車事故多発地帯 − 路面が波打ち下山転倒多発
=8月16日(日)にも この付近で転倒事故発生=

ぱっと見ただけではほとんどわかりませんが、ご覧のように波打っている様子がはっきりとわかります。下山時にスピードを上げて進入すると、フロントが取られて、リアは路面から突き上げられます。下山走行時にハンドルに力が入りすぎて、リア荷重がおろそかになると、リアが突き上げで前転します。

過去には前転転倒して頭部強打のため救急搬送される事案があり、8月16日(日)にも同様の事案が発生しました。また、前転せずとも、ここを通過するヒルクライマーの数多くがバランスを崩す様子がありますので、細心の注意の元、下山走行してください。

●このほかの危険個所●   ※カーブ番号はノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号版にて確認してください。
1.大雪渓から500メートルほど先、富士見沢にある2号カーブ。

拡幅工事により道路が崖にせり出した箇所ですがカーブミラーが未設置のため、出会い頭の衝突の危険性が高い個所で、8月16日(日)には下山のヒルクライマーとバスの接触事案が発生しました。

2.冷泉小屋〜位ヶ原山荘間にある18号カーブ。
カーブ手前で急に落ち込んでいるヘアピンカーブ。下山走行でバランスを崩して転倒し、道路外のがけに転落した事案が2014年に発生しています。

3.荒田沢橋からしばらく先にある長い直線部分が終了したところの29号カーブ。
カーブミラーは設置されているものの、カーブ全域を見渡すことができず、カーブの中ほどまで進入しないと先が見渡せないブラインドカーブ。ぜひとも上側に2枚目のカーブミラーを設置していただきたいところです。長い直線が終了したところですから、オーバースピードになりやすく、注意が必要です。

また、先週掲載した ノリクラ 雪渓カレンダーVol.14(2015/08/08〜09) E 【県道乗鞍岳線 −過去の自転車事故の一例】 では、このほかの事案を掲載しておりますので、事故箇所を把握してください。

いずれも下山走行時の事案ですので、下山走行はすぐに停車できるスピードで走行してください。また、バス・タクシーなどはエンジン音で接近していることを把握できます。しかし、スピードが速くなると風切り音で周囲の音(エンジン音)が聞き取れなくなりますので、いろいろな意味からも低速下山をお願いします。

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