ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2015/09/05〜06) A

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(Update:2015/09/10)

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 U(三本滝ゲート〜位ヶ原山荘)】

三本滝ゲート − 目線の先には...

観光センターから7km先の三本滝ゲート。ここからマイカー規制が始まり、バス・タクシー・自転車のみ通行可能です。9月に入ると、ヒルクライマーの姿が少なくなってきますが、今日は8月と変わらないほどの台数が見られました。そんなヒルクライマーの目線の先には...

 

今日もタヌキの子供たちが出没

今日もタヌキの子供たちが出没...野生のタヌキですから、噛む・引っ掻く危険性がありますので、手を触れないように...

 

かもしかゲレンデ ヤナギランは終わり、ゴマナがゲレンデを埋め尽くす

三本滝ゲートを通過し、こちらはかもしかゲレンデ。ヤナギランはそろそろ終わりに近づき、今の季節は晩夏から咲き始めたゴマナがゲレンデを埋め尽くします。

 

ハンゴンソウメタマフシ − ハンゴンソウに寄生する虫こぶ

そのほか、ハンゴンソウも見頃が続いていて、よく見ると茎にはムシコブが...ハンゴンソウメタマフシ。ハンゴンソウメタマバエによって産み付けられる虫こぶで、中には幼虫が1匹入っています。まだ割れ目ができていませんので、中に幼虫がいるのかもしれませんね。

 

高山植物が終わっても探せばまだ何かが見つかる

高山植物・山野草の花の季節が終わりに近づき、紅葉が始まるまでのこの時期は自然観察の端境期。でも、探せばいろいろなものを見つけることができます。

 

ハナアブ − 咲いているものは片っ端から蜜採取(トリカブト→ゴマナ)

咲いている山野草が少ないため、ハナアブなどは、咲いているものを見つけては盛んに蜜の採取...ですから、咲いている山野草の近くにいると、高い確率でこんな光景を目にすることが可能です。

 

クサフジ(在来種) − 都会では外来種のほうが多い状態 在来種は花の中央付近から開く
=セイヨウタンポポのように外来種ばかりにならないことを祈りたい=

ガードレール脇に咲いているのはクサフジ(マメ科ソラマメ属)。その名の通り、花が藤に似ているところが由来です。こちらは在来種のクサフジですが、外来種クサフジは牧草・土壌の緑肥植物として国内に持ち込まれたものの、在来植物を駆逐してしまうことから、「適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)」とされ、現在では在来のクサフジよりも外来種のほうが多い状態です。

ヨナクサフジなどの外来種の花期は5〜8月で、こちらの在来種は8月下旬で時期が異なる点と、在来種は花弁が広がっている部分が全体の真ん中あたりで、ヨナクサフジはもう少し先の部分だけが広がっている点などに違いが見られます。

外来種問題としてはミヤマタンポポとセイヨウタンポポが有名で、ノリクラでもセイヨウタンポポの駆除が毎年行われています。クサフジの場合も、翌年訪れたらヨナクサフジばかりになってしまった...ということにならないことを祈りたいです。

 

先週の大会が今日のような青空だったら − 悔しい

先週は全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催されましたが、ひどい大雨で三本滝ゴールの超短縮コースでの開催でした。来年こそは今日のような青空での大会を願いたいものです。

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 V(位ヶ原山荘〜大雪渓)】

位ヶ原山荘

さらに上って、こちらは標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

位ヶ原山荘で途中下車 − 時間にとらわれない自由なヒルクライム

今日も小休憩に訪れるヒルクライマーが絶え間なくやってきます。8月は大会に向けてトレーニングモードで走行する方ばかりですから、ここに立ち寄る方は下りがほとんどでした。でも、9月はのんびりと周囲の景色を楽しみながらのヒルクライムですので、ここに立ち寄ることも一つの目的...各駅停車の旅は時間にとらわれない自由さが一番。

 

位ヶ原山荘のストーブは年中無休 前回シルバーウィークは連休に合わせるように紅葉が早かった

位ヶ原山荘のストーブは年中無休...今日も火を絶やさないようにストーブに薪をくべます。「今年の紅葉はどうでしょうか?前回(2006年)のシルバーウィークの時は、この連休に合わせるように紅葉が早かったんですよ。」と、位ヶ原山荘の支配人はそうおっしゃっていました。

果たして、今年もシルバーウィークに合わせて紅葉が進んでくれるでしょうか? 
今回より紅葉情報をお届けいたします(5ページより)。例年よりも早めに紅葉が進んでいる箇所が見られますが、まだ、全体的にはまだまだです。

 

今日は平湯スタートのノリクラ周回コースで 絶え間なくヒルクライマーが

「8月の時にトライしてみたけど体調不良で断念したんです。ですから、今日はリベンジ...」と、おっしゃる左の方。今日は平湯温泉から乗鞍スカイラインを登って畳平から下ってきました。この後、乗鞍高原から国道を周回するとのこと(左回り)。乗鞍高原をスタートする「右回り」のほうが国道区間が下りとなるため一般的のようです。

 

景色を眺めながらのヒルクライム

登っているヒルクライマーも目線は横の風景に...景色を眺めながらのヒルクライムには「辛さ」という文字はないことでしょう。

 

飽きさせないヒルクライム

「飽きさせないヒルクライム」...ノリクラのヒルクライム人気はそんなところにあると考えられます。

 

一般的なコウメバチソウ 八重咲きのコウメバチソウ

さて、先週もお伝えした11号カーブのコウメバチソウの八重咲き。先週は一輪でしたが、今週はまた別の八重咲きが姿を現し、まだまだ、見られますのでぜひとも見つけてみてください。ただし、カーブの真ん中にありますので、バス・タクシーなど他の通行に十分注意してください。

 

秋の空気は気持ちがよい

夏の暑さから解放され、秋の空気は本当に気持ちの良いもの。青空さえあればあとは何にもいらない...そんな気分にさせられます。

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