ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2015/09/19〜20) B

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(Update:2015/09/24)

 

【雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2015/09/12〜13) B
今週の大雪渓入口

昨年はすでに先週の段階で雪解けが終了してしまいましたが、左の画像のとおり、今年の先週はまだ残っていました。右の画像は今週のものですが、ご覧の位置では雪渓の存在は確認できません。

 

スキーヤー専用道 − ナナカマドの実は全体的に赤くなる

こちらは雪渓上部に向かうスキーヤー専用道。ウラジロナナカマドは先週あたりから赤くなり、ようやく全体的に赤い実になってきました。

 

紅葉も始まった

それと同時に、紅葉も始まりました。他のウラジロナナカマドは、実が数週間前に赤くなってから、紅葉が始まりますが、この箇所のウラジロナナカマドは実が赤くなるのと紅葉が同じ時期に始まる傾向がみられます。

 

先週の雪渓下部 − 長さ12メートル×横幅15メートル
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2015/09/12〜13) B
今週の雪渓下部 − ごくわずか

先週の雪渓下部の大きさは長さ12メートル×横幅15メートルでした(左画像)。そして、右画像の今週の雪渓下部は、ご覧のとおり、ごくわずかに残っている様子が確認できます。

 

長さ1.5メートル×横幅1.7メートル

雪渓の大きさは、長さ1.5メートル×横幅1.7メートル。

 

2013年に次ぐ遅い雪解けで今シーズンは終了

おそらく、数日以内になくなってしまうものと考えられます。

2014年は今年より1週間早く雪解けが終了し、2013年の雪渓下部は2週間遅く、2012年は1週間早く、2011年・2010年は2週間早く、2009円は3週間早く雪解けが完了しました。その為、シーズン初めの7月頃は昨年よりも早い雪解け状況でしたが、最終的には2013年に次ぐ遅い雪解けで今シーズンの雪渓下部は終了しました。

 

【雪渓下部 U】

石碑の岩

大雪渓で二番目に姿をあらわす石碑の岩。周辺は1ヶ月以上前に雪解けが終わっています。

 

石碑の岩のチングルマ − 紅葉、昨年よりもやや遅い

こちらはいつもお伝えしている石碑の岩のチングルマ。綿毛はすべてなくなり、紅葉がかなり色づいてきました。昨年はもっと色づいていましたので、今後さらに深い色合いとなるはずです。

 

高山植物の紅葉は色鮮やか(クルマメノキ)

高山植物の紅葉は、ダケカンバやウラジロナナカマドなど代表的な紅葉よりも、深く鮮やかな色合いを見せてくれます。そのため「草紅葉」という言葉で表現されますが、けっして「枯れた草」というイメージではありません。

 

黄色っぽい実 真っ赤な実
=両者の違いは一目瞭然=

さて、こちらの高山植物、実ができていて、違いが一目瞭然です。

コメバツガザクラ
2013ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2013/06/21〜22) A
コケモモ
2010ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.12(2010/07/31〜08/01
=葉や花の時期では、両者の違いがわかりづらい=

しかし、葉や花の時期には、自生する場所も大きさもそれほど変わりがないため、高山植物に詳しい方ならすぐにわかるレベルですが、一般の方には違いはほとんどわからないと考えられます。しかし、上段の実の時期になればその違いは明瞭で、この時期にどちらの高山植物なのかよく見ておくことも大事でしょう。花が終わっても高山植物観察は重要です。

 

昨年の石碑の岩の下部(紅葉)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/20〜21) B
先週の石碑の岩の下部(紅葉)
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2015/09/12〜13) B
今週の石碑の岩の下部(紅葉)
昨年なみの色づき

石碑の岩の下部から見られる大雪渓周辺・位ヶ原の紅葉。先週と比べるとかなり色づきが深くなっている様子がみられます。ほぼ昨年並みの色づきといってよいでしょう。

 

雪渓上部に向かうスキーヤー専用道

石碑の隣には大雪渓入口から雪渓上部に向かうスキーヤー専用道があります。

 

昨年同時期の雪渓上部右側の下端部分
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2014/09/20〜21) B
先週の雪渓上部右側の下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2015/09/12〜13) B
今週の雪渓上部右側の下端部分
この1週間で3メートルしか上昇せず

この1週間の雪解けが遅く、今週は下端部分は3メートルしか上昇していません。

 

昨年同時期の3週間前の雪渓上部右側の下端部分
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2014/08/30〜31) C
昨年同時期の雪渓上部右側の下端部分
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2014/09/20〜21) B
今週の雪渓上部右側の下端部分
昨年より3週間以上遅い雪解け

左上は昨年同時期の3週間前の画像、右上は昨年同時期の画像。そして、下は今週の画像です。ご覧のように昨年同時期3週間前よりやや多く、先週より雪解けが遅くなって、昨年より3週間以上遅い雪解けです。

 

昨年同時期の3週間前の雪渓上部右側の下端部分
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2014/08/30〜31) C
今週の雪渓上部右側の下端部分
昨年より3週間以上遅い雪解け

こちらは畳の岩の様子ですが、昨年同時期の3週間前の画像より明らかに積雪量が多く、こちらでも昨年よりも3週間以上遅い雪解けであることがわかります。

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