ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2015/09/19〜20) C

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(Update:2015/09/24)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景 −全体的に昨年より2週間遅い雪解け

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪渓上部は全体的には昨年より2週間ほど遅い雪解け状況です。

 

昨年の雪渓上部右側
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/20〜21) B
先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2015/09/12〜13) C
今週の雪渓上部右側
この1週間でかなり雪解けが進む(上半分)

こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。昨年は上半分先週の段階でなくなり、画像には積雪箇所は写っていません。また、今週はかなり雪解けが進んでいる様子がみられます。

下半分は残っている

上半分に比べて、下半分はまだかなり残っています。

 

昨年の鉄塔土台
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2014/09/20〜21) B
先週の鉄塔土台
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2015/09/12〜13) C
今週の鉄塔土台
今週は雪解けが進まず、昨年より3週間遅い雪解け

雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。雪渓から土台までの距離は先週の37メートルから40メートルと、わずか3メートルしか雪解けしていません。。昨年同時期の3週間前前が38メートルでしたから、先週よりもさらに遅くなって昨年より3週間遅い雪解けです。

 

横幅30メートルほど − 滑走距離は数ターン

下半分は横幅30メートルほどあって、滑走できるといえばできますがわずか数ターンしか滑走距離が取れません。

 

上端から−雪渓下端まで68メートル
2013年に次ぐ長さ

上端から下端までの距離は68メートルです。昨年は長さ10メートル、2013年は122メートル、2012年はこの週に消滅、2011年は一週間前に消滅、2010年は1メートルで、2013年に次いで長い状態です。

 

【雪渓上部 U、モーグルコース・ポールセット】

雪渓上部左側 − 上級者限定

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

下端部分 落書きの岩がようやく頭を出す

こちらは下端部分。ようやく落書きの岩が頭を出し始めました。

 

昨年同時期の3週間前の落書きの岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2014/08/30〜31) D

こちらは昨年同時期の3週間前の落書きの岩。これまで下端部分が昨年よりどれくらい雪解けが遅れているのかわかりませんでしたが、落書きの岩の出現により、昨年より3週間遅い雪解けであることがわかりました。

 

【レーン@】から【レーンB】まで

今日は右から【レーン@】モーグルコース、【レーンA】モーグルコース、【レーンB】ポールセット の3つのレーンがありました。

 

【レーン@】モーグルコース

こちらは【レーン@】モーグルコース。先週、「ネギ」で作成されたものです。

 

長さ − 28コブ×114メートル(ピッチ:4.1メートル)

長さは、28コブ×114メートル(ピッチ:4.1メートル)です。

 

コースの隣に岩、スタート地点も岩 − 次週末には数コブなくなる

コースの隣に岩があって、また、スタート付近にも岩が迫ってきています。また、スタートから数コブ目にライン内に岩の頭が出始めたため、次週末には数コブ程度短くなると考えられます。

 

今日は撮影本番 ハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉(2015年版)

今日は撮影本番!もちろん紅葉の撮影です。ご覧のようにハイマツを縁どるようにウラジロナナカマドが赤く染まり始めました。おそらく、次週末あたりがピークの状態になるかと思います。

 

2009ハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉
2009ノリクラ雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) C
2012年のハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉
2012ノリクラ雪渓カレンダー Vol.22(2012/10/06〜07) C
2013年のハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉
2013ノリクラ雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) C
2014年のハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2014/09/27〜28) C

こちらは過去4年間の様子。ご覧のとおり、9月最終週末か10月第一週末あたりにピークを迎えています。そのため、今年は例年よりも紅葉が早いことがわかります。ご出演の常連スキーヤーの方、毎年、撮影協力ありがとうございます!

 

こんな紅葉、お金払っても見られないですよ

「こんな紅葉、お金払っても見られないですよ...お金払ってでも見に来るべきですよ。」と、常連のモーグラー。
ここからの眺めは特等席で、秋まで通い詰めた秋スキーヤー・ボーダーの特権でしょう。ノリクラの紅葉の特徴はきれいなハイマツ帯がベースにあること。緑の絨毯をベースに赤いウラジロナナカマドがが映えてより一層美しさが際立ちます。

3000メートル級の高山でありながら、なだらかな山容にハイマツ帯が広大に広がるノリクラだからこそ、描かれる秋の風景なのです。そして、シャトルバスなどで気軽に紅葉を楽しむことができるのもノリクラの大きな特徴。低山の紅葉とは一味もふた味も異なり、紅葉の概念を変えてしまうほどですから、ぜひ一度、ノリクラの紅葉を体験してみてください。ただし、賞味期限がかなり短いのでお早目に!(見頃は9月末〜10月上旬)

 

【レーンA】 コース整備中

こちらはその隣の【レーンA】。まだコース整備中です。

 

この1週間の雪解けでライン消滅 − つるはしで作り直し

つるはしでラインを掘り進めますが、すでに時刻は15時近く。先週末は存在していたラインが雨などにより1週間で消滅し、作り直している状態です。

 

翌日には完成 − 長さは27コブ×96メートル(ピッチ:3.6メートル)

それでも、翌日にはラインがほぼ完成しました。長さは27コブ×96メートル(ピッチ:3.6メートル)

 

【レーンB】 今年は縦の畝(うね)がなくコース整備がラク

そして、一番左側の【レーンB】 取材した両日とも、バーン表面が柔らかく、「今年は縦の畝(うね)がなく、凍った個所もほとんどないため、コース整備に要する時間が短縮でき、その分練習時間を増やすことができて助かります。」とのこと。

 

今年は積雪が多く、下半分の落ち込みがない
(例年、中央部分は滑走困難)

【レーンB】付近は例年だと下半分の落ち込みが激しく、滑走に適さない状況ですが、今年は積雪量が多く、斜度変化がほとんどないため滑走可能です。「この分だと、10月末まで滑走できそう...」と、おっしゃっていました。

ただ、10月20日を過ぎると、道路の積雪凍結通行止めとなる日が多くなりますので、注意が必要になってきます。

 

先週の上端部分
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/20〜21) B
先週の上端部分
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2015/09/12〜13) D
今週の上端部分
昨年より1週間早い雪解け

こちらは上端部分。先週より高さ1メートルほど雪解けし、先週と同じく、昨年より1週間早い雪解けです。

 

上端から−雪渓下端まで130メートル、過去最長

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は130メートル。先週からわずか3メートルしか雪解けしていません。

2014年は96メートル。2013年は119メートル、2012年は70メートル、2011年は57メートル、2010年も61メートル、2009年は85メートル、2008年は108メートル、2007年は85メートルでした。昨年より3週間遅い雪解けで、過去最長の長さとなっています。

春先は激しい雪解けにより、積雪量が例年より1ヶ月早く減少してしまいましたが、その後は雪解けスピードが徐々に遅くなり、8月上旬頃から逆転して昨年よりも多い状態になってきました。

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