ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2015/09/19〜20) E

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(Update:2015/09/24)

 

【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
★色付き始めました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

昨年の位ヶ原山荘付近
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2014/09/20〜21) G
先週の位ヶ原山荘付近
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2015/09/12〜13) F
今週の位ヶ原山荘付近
ウラジロナナカマドの赤が目立つ

標高2350メートルの位ヶ原山荘付近は、ダケカンバとウラジロナナカマドの二種類の構成となりますが、ダケカンバの比率の方が多くなり、黄色から褐色の屏風にウラジロナナカマドの赤が点在する構成となります。

 

昨年の位ヶ原山荘付近
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/20〜21) G
今週の位ヶ原山荘付近
ダケカンバの黄色が目立つ

屋根板・富士見沢方面のダケカンバに黄色が強く感じられます。

 

昨年の位ヶ原山荘〜冷泉小屋
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2014/09/20〜21) G
今週の位ヶ原山荘〜冷泉小屋
ダケカンバの色づきが早い

位ヶ原山荘〜冷泉小屋間もダケカンバの黄色が昨年よりも早く色づいている様子がうかがえます。

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】

★見頃になりました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

2012年の冷泉
2012ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2012/09/22〜23) F
2013年の冷泉
2013ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2013/09/21〜22) G
2014年の冷泉
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/20〜21) G
今週の冷泉
過去3年間より早い

こちらは標高2230メートルの冷泉。過去3年間と比べて、今年はやや早い状態です。

 

今週の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田沢橋(あれたざわばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。

 

昨年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2014/09/20〜21) G

こちらは昨年同時期の様子。この画像と上段の今週の画像を比べると、今週のほうが発色が良いことがわかります。

 

中腹は当たり外れなく、毎年見事な色合いを見せてる

紅葉前線は標高の高いところか低いところへと流れて行きますが、こちらの摩利支天〜荒田沢橋区間は、大雪渓とほぼ同じ時期に紅葉が始まり、発色は当たり年・はずれ年がなく、見事な色合いを毎年見せてくれます。

 

29号カーブ上の直線部分 − この付近が紅葉前線の下限

さらに下の29号カーブ上の直線部分。この辺りが紅葉前線の下限付近。もうしばらくすると、豊かな発色になって行きます。

 

【昨年の今ごろは?】

2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/19〜20)

朝晩の冷え込みが厳しく感じるようになり、日の出と日の入りも急速に短くなってきました。紅葉シーズンまでカウントダウンが始まり、駆け足で季節が先に進んで行こうとしています。

9月20日(土)は、曇り空の朝を迎えます。気温は8℃ですが曇っていることもあって、気温の割には寒さを感じない朝で、山頂がはっきりと確認できる状態です。三連休の翌週ということと、紅葉がまだ見頃を迎えていないということもあって、今日は普段の週末と変わらない程度の人出。日中になっても気温の上昇が鈍く、正午の大雪渓で9℃と低い状態。先週まではひっきりなく登ってきたヒルクライマーも今日は少なめでした。午後からは青空広がるようになり、穏やかな一日を過ごすことができました。

9月21日(日)は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。夜明け前の4時の観光センターで2℃の気温まで冷え込み、畳平の鶴ヶ池では初氷を観測しました。昨年より4日遅く、例年より11日早い状況でした。肌に突き刺さるような強い日差しがあるものの、ひんやりとした空気感がかき消してくれて、登山にもヒルクライムにも快適な秋らしいコンディション。強い日差しと透明感あふれる空気があいまって、紅葉の色合いを一段と鮮やかに映し出してくれました。ただ、朝の冷え込みのせいか、大雪渓・位ヶ原エリアでは昨日よりも枯れたウラジロナナカマドが散見される状況で、今後の紅葉の進捗に少し気がかりなところです。

紅葉は先週の段階では昨年よりもやや遅い状況でしたが、今週になって色付きが進んで、ほぼ全エリアで昨年よりも早い状況となっています。特に中腹エリアの冷泉〜摩利支天はほぼピークに近いところまで色付きが進んでいます。ただ、21日(日)の朝は冷え込みが厳しく、畳平鶴ヶ池で初氷が観測されたほどですから、大雪渓・位ヶ原の上部エリアでは夜間・早朝に霜が下りた模様で、昨日は枯れたものがほとんどなかったにもかかわらず、今日は枯れたウラジロナナカマドが散見されました。ただ、先ほど掲載した23日(火)付け速報の通り、23日(火)には、霜枯れせずに残っていた部分の色付きが進み、21日(日)よりもよい状態になっています。

23日(火)の紅葉状況については、最終ページの<取材後記>にて掲載しておりますので、あわせてご覧ください。

 

<編集後記>

いよいよ、紅葉の本番が始まります。

写真を撮るという行為はフィルム時代から変わらない 写真はモノクロから始める − 色がなくても色気がある

デジカメを持って紅葉散策に出かけることになろうかと思いますが、「思ったように撮れない!」と、おっしゃる方も結構多いようです。しかし、最近のカメラの進化は目覚ましく、数年前なら「よい写真を撮るなら絶対一眼レフ」と相場が決まっていましたが、コンパクトカメラどころかスマホでも良い写真が撮れる時代になりました。しかし、写真を撮るという行為そのものはフィルム時代から不変であり、フレームの中に何を収めて、どう見せるのかという点は全く変わっていません。

デジカメになって、何百枚〜何千枚も撮影することが可能になり、すぐに画像を確認して何度も撮り直しができるようになりました。フィルムの時代なら一発勝負が普通で、どうしても重要な場面ではポラロイドで一度撮影して、その出来をもとに条件を変えて撮影する方式をとっていましたが、それが今では適当なテスト撮影で画像確認して、条件を再設定して本番撮影ということが普通になっています。さらには、撮影後の画像編集(トリミング・レタッチ)がパソコン一つでできるようになり、表現の幅が広くなった・容易になった部分も大きな進化です。

ただ、フィルム時代の「融通の効かなさ」が、写真の技術を向上させるには必要とも思われます。一眼デジカメで写真の面白さを少しでも知ってしまった方は、フィルムカメラで白黒フィルムを体験されるとよいと思います。色がなくても色気がありますよ...きっと。

 

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