ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2015/09/26〜27) @

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(Update:2015/10/01)

 

先週は大型五連休となったシルバーウィークでした。全日とも良い天候に恵まれ、初日の19日(土)と最終日の23日(水)を除けば、連日かなりの人出でにぎわいました。シャトルバス乗客数や自転車通行台数などから、最も多かったのは中日の21日(月)でした。三連休の場合でも、中日が最も混雑しますので、それが裏付けられた結果となりました。そして、連日続いたシルバーウィークの晴天も力尽きて、24日(木)・25日(金)は雨となりました。

それから1週間が経過して、今週は待ちに待った紅葉のピークが訪れました。一部枯れてしまったものもあり、昨年のような誰が見ても「当たり年」というレベルには達しませんが、まずまずの状況ではないでしょうか。

9月26日(土)は、どんよりとした曇り空。シルバーウィークの次の週末ということもあって平日並みの人出。山麓から濃霧が湧き上がる状況が続き、はっきりとしない天候が乗鞍高原から位ヶ原まで続きます。紅葉がlピークを迎え、位ヶ原には絶え間なく多くのカメラマンが訪れましたが、沿道沿いの木々は落葉したものが目立ち、アングルに気を払いながらは遠方の紅葉に焦点を当てて撮影する様子がみられました。この天候も大雪渓では山麓にかかる雲海の上で終日よい天候。日差しが暑く感じるほどでした。

9月27日(日)も25日(土)とよく似た天候で、位ヶ原付近までは濃霧の中で大雪渓付近から晴れあがる状況。昨日よりも人出は多く、今日も沿道には多くのカメラマンがお越しになりました。大雪渓付近ではこの時期とは思えないほど日差しが強く、秋のひんやりとした空気感とのミックスが心地よい状態で大雪渓のスキーヤーはお昼休みがそのままお昼寝タイムになってしまうほどでした。

● 紅葉の概況 ●  (各エリアの紅葉情報は6ページ目からご覧ください)
大雪渓・位ヶ原エリアでピークに近い色合いを迎えました。例年より1週間程度早い状況です。ただ、沿道のウラジロナナカマドを中心に落葉の進行が若干早く、色合い的にはピークに差し掛かっていますが、総合的にはすでにピークを過ぎつつある状況です。また、中腹の冷泉小屋〜摩利支天も例年より早く色づき、ほぼピークに近い色合いで、こちらは落葉も少なく、昨年に匹敵する状況といってよいでしょう。

● 大雪渓の概況 ●
大雪渓は、全体的には雪解けがさらに遅くなって、昨年よりも積雪が多くなっています。
雪渓上部左側の上端が1週間以上早い雪解けですが、それ以外のところでは昨年より2〜4週間程度遅くなっています。滑走可能エリアは、雪渓上部右側でかろうじて滑られますが、実質的には雪渓上部左側のみ一ヶ所だけ。この雪渓上部左側は過去最高の長さが続いています。雪渓中段と雪渓下部は雪解け終了です。また、雪渓上部左側は急斜面のため上級者・経験者限定で、これからノリクラデビューはお勧めできませんので、ご了承ください。

それでは、26日(土)〜27日(日)の様子をご覧ください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【観光センター前駐車場】       【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 T(乗鞍高原〜三本滝ゲート)】
Page-2 : 【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 U(三本滝ゲート〜位ヶ原山荘)】 
Page-3 : 【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 V(位ヶ原山荘〜大雪渓)】
Page-4 : 【雪渓下部】
Page-5 : 【雪渓上部 T】       【雪渓上部 U、モーグルコース・ポールセット】
Page-6 : 【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】       【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
Page-7 : 【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】       【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】       【紅葉情報 − 県道乗鞍岳線、紅葉の回廊について】       【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>  


●参考資料●
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX
(一の瀬 大カエデ) − 2013ノリクラ雪渓カレンダー2013シーズン 正式版 Vol.22(2013/10/05〜06) G 【一の瀬大カエデへの行き方】
(マイカー規制・シャトルバス・乗り換え駐車場) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報     ノリクラガイドマップシャトルバス乗換駐車場
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ(紅葉 上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉 下部エリア)  ノリクラ ガイドマップ (春〜夏スキー 大雪渓・山頂版)     ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(ヒルクライマー向け情報) − 【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い】(レインウェアの持参、熱中症と水分補給可能場所、走行上の注意点)  【自転車事故多発地帯 − ここは気を付けて】

  

 

【観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。気温は12℃、この時期としては二桁の気温は暖かさを感じます。雲間に青空がのぞく天候です。

 

平日並みの静けさ タクシーの運転手さんも困り顔

今日はご覧のように閑散とした状況。6時の時点で30台ほどで平日並みの静けさ。タクシーの運転手さんもさすがに困り顔...

 

乗鞍高原にも紅葉の季節が近づく

大雪渓・位ヶ原方面の紅葉が本格的な時期を迎えましたが、乗鞍高原もそんな時期がそろそろ近づいています。

 

昨年も同じ週に色付く
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2014/09/27〜28) @

こちらは昨年同時期の画像。昨年もちょうど同じ週に紅葉が始まっています。

 

サクラ − 昨年も同じ週に色付く
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) @
今週のサクラ − 色づき始めた
スモモ − 昨年も同じ週に色付く
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) @
今週のスモモ − 色づき始めた

このほか、桜の木やスモモもほぼ昨年と同じように色づいています。現時点では乗鞍高原の紅葉は昨年並みに推移している状況といってよいでしょう。

 

ヒルクライム − 天気予報が良い方向に変わったので...

週間予報ではこの週末は雨マークが出ていました。しかし、、前日あたりから雨マークはなくなって晴〜曇に変わりました。
「天気予報が良い方向に変わったので、急遽、今日来ることにしました。」とのこと。先ほど、気温11℃で寒さはないと申し上げましたが、気温に応じた長袖着用を前提としたもので、ヒルクライマーの方も上下長袖がこれからの時期は必要でしょう。また、下山時は防風・防寒のため、レインウェアやウインドブレーカーが必須です。

 

ご来光バスは今月末まで − この土日が最後の週末

今日も7時前にご来光バスが下山してきました。ご来光バスの運行は9月末まですから、この土日が最後の週末となります。

 

10月からシャトルバス始発便は6時10分→7時00分に変更

また、三本滝ゲート開門時刻はこれまでの6時から10月より7時となります。そのため、10月はシャトルバス始発便は6時10分が廃止され、次便の7時が始発便となります。なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインも平湯ゲートの開門時間が3時30分から7時に変更されますので、岐阜県側のシャトルバスも長野県側と同様に、ご来光バス終了・始発便の時刻変更となります。

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 T(乗鞍高原〜三本滝ゲート)】

昨年の鈴蘭バス停のカエデ
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2014/09/27〜28) @
今週の鈴蘭バス停のカエデ
色付きが遅れ気味

それではここからは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。こちらは観光センターを出てすぐのところにある鈴蘭バス停付近のカエデ。色付き始めの9月上旬は昨年とそれほど変わらない状況でしたが、先週あたりから色づきが遅れ気味。

 

9月24日(木)の一の瀬大カエデ − 色づきが始まる
画像提供:読者カメラマン様
ピークの色合いの大カエデ(昨年10月中旬撮影)
速報2014/10/18

こちらは24日(木)に撮影された一の瀬大カエデの様子。少し色づきが始まった模様です。一の瀬大カエデの紅葉は例年10月20〜25日前後にピークを迎えています。

一の瀬大カエデの場所について、お問い合わせがたびたび寄せられれますが、大まかな位置はノリクラガイドマップ 紅葉 下部エリア版(三本滝〜乗鞍高原・一の瀬エリア)をご確認ください。

行き方は、マイカーで一の瀬園地(ネイチャーランド)のY字路を道なりに左方向に進み、座望庵駐車場(砂利の大きな駐車場)を通過して、200〜300メートルほどのところに右側に5〜6台程度車が止められる駐車スペースがありますので、そこにマイカーを止めてください。大カエデはそこから徒歩2〜3分です。2013ノリクラ雪渓カレンダー2013シーズン 正式版 Vol.22(2013/10/05〜06) G 【一の瀬大カエデへの行き方】 で、画像付きで紹介しておりますので、そちらも合わせてご覧ください。

 

所々に鮮やかな紅葉 ヤマウルシ − 他に先駆けて真っ赤に

乗鞍高原を走行していると、所々に鮮やかな紅葉を発見します。こちらはヤマウルシ。他の木々をさきがけて真っ赤に染まりますが、かぶれますので手で触れないようご注意ください。

 

善五郎の滝駐車場から

善五郎の滝駐車場から一望するノリクラの峰々。

 

高天ヶ原、位ヶ原方面で紅葉が進んでいる

高天ヶ原の山肌や位ヶ原方面で紅葉が進んでいる様子が一目でわかるようになってきました。全山紅葉の時期に入ってきました。

 

昨年の善五郎駐駐車場〜休暇村間
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2014/09/27〜28) @
今週の善五郎駐駐車場〜休暇村間

善五郎の滝駐車場から休暇村に向かう沿道の様子。昨年は紅葉が進んでいるところと そうでないところの違いがみられましたが、今年はほぼ均一に進んでいます。

 

昨年のミズナラの実 − できても枝先に1つだけ
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) @
今年のミズナラの実 − たわわに実る

これまでにもお伝えしておりますが、昨年との大きな違いは、ミズナラの実(どんぐり)の出来具合。昨年は実を見つけるのも苦労したほどでしたが、今年は一つの枝先に二つ以上とたわわに実っていて、実が落ちるたびに森の中にはカーンと甲高い落下音が響きます。

 

先週の鈴蘭橋
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) @
今週の鈴蘭橋
先週よりも黄色味が進む
紅葉を迎えた鈴蘭橋(昨年10月中旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D

ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。

 

今週の休暇村〜三本滝間(カラマツ)
=カラマツが紅葉すると秋が終わる=
紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、昨年10月下旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D

乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスできます。その中には、乗鞍の紅葉状況を大まかに把握できる乗鞍紅葉情報 があり、初めての方はぜひご覧ください。

また、紅葉の撮影ポイントを地図上で紹介する、ノリクラガイドマップ(紅葉 上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉 下部エリア) は改訂作業が終わり、公開いたしました。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況を知ることができます。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。

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