ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2015/10/03〜04) C

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(Update:2015/10/08)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側 − 上級者限定

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

先週の下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) D
先週の落書きの岩 
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) D
今週の下端部分 今週の落書きの岩

こちらは落書きの岩。上段は先週で下段は今週の様子。先週より高さで50センチ雪解けし、下端までの距離は数メートル短くなっています。

 

昨年同時期の4週間前の下端部分
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2014/09/05〜06) C

こちらは昨年同時期の4週間前の様子。今週よりも若干雪解けが進んでいる様子がわかります。そのため、先週よりも雪解けが遅くなって、昨年より4週間以上遅い雪解けです。

 

今日はレーン@〜Cで滑走

今回は右から【レーン@】と【レーン2】がモーグルコース、【レーンB】がポールセット、そして、一番左側の【レーンC】がコブボードのキャンプという構成になっています。

なお、グレーの中央部分は、例年、下半分の傾斜が落ち込んでいて、滑落の危険性が高く、滑走できませんが、今年は下半分の積雪量が多いため、バーン傾斜が均一で滑走できる状態です。

 

【レーン@】のモーグルコース

こちらは【レーン@】のモーグルコース。平日も滑走された方がいらっしゃり、コブの状態は良好。

 

先週のスタート部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) D
今週のスタート部分
雪解け数十センチ

こちらはスタート部分、画像に写る大岩では高さ1メートル近い雪解けですが、周囲の岩の状況から雪解けは数十センチとみられます。

 

長さ78メートル×18コブ(ピッチ:4.3メートル)

ラインは長さ78メートル×18コブ(ピッチ:4.3メートル)

 

【レーン2】のモーグルコース

その隣の【レーン2】のモーグルコース。

 

95メートル×24コブ(ピッチ3.9メートル)

毎年、宝徳霊神バス停の山頂方面にある谷間から大雪渓方面を望む紅葉がお気に入りとのことでしたが、今年は都合が合わず、紅葉のタイミングを逃してしまったとのこと。モーグルラインの長さは、95メートル×24コブでピッチ3.9メートル。

 

【レーンB】ポールがセットされる

さらに隣でポールをセットするレーンB

 

極寒の中 − 練習はお昼までで終了

「学校で『スキーやってる』ってみんなに言うと、『ジャンプかモーグルやってるの?』っていう話になってしまい、アルペンを知らないんです...」
テレビのニュースなどに登場するスキー種目はジャンプやモーグルが多いため、アルペンレースがスキー競技であることを知らない方もいるのでしょう。そんな話題にいささか驚きを感じ、若い人のウインタースポーツへの関心が薄いのが残念です。

 

堅めのバーン − モーグルコース並みのウネリ

今日のバーンは堅め。スキーが抜ければ不用意に走ってしまうし、ほとんどコブラインと変わらない状態での練習は絶対にゲレンデでは体験できないものです。

 

【レーンC】ボードの横滑り練習

こちらは【レーンC】。一番左端でボードの横滑りの練習。本来はコブの練習に訪れたものの、とてもコブができるほどの柔らかさではなく、練習内容を変更してキャンプがおこなれています。

 

ソフトブーツでのハイクアップは無理 あえなく岩場を歩く

バーンが固いということは、ハイクアップもかなり滑りやすいということ。ソフトブーツではとても無理で、最終的には雪渓隣の岩場を歩かざるを得ない状況です。

 

今シーズンのノリクラ通いは今日で終了

今シーズンのノリクラ通いは今日で終了。また、来シーズンもお会いできることを楽しみにしています。

 

昨年の雪渓上端
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2014/10/04〜05) C
先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) D
今週の雪渓上端 − 昨年とほぼ同じ雪解け
昨年より早い箇所はなくなる

こちらは上端部分。先週より高さ50センチ〜1メートルほど雪解けしていますが、昨年とほぼ同じ雪解け状況。これまでは昨年より1週間ほど早い状況でしたが、他のエリアと同様に雪解けが遅くなりました。こちらは昨年より雪解けの早い唯一のポイントでしたが、すべての箇所で昨年と同じか遅い雪解けとなりました。

 

上端から−雪渓下端まで115メートル、過去最長

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は115メートル。

2014年は92メートル、2013年は108メートルです。2014年は85メートル。2013年は102メートルです。2012年は47メートル。2011年は32メートル、2010年は濃霧で測定不能、2009年は77メートル、2008年は90メートル、2007年は56メートルでした。昨年より4週間以上遅い雪解けで、過去最長の長さとなっています。

春先は激しい雪解けにより、積雪量が例年より1ヶ月早く減少してしまいましたが、その後は雪解けスピードが徐々に遅くなり、8月上旬頃から逆転して昨年よりも多い状態になっています。

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