ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2015/10/10〜11) C

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(Update:2015/10/15)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側 − 上級者限定

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

先週の下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2015/10/03〜04) C
先週の落書きの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) C
今週の下端部分
下端位置は変わらず
今週の落書きの岩
岩の高さは変わらず

こちらは落書きの岩。上段は先週で下段は今週の様子。この1週間はほとんど雪解けが進まず、落書きの岩の高さ、および、雪渓下端の位置は先週とほとんど変わっていません。

 

昨年同時期の5週間前の下端部分
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2014/09/05〜06) C

 こちらは昨年同時期の5週間前の様子。今週とほぼ同じ雪解け状況であることがわかります。そのため、そのため、先週よりも雪解けが遅くなって、昨年より5週間遅い雪解けです。

 

今日はレーン@ A Cで滑走

今回は右から【レーン@】と【レーン2】がモーグルコース、【レーンB】のポールセットは今回はなく、一番左側の【レーンC】がボードのポールセットという構成になっています。

なお、グレーの中央部分は、例年、下半分の傾斜が落ち込んでいて、滑落の危険性が高く、滑走できませんが、今年は下半分の積雪量が多いため、バーン傾斜が均一で滑走できる状態です。

 

先週の【レーン@】のモーグルコース(ゴール付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) C
今週の【レーン@】のモーグルコース(ゴール付近)
変化なし

こちらは【レーン@】のモーグルコースのゴール付近。先週画像と比べてもほとんど雪解けしていないことがわかります。

 

先週の【レーン@】のモーグルコース(スタート付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) C
今週の【レーン@】のモーグルコース(スタート付近)
ほとんど変化なし

こちらはスタート付近。ゴールよりも若干雪解けが進んでいますが、その変化は非常に小さいものです。

 

長さ78メートル×18コブ(ピッチ:4.3メートル)

そのため、ラインの長さは先週と同じく、長さ78メートル×18コブ(ピッチ:4.3メートル)。

 

【レーン2】のモーグルコース

その隣の【レーン2】のモーグルコース。

 

【レーンC】のボードのポールセット

少し離れて、【レーンC】のボードのポールセット。始発便で大雪渓にやってきて滑りっぱなし...

 

滑り続けていないと寒くて...

夏場であれば、朝一番から滑走と休憩を繰り返しながらトレーニングを夕方まで続けることが普通にできますが、10月ともなれば気温は低く、この日は3℃までしか上がっていません。そのため、休憩すると一気に冷え込んでくるため、安くことなく滑り続けなければ耐えられない状況です。ですから、寒さへの忍耐力も必要ですが、滑り続ける体力も必要です。

また、寒さに慣れていない時期ですから、体感的には一年で一番寒さを感じる時期といえるでしょう。

 

朝一番の作業は階段づくり 完成するまではアイゼンで

日差しがなく気温が3℃までしか上昇しないということは、バーンも固く締まっていて、ボードのソフトブーツでは登ることは無理で、到着して一番に行う作業が、ハイクアップ用の階段づくりとのこと。でも、階段を作るまでは足場がないわけで、アイゼンを履いての作業となります。

 

昨年の雪渓上端
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2014/10/11〜12) B
先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) C
今週の雪渓上端
昨年より1週間遅い雪解け

こちらは上端部分。先週までは上端部分にある程度の積雪量があって、雪解けが進んでも位置変化がほとんどありませんでした。しかし、今週は積雪量が少なくなり、雪解けとともに上端位置の変化がみられるようになってきました。ただ、今週はまだ上端の高さはほとんど変わらないため、昨年とほぼ同じにだった先週とくらべ、今週は昨年より1週間遅い雪解けとなっています。これで、すべてのエリアで昨年より遅い雪解けとなりました。

 

上端から−雪渓下端まで115メートル、過去最長

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は先週と同じく115メートル。

2014年は81メートル、2013年は85メートル、2012年は40メートル、2011年は濃霧で測定不能、2010年は55メートル、2009年は73メートル、2008年は90メートル、2007年は56メートルでした。昨年より5週間以上遅い雪解けで、過去最長の長さとなっています。

春先は激しい雪解けにより、積雪量が例年より1ヶ月早く減少してしまいましたが、その後は雪解けスピードが徐々に遅くなり、8月上旬頃から逆転して昨年よりも多い状態になっています。

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