ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2015/10/10〜11) �D

【１０月１１日（日）三連休二日目、雨と霙、冬へ一歩近づく】

三連休二日目の観光センター前 − 雨、次第に風も強くなる

三連休二日目の観光センター前駐車場。６時の気温は１０℃で昨晩からのひどい雨が続いています。そして、風も強くなって荒れた状況を見せています。

畳平は霙 − シャトルバス運行見合わせ

６時の段階では畳平は雨でしたが、その後、霙に変わり、岐阜県側の乗鞍スカイラインは７時の開門直前に、通行見合わせとなりました。そのため、シャトルバスは岐阜県側・長野県側ともに運行見合わせとなりました。

今日は日中に寒冷前線が通過し、その影響で天候が荒れる予報が出ています。すでにその影響が朝一番から表れているようです。

乗車券場販売所 − 「みぞれ」と聞いて驚く観光客

乗車券販売所には、運行状況の確認に訪れる観光客の方が途切れなく訪れます。「みぞれ．．．」と聞いて驚く方が多く、本格的な冬まであと２ヶ月もある状況の中、想像すら及ばない様子です。

これからどうしようと思案する方々も	長野県側は通行可 − 乗客を待つタクシーの運転手さん

今日はこれからどうしようかと思案する方もいらっしゃいますが、そろそろ、乗鞍高原の紅葉も見頃を迎えていますので、一の瀬あたりの紅葉散策が今日のような日は良いかと思います。

シャトルバスは運行見合わせですが、長野県側の県道乗鞍岳線は通行止めではないため、タクシーを利用して、大雪渓・県境まで行くことは可能です。今回もタクシーを利用して大雪渓まで向かい、大雪渓から山頂まで登った方がいらっしゃったようですが、送り届けた別のタクシーの運転手さんの話では冬山経験のない方だったとのこと．．．みぞれが降っていることは承知の上で登山に向かったはずですが、今日の状況をよく知っていらっしゃる方なら、絶対に入山しません。今回は無事に下山されたようですが、ノリクラは気軽に観光登山で訪れる方が多く、何かどこかで歯止めというものが必要に感じられました。

冬山を経験されている方なら、雪よりも霙のほうがよほど怖いことは承知のことと思います。

道路は川のようになり落ち葉が散乱 − 昨晩の雨のひどさを物語る

さて、いかに荒れた天気だったか．．．今日の県道乗鞍岳線を見ると一目瞭然。道路は川のようになり、雨水とともに流れてきた落葉が道路一面に広がっています。昨晩の雨がいかにひどいものだったのかわかる一面です。

位ヶ原山荘 − 気温３℃まで低下	山頂は雲が足早に流れる − いつ降り出してもおかしくない

１１時の位ヶ原山荘。気温は３℃まで低下し、強めの風が絶えずふきぬけ、上空の雲は東へ足早に流れています。雨は収まっていますが、いつ降り出してもおかしくありません。

富士見沢２号カーブ付近 − 道路は全面シャーベット

さらに登って大雪渓を通過して、こちらは富士見沢２号カーブ付近。道路は全面シャーベット状で、道路パトロールに訪れた三本滝ゲートの係員の方は「途中でスリップし、４ＷＤに切り替えた」と、おっしゃるほどでした。

県境付近 − 吹き溜まりができる

県境付近はご覧のとおり、吹き溜まりを中心に霙が積もり始めました。

乗鞍スカイラインは１０時３０分に開通 − 畳平には観光客の姿が

そして、こちらは畳平。乗鞍スカイラインは１０時３０分に通行止解除となり、岐阜県側のシャトルバスは１０時２５分ほおのき平発から運行が始まってい、多くの観光客が訪れていました。

気温マイナス２℃

バスターミナル掲示板に環境パトロールが天候情報を記載します。気温はマイナス２℃。日中でも氷点下になったのは今シーズンは初めてのこと。

耳がちぎれそうな冷たさ	時折、突風

時折、突風に近い風にあおられ、耳がちぎれそうになるほどの冷たさです。

なんとこの天気でヒルクライム！

こんな天候の中でも、自転車の方が畳平にやってきました。ただ、無事に下山できるかどうかが不安．．．一緒のお仲間も「シャトルバスで下山したほうがよいのでは？」と、アドバイスされる一面もありました（無事に下山できましたでしょうか．．．）

終日濃霧・強風 − 夕方には再び霙

その後も天候は変わらず、濃霧と強風が吹きつけ、いったん収まっていた雨・霙が１６時過ぎには再びまとまって降り出します。明日は凍結の心配が懸念されます。この時期は秋と冬とがせめぎあっている時期。そのため、いったん荒れると本当に非常に厳しい状況にさらされます。今回は特に重視しなければいけないのが雪ではなく霙である点です。

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