ノリクラ 雪渓カレンダー<最終号>

Vol.25(2015/10/24〜25) E

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(Update:2015/10/29)

 

【10月25日(日)、快晴の青空に雪景色が映える。突風の山頂】

山頂・大雪渓全景 大雪渓は雪化粧

二日目の10月25日(日)、ご覧のように山頂方面は新雪がうっすらと積もり、大雪渓周辺は全面雪化粧が施されました。昨晩19時ごろから乗鞍高原では雨が断続的に降り始めました。乗鞍高原では8〜10℃と気温が高く、標高2350メートルの位ヶ原山荘でも雨、しかし、頂上小屋では降り始めから雪だったとのこと。この雨(雪)は、日付が変わるころには収まり、強めの風が続いていたこともあって路面は乾いてしまい、県道乗鞍岳線は大雪渓までは全く問題ない状態です。

 

県境ゲート前 − 凍結 県境手前は積雪 − 気温マイナス3℃のため溶けない

ただ、大雪渓から県境方面は積雪凍結箇所があって、県道乗鞍岳線は大雪渓まで通行可能で、大雪渓から県境は通行不可という措置。11時の県境付近の気温はマイナス3℃、快晴で燦々と日差しが降り注ぐものの、氷点下の気温では全く融雪しません。

この日は乗鞍スカイラインも凍結通行止めで、左の画像のように県境ゲートが閉鎖されています。県境ゲートは岐阜県側乗鞍スカイライン側で管理されていて、乗鞍スカイライン閉鎖中は県境ゲートも開けられないため、長野県側県道乗鞍岳線が全線通行可能な場合でも、畳平に入ることができず、シャトルバスは運休となります。

ゲートの左側に車が2台止まっていますが、先週のノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2015/10/17〜18) @【一日目の観光センター前駐車場、乗鞍スカイライン凍結通行止め、シャトルバス運休】  でお伝えしたように、今日も畳平バスターミナルのスタッフの方が、ほおのき平からぐるっと回って県道乗鞍岳線でお越しになっています。ターミナル内の売店の開店準備をされているはずです。

 

シャトルバス運休で登山者はタクシーで 予約のタクシーを待つ登山者

シャトルバスは運休ですが、道路は大雪渓まで通行可能なため、登山者の多くはタクシーで大雪渓から入山されました。お昼近くになって、下山された方が大雪渓で帰りのタクシーを待つ様子も。また、ご予約のお客様と確実の乗車できるようタクシーの運転手さんからお客様へ連絡を取り合う様子がありました。なお、シャトルバス運行開始の見込みが立たない場合は、下山もタクシーを利用することになりますが、その場合は、早い段階で予約を入れたほうがよいでしょう。詳細は観光センターから乗車時にタクシー運転手さんにお聞きください。

 

乗鞍岳山頂 剣ヶ峰に向かう登山道

こちらは乗鞍岳山頂 剣ヶ峰に向かう登山道。2週間前の三連休も冠雪しましたが、それよりも広範囲に白くなっています。

 

登山道は全面積雪 − 下りスリップ注意

ただ、今回は三連休よりもお越しの方が少なく、踏み固められていないため、ツルツルになってしまった場所はありませんでした。しかし、今後、日数が経過すると表面が固くなりスリップしやすい状態になりますので、念のためにアイゼンを持参されることをお勧めします。(特に下りは注意!)

 

稜線から先は猛烈な風 エビのしっぽ

稜線付近に到達すると、猛烈な風で雪はかなり吹き飛ばされています。そして、右の画像のような「エビのしっぽ」がみられます。昨晩の降雪は西から吹き付けたもののようです。

 

乗鞍岳山頂 剣ヶ峰に到着 猛烈な突風 − 社の中でも吹き飛ばされそう

標高3026メートルの乗鞍岳山頂 剣ヶ峰に到着。気温マイナス6℃、突風が連続するというと変な表現ですが、山頂神社の社の中に入っていても吹き飛ばされそうになるほどの激しい状態。

 

社に逃げ込め!鳥居に掴まれ! ひどすぎる〜〜!

記念撮影をしようと標識のところに向かうものの、突風ですぐさま社に逃げ込んだり、鳥居に捕まらざるを得ない状況。あまりのひどさに訪れた登山者も歯が立ちません。

 

高天ヶ原の白いビロード 地上とは思えない深い青空

それでも、ハイマツ帯が着雪した高天ヶ原の白いビロードや、くっきりとした空と遠景の山並みの稜線などは、山頂までやって来ないと見られない貴重な体験。

 

下山も必死

登り以上に足元に注意し、時折押し寄せる突風に耐えながら、帰路につきます。

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