ノリクラ 雪渓カレンダー<最終号>

Vol.25(2015/10/24〜25) G

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(Update:2015/10/29)

 

【あとがき − 今シーズンを振り返って】

強風の中、青空に激しく雲が流れる
速報2015/01/03

当Webisiteは、2001年から開始して15年が経過しました。「10年ひと昔」という言葉があり、最近では数年でひと昔といわれるほど、世の中の動きが早いものの、この15年の間のノリクラは2003年のマイカー規制以外の激変はほとんどなく、「変わらないのがノリクラの良さ」かもしれません。

 

■ 冬−厳冬期だからこそ美しさがあり厳しさがある

新春初滑り − ディープパウダーを堪能
(屋根板)
速報2015/01/01
まだまだ快晴無風が続く
(位ヶ原) 
速報2015/02/21
新雪40〜50センチ − 先頭を交替しながらラッセル
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面) 
速報2014/12/31
久々に終日好天に恵まれました
(屋根板上部)
速報2015/02/07

4つの季節のうち、「厳しい」という文字を冠に持つ季節は冬しかありません。冬のノリクラは確かに厳しく、万人を寄せ付けません。それでも、一部の人々は孤高の境地に心身を近づけるため、バックカントリーの世界に足を踏み入れるのでしょう。単にパウダーランを求めて、ガツガツと冬山を制するのは危険過ぎ、自制心・警戒心が最も必要な季節です。

 

 ■ 春 − 雪山のスケールを味わう

 

B 2015/04/29 10:00
大雪渓に向けて除雪実施中!
(位ヶ原山荘先)
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.7(2015/04/28〜29) D

報道各社 −ニュース映像の撮影
ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版 Vol.7(2015/04/28〜29) B
爽やかな風が全身を吹き抜ける感覚が心地よい
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2015/05/15〜16) D
雪の白・ハイマツの緑 − 唐草模様に飛び込んで...
(蚕玉岳直下)

速報2015/05/02

3月に入るとそろそろ春の雰囲気を感じるようになり、その後は段階的に季節が移って行きます。3月の春分の日頃になると、ツアーコースに入山するスキーヤーが増え始め、4月下旬から乗鞍岳春山バスの運行が始まると、山頂方面を目指す方が一気に増加します。これまで限られた人間だけの世界が、一般開放されたような状態。ただ、安易に入山する人々が多く、下山コースがわからないスキーヤー・ボーダーが今年は特に多く、SNSなどの断片的な情報をもとにやってくるケースには、どのように情報発信すべきか・周知すべきか考えさせられることもありました。

 

■ 夏−ノリクラの多様性を感じて

 

50名近くのモーグラーが集合 − 夏スキーはハイシーズンへ
(雪渓下部 − モーグルバーン)
速報2015/07/26
山頂への足取りも軽く − 午後は夏雲の美しさが際立つ
(朝日岳〜蚕玉岳稜線)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) E
山頂目指して出発
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2015/08/01〜02) A
ハクサンイチゲが見頃
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.9(2015/07/10〜11) E

ノリクラの真価がもっとも発揮されるのはやはり夏でしょうか?3000メートル級の高山にも関わらず、自動車道が通っている点は類を見ないもので、頂上付近までシャトルバスでアクセスできる気軽さから、百名山を目指す登山者から夏休みに家族そろってのファミリー登山や観光客まで様々な方がお越しになり、また、国内自動車道最高地点を有することから、多くのヒルクライマーが週末ごとに集まり、日本全国を旅するチャリダーにとっては、ノリクラを制覇することが一つの目標にもなっています。

 

総勢150名の走行会、今日のヒルクライムは大賑わい
(観光センター前駐車場)
速報2015/08/09
ヒルクライム入山台数365台、過去最高
速報 2015/08/09
「何度でも練習に来たいですよ」(森本誠選手)
ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.14(2015/08/08〜09) F
どこを撮っても絵になる光景
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.12(2015/07/25〜26) E

8月末には全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催され、参加選手の多くは、ノリクラに何度も練習にお越しになり、時には歩行者天国ならぬ、自転車天国ではないかと思うほどのヒルクライマーにあふれかえるほどの状況。時には有名選手が練習する場面に遭遇することもあり、それを期待しながらお越しになるヒルクライマーも多かったのも事実でしょう。

 

残雪とハイマツ・新緑の織りなす唐草模様が美しい
第10回 乗鞍天空マラソン(2015/06/20〜21)
久々の快晴の大会
第12回乗鞍スカイライン
サイクルヒルクライム(2015/07/11〜12)
ゴールはデッドヒート − 7km短縮コースはスプリントレース
全日本マウンテンサイクリング乗鞍(2015/08/28〜29)
勝っても負けても最後は笑顔で
全日本マウンテンサイクリング乗鞍(2015/08/28〜29)

やはり人は目標があってこそ生き続けられるもの。6月には乗鞍天空マラソン、7月には乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム、8月には全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催され、それを目指す方々が何度もお越しになることがノリクラを活性化させてくれます。

「乗鞍岳」は標高3026メートルの主峰剣ヶ峰を頂点に23の峰で構成された山並みの総称です。しかし、これに加えて、あと3つのピークがこれらの大会...その頂を目指して選手が練習に励み駆け上がるのです。この新たな3つのピークが今のノリクラには重要な「一等三角点」なのです。

 

■ 秋 − シーズン終盤、最後のノリクラを飾る

 

紅葉
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) D
紅葉の中のヒルクライム
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) D
タクシーを利用して紅葉散策&紅葉撮影
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2015/09/26〜27) A
母娘でちょっとお散歩に − 大カエデと記念撮影
速報2015/10/18

秋は何といっても紅葉...ノリクラの良さを再確認してくれる季節です。この紅葉でクライマックスシーズンが締めくくられます。高山植物や山野草の見頃の期間よりもはるかに短い紅葉のピークは、厳密にはほんの数日しかなく、そこにピンポイントで日程を合わせるのはなかなか難しいもの。それでも、それ合わせてやってくる価値は間違いなくあります。

ノリクラの紅葉を見ずに一年が終われないといっても過言ではないでしょう。

 

■ ノリクラに携わる人たち

 

遭対協と山岳救助隊と合同訓練 − 遭対協訓練
(乗鞍高原 善五郎の滝)
速報2015/01/22

スコップで除去作業 −毎朝のパトロールで安全運行確保
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.7(2015/04/28〜29) C

公衆トイレにごみの山 − お掃除の方もあきれ返る
2015/09/13

除雪業者のスタッフ − 今から手直しだよ!
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.7(2015/04/28〜29) B

一般の方がノリクラにお越しになっても、直接接することは少ないかもしれません。しかし、これらの方々がノリクラに直接的・間接的に携わっているから、今のノリクラがあります。また、一部のマナー違反が大きな問題となれば、将来の観光客対応にマイナス面をもたらすことも懸念されます。今現在、このようにノリクラに訪れることができるのは、これまでの人々の努力があるからであって、今後も将来への汚点を残さないよう、その努力を引き継いでいかなければなりません。

 

■ 笑顔 − ノリクラの風景になる

 

ボーダー50名の笑顔
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) A
今シーズン最後は紅葉&ヒルクライム
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) B
矢部選手 −「ネットタイムで負けちゃいました」と悔しそう
全日本マウンテンサイクリング乗鞍(2015/08/29〜30) D
筧五郎選手 − 「単に走りに来る所だけでない良さがある」
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2015/10/17〜18) @

ノリクラにお越しになった方々の笑顔が、さらにほかの人々を呼び寄せます。そして、今まで気づかなかったノリクラに再認識することができれば、その魅力を人々に伝えるレベルに違いがあらわれます。単に「キレイ〜」という言葉にも、魅力を再認識した時のその言葉には重みがあるわけです。

山の風景はそれだけで美しさがあります。でも、そこに人々が空気の流れを作ることによって、新鮮なノリクラになってくれます。そんな空気の流れに溶け込むような人々の表情がノリクラの新たな風景になります。

そして、様々な表情に来年も巡り合えることを期待しております。

 

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