ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2016/05/20〜22) B

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(Update:2016/05/26)

 

【大雪渓下部】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.3(2015/05/23〜24) C
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.1(2016/05/14〜15) A
今週の大雪渓入口
例年の6月中旬並みの積雪量

こちらは大雪渓入口付近の様子。左上が昨年、右上先週の様子で、下が今週の画像。先週と同様にこの1週間で1メートル近く雪解けしています。昨年より1週間早い雪解け、例年の6月中旬並みの積雪量。なお、昨年も積雪が少なく、2〜3週間早い雪解け状態でした。

 

今回の大雪渓入口の看板 今回の大雪渓入口の道路法面
今回と同じ積雪量の昨年画像(6月中旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2015/06/13〜14) A
今回と同じ積雪量の昨年画像(6月中旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2015/06/13〜14) A

上段は今回の大雪渓入口の看板と道路法面の様子。例年なら看板も法面も全く見えない状態ですが、今年はしっかり姿を現しています。下段は昨年6月中旬の画像で、今回とほぼ同じ積雪量を示しています。昨年より3週間早い雪解けで、例年の6月中下旬並みの積雪量です。また、先週から70センチ程度の雪解けがみられます。

 

今回と同じ積雪量の昨年画像(5月下旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.4(2015/05/30〜31) A
先週のトイレ付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2016/05/14〜15) A
今週のトイレ付近
例年の6月中旬並みの積雪状態

こちらは大雪渓とは車道の反対側に位置する場所です。反対の大雪渓側とほぼ同じく、先週から50センチ程度の雪解けがみられます。昨年より1週間早い状況ですが、例年の6月中旬並みの積雪状態です。

 

位ヶ原山荘への下山滑走

春山バスが大雪渓までやってくるようになっても、帰りは従来通り位ヶ原山荘まで滑り込みたいという方が結構いらっしゃいます。その際、トイレ下の沢筋を滑り込むわけですが、そろそろ、積雪量を気にしなければならない状態です。

 

青線の駐車場隣の雪渓なら滑走可

駐車場隣の雪渓(青線部分)

上段の2枚の画像から、トイレから位ヶ原山荘の上にある屋根板方面の沢筋の状況を把握できますが、赤線のとおりバーンの一部が途切れていて、青線の駐車場隣の沢筋から滑り出すことをお勧めします。青線をしばらく進むと、道路の除雪箇所が見えてくると思いますので、左に舵を切って、屋根板方面へと滑り込めば位ヶ原山荘にたどり着くことができます。

 

屋根板入口 − 雪の下を沢が流れ踏み抜く危険性が
=次週末は大雪渓から春山バス乗車をお勧めします=

ただ、さらに滑り込んで、屋根板下部(屋根板入口)では、岩の頭や雪渓の下を流れるせせらぎの音が聞こえ踏み抜く恐れがあり、水量が多いと流され大変危険な状態になります。そのため、今後は大雪渓→位ヶ原山荘への下山滑走はされない方がよいでしょう。(大雪渓から春山バス下り便を利用)

 

登山道入口−今回と同じ積雪量の昨年画像(6月上旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2015/06/06〜07) A
今回の登山道入口
例年の6月中旬並みの積雪状態

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。今週に入って登山道を示す標識が姿が現れるようになって来ました。昨年より2週間早く、例年の6月中旬並みの積雪状態です。

 

モーグルコースの岩−今回と同じ状態の昨年画像(6月下旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2015/06/27〜28) A
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2016/05/14〜15) A
今週のモーグルコースの岩
例年の6月中下旬並みの積雪量

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが画像の中央に写るモーグルコースの岩です。そのためモーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

ただ、今年の厳冬期は積雪量が少なかったため、一度も姿を隠すことはありませんでした。昨年より5週間も早く、例年の6月中下旬並みの積雪量です。

例年、このモーグルコースの岩は厳冬期の3月(年によっては4月)に埋まりますが、2014年は一度も姿を消すことなく、また、2015年は2月中に埋まってしまいました。そのため、昨年と今年では比較することに少し無理があるかもしれません。また、さらにさかのぼって出現時期をみると、2012・2011年は今年より1週間遅く、2010年は6月に入ってから岩の頭が見られ、2009年・2008年は今年より2週間ほど遅い雪解けでした。

 

モーグルコース付近 −滑走距離は130メートル

そして、モーグラーにとって気になる点は、どれだけ滑走距離が取れるのかというところ。現在、モーグルコースの岩の下端から車道までは先週より10メートル短くなって130メートルあり、現時点では十分な状況ですが、夏スキー開幕となる7月にはかなり縮小されると考えられます。

 

早くもコブ管理人がノリクラ入り − モーグラーの皆さん、お待ちしています

もちろん、モーグルコースもシーズンに入ってきました。

「いや〜今年は氷の部分がなく、柔らかく掘りやすい」と、おっしゃるのはコブ管理人。今回もモーグルライン1コースを完成させ、常連モーグラーが「初滑り」を楽しんでいらっしゃいました。雪渓下部でのモーグルコースのトップシーズンは7月ですが、1ヶ月以上も早くノリクラ入りです。もう夏スキーの本格的な時期に突入している証拠です。

 

石碑の岩 − 今回と同じ状態の昨年画像(6月下旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2015/06/27〜28) A
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2016/05/14〜15) A
今週の石碑の岩
例年の6月下旬〜7月上旬並みの積雪量

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。こちらは厳冬期に一度完全に埋まり、3週間前に姿を現しました。昨年より4週間早く、例年の6月下旬〜7月上旬並みの積雪量です。

 

【畳平周辺】

鶴ヶ池 − 今回と同じ状態の昨年画像(5月中旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2015/05/15〜16) B
先週の鶴ヶ池
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.1(2016/05/14〜15) D
今週の鶴ヶ池
昨年より1週間遅い雪解け、例年の6月上〜中旬並みの積雪

今回は20日(金)は春山バス大雪渓運行の試運転、21日(土)は大雪渓運行初日の様子。22日(日)は乗鞍高原で行われたすもも祭りの様子を取材するため、乗鞍スカイラインおよび、畳平への取材ができませんでした。

このコーナーの画像は20日(金)夕方に撮影したものですが、一時的に天候が悪化し、激しい雷鳴とともに霰(あられ)が降ったのち、雨となる天候でした。そのため、このコーナーのみ鉛色の空となっていますがご了承ください。昨年より1週間遅い雪解けですが、例年の6月上旬〜中旬並みの積雪状態です。

 

お花畑 遊歩道が見える
今回と同じ状態の昨年画像(5月下旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.4(2015/05/30〜31) C

こちらはお花畑の様子。すでに遊歩道の一部が見えています。昨年と比べると1週間早い程度ですが、例年の6月下旬ごろの積雪状態。6月下旬といえば、早い年なら高山植物が芽吹く時期です。そのため、今年の畳平の高山植物は、例年よりも早くなる可能性が高いです。

 

雷鳥(2羽)

上空では雷鳴が轟く中、こんな天候で姿を現したのはさすが「雷鳥」。

 

メスの雷鳥(赤丸) オスの雷鳥(青丸)

この時期は、縄張り争いを経てつがい形成へと移り変わって行く時期です。縄張り争いはオス同士が激しく行動しますので、一年で最も雷鳥に遭遇できる時期でもあります。

 

富士見岳方面

富士見岳方面も積雪の少ない状態です。なお、この下の富士見沢ではそろそろ道路除雪が始まります。切り通し部分ができてしまうと、位ヶ原山荘方面へ滑り込むことができないのはもちろんのこと、切り通し部分への転落に注意が必要です。

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