ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2016/05/28〜29) C

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(Update:2016/06/02)

 

【畳平】

畳平、気温6℃

シャトルバス始発便の到着した8時の畳平の気温は6℃、車外に出たボーダーの方は、寒くてアウターを急いで着用する様子がありました。

 

乗鞍環境パトロール

バスターミナルの隣には岐阜県の乗鞍環境パトロールのオフィスがあります。

 

鶴ヶ池雪渓 − 30日で閉鎖します! 来場者への説明
=畳平周辺のパトロールを始め、活動は多岐に=

先ほどの鶴ヶ池雪渓など、畳平周辺のパトロールや整備をはじめ、来場者への安全情報の案内、高山植物や雷鳥・ツキノワグマなどの動植物の調査など、その活動は多岐にわたっています。

 

高山帯でも一般観光客が手軽に楽しめる場所

ノリクラは高山帯という過酷な場所であるにもかかわらず、一般観光客も手軽に登山できる山でもあって、環境を守りつつも、来場者の安全も考慮するバランスが求められます。

 

不動岳 鶴ヶ池

ここからは畳平周辺及び畳平から肩の小屋方面へ向かう道路周辺の様子をお伝えします。左の画像は畳平の南にある不動岳。そして、右の画像は、畳平の東にある鶴ヶ池。

 

昨年の不動岳
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) C
昨年の鶴ヶ池
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) C
=今年は昨年とほぼ同じで、例年より2〜3週間早い雪解け状況=

こちらは昨年同時期の様子。ほぼ似たような積雪状態で、今年は昨年並みで、例年より2〜3週間早い雪解け状況です。

 

お花畑 遊歩道は周回部分の雪解けが進む
=先週よりも雪解けスピードが速くなる=

こちらはお花畑の様子。すでに遊歩道の一部が見えています。先週は昨年より1週間早い雪解け状況でしたが、今週は2週間早い状況で、雪解けスピードが速くなっています。

 

天気が良いので富士見岳に寄ってみます

さて、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に向かうには右の専用道を進むのが一般的ですが、今日は天候が良いので、富士見岳山頂を途中経由してみます。なお、山頂をすぎると反対側にも登山道があって、再び専用道に合流することにします。

 

畳平一望 剣ヶ峰方面から不消ヶ池まで一望

眼下に見下ろす畳平方面は、まるで箱庭のような雰囲気。見事な青空は本日一番の深い色合いにあいまって、雲が本当に美しい演出をしています。

 

富士見岳 − 周回コースは30〜45分程度

富士見岳の周回コースは30分から45分程度です。画像のとおり、富士見岳山頂を乗り越えてくると、再び肩の小屋へ専用道と合流します。天気の良い日は、今回のように道草のつもりで立ち寄ってみるのはいかがでしょうか?夏になるとコマクサの群生も見られるようになります。

 

【肩の小屋へ】

昨年の肩の小屋・コロナ観測所分岐点
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.4(2015/05/30〜31) C
先週の肩の小屋・コロナ観測所分岐点
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2016/05/20〜22) C
今回の肩の小屋・コロナ観測所分岐点
昨年とほぼ同じ、例年より1週間早い雪解け

畳平から専用道を1.2km進んで、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に到着します。正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。分岐点から肩の小屋方面、そして、その先の稜線に向かう登山道までは、昨年よりも積雪量が多い状態がみられます。

昨年とほぼ同じで、例年より1週間早い雪解けです。

 

除雪が進む

今週は除雪が入りました。昨年より1週間早く、一昨年より2週間早い状況で、近年で最速の除雪です。

 

大雪渓 位ヶ原
今回と同じ積雪量の昨年画像(6月中旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2015/06/13〜14) C
今回と同じ積雪量の昨年画像(6月中旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2015/06/13〜14) C

先週は昨年とほぼ同じか1週間程度早い雪解け状況でしたが、今週は昨年より2週間早い雪解けで雪解けスピードが速くなっています。例年の6月中旬並みの積雪状況です。

 

あそこに何かいる! オスの雷鳥

専用道から斜面をのぞく方々がいらっしゃいます。ハイマツに留まっているのはオスの雷鳥。少し小ぶりなので若いオスかもしれません。動かずに縄張りを主張しているのかもしれませんが、近くにはメスの姿はありません。すでに抱卵期に入っているのでしょうか?この時期はつがい形成から産卵の時期に入り、オス・メスの両者を一緒に見る機会が結構あります。

 

除雪はここまで

肩の小屋への専用道の除雪はここまで。今後も通常通り除雪作業が行われば、数日で肩の小屋まで除雪が完了するはずです。

 

摩利支天岳直下の急斜面

ちょうどこの斜面をのぞいてみると、何人ものスキーヤーが登ってくる様子がみられます。

 

稜線は途切れてしまったので、こちらのバーンを選んだ WebSiteで稜線状況を把握してきました

蚕玉岳〜朝日岳稜線の滑走エリアは、大雪渓に滑り降りる部分が雪解けにより、今週は途切れてしまったため、こちらにお越しになったとのこと。「先週のWebSiteでそろそろ途切れると書いてあったので、今日は最初から稜線はあきらめてこちらに来ました。そんな事情から今日はゆったりのんびり過ごそうと春山バス2便で先ほど到着したところなんですよ〜。今日でシーズン終わりだから、この後、のんびり温泉です。」

 

こちらのバーンも賞味期限はあと数週間

この後も、何人か同じように稜線滑走をあきらめてこちらにお越しになったり、一度稜線に向かった後、こちらにお越しになるなど、急斜面を求める方が絶えませんでした。こちらのバーンは例年なら7月上旬〜中旬ごろまでは滑走可能ですが、おそらく、あと数週間程度の賞味期限と考えられます。

 

【肩の小屋】

今回と同じ積雪量の昨年画像(6月上旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2015/06/06〜07) C
今回の肩の小屋周辺
昨年より1週間早く、例年の6月中下旬並み
今回と同じ積雪量の昨年画像(昨年同時期)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) C
今回の肩の小屋周辺
昨年とほぼ同じ、例年の6月中下旬並み

ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。小屋の東側は昨年とほぼ同じ、もしくは1週間早く、例年の6月中旬〜下旬の積雪状態です。先週と比べて2メートル近くも雪解けがみられます。

 

昨年同時期の肩の小屋西側
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.3(2015/05/23〜24) A
今回の肩の小屋西側
昨年より1週間遅く、例年の6月中旬並み

小屋の西側は昨年より1週間遅く、例年の6月中旬並みの積雪状態です。東側ほどではないものの、こちらでも1週間で50センチ以上の雪解けです。

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