ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2016/06/04〜05) C

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(Update:2016/06/09)

 

【6月4日(日)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場

翌日6月4日(日)は、岐阜券側のほおのき平からお届けします。乗鞍岳は岐阜・長野の両県にまたがり、双方から入山できます。ほおのき平駐車場は、岐阜県側の入山口で、シャトルバスの発着場所です。長野県側の入山口・シャトルバス発着場所は、乗鞍高原の観光センターです。

 

休日ですが人出は少な目

今日は休日ですので、もう少し人出があってもおかしくありませんが、あまりよい天気予報ではなかったことも影響しているのでしょうか、数名程度と少な目。

 

今朝の畳平の天候 通常時のBダイヤ(1時間に1便)

昨晩から雨が降り始めて今朝6時頃にようやく収まりました。そして、6時の畳平の天候は曇り、気温0℃です。もう少し気温が低くなると凍結の恐れもあります。また、6月になっても降雪があり、それに伴って通行止めというケースが何年かに一度はあります。また、今日のシャトルバスは正常時のBダイヤでの運行です。

これまで正常時のAダイヤ(平日1時間1便、休日30分1便)と雨天時のBダイヤ(減便運行)の二通りでしたが、今年は従来のAダイヤは夏季の繁忙期と秋季の休日のみ適用し、それ以外の日の正常時は1時間1便の「Bダイヤ」とし(従来の平日Aダイヤ)、雨天時は減便運行を「Cダイヤ」(従来のBダイヤ)に変更されました。

 

始発便が到着

そして、始発便が到着し、6時55分の定刻に発車しました。

 

【乗鞍スカイラインを行く】

平湯峠−ここから乗鞍スカイライン、マイカー規制

それでは、ここからは乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。こちらは乗鞍スカイライン基点の平湯峠。ほおのき平駐車場から約6kmほど進んだ所にあり、この先は2003年からマイカー規制の対象区間とされ、バス・タクシーや自転車など限られた車両のみの通行となります。

画像の右側に駐車場があって、こちらの駐車場にマイカーを止めてヒルクライムに向かう方も多く見受けられます。ただ、今日は朝の段階では全くいませんでした。

最近の乗鞍岳入込数は、マイカー規制初年度の平成15年の23万人から年々減少し、昨年は12万人と過去最低となってしまいました。しかし、全体の入れ込み数が激減する中、自転車入れ込み数は逆に急増していて、今年は前年比166%増の7227名でした。入込数全体の割合からすればわずかな数字ですが、166%という急増ぶりには目を見張るものがあります。

 

昨年の平湯峠付近
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2015/06/06〜07) B
今回の平湯峠付近
先週よりも一段と鮮やかに

標高1684mの平湯峠ゲートにも、新緑のまぶしい季節がやって来ました。色の濃さは昨年とほぼ変わらない状況で、先週よりも一段と鮮やかになっていることがわかります。

 

昨年の夫婦松付近の新緑
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2015/06/06〜07) B
今回の夫婦松付近の新緑
雪解け・積雪量に違いがあってもほぼ昨年と同じ

こちらは3kmポストにある旧夫婦松料金所の先ですが、ご覧のようにほぼ昨年と変わらない新緑となっています。積雪量に違いがあっても、新緑の進捗具合はそれほど変わりないということがわかります。

 

4kmポスト手前の展望台

さて、4kmポストの手前にご覧のような展望台があります。2003年のマイカー規制実施以降、立ち寄る方はほとんどなくなり、展望台中央の案内看板もなくなっていましたが、昨年、山並みを紹介する案内看板が設置されました。シャトルバスでお越しになった場合は利用できませんが、タクシーや自転車でお越しの場合は、道路を挟んだ反対側に駐車スペースがありますので、こちらに車を止めて利用することが可能です。晴れた日はぜひご覧ください。

 

展望台から眺望 深い緑と鮮やかな緑のコンビネーション

展望台からは遠景の山並みが一望できるのはもちろんのこと...でも、この時期確認していただきたのが、針葉樹の深い緑の間に、広葉樹の鮮やかな緑が混在し、そのコンビネーションの美しさが見事...

低いところに分布する広葉樹と、森林限界直下の高い所まで分布する針葉樹の両者がともに自生する標高でなければ、このような現象は見ることができません。

 

昨年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2015/06/06〜07) B
今回の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
昨年の猫の小屋跡地
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2015/06/06〜07) B
今回の猫の小屋跡地

上段は夫婦松駐車場を1kmほど進んだ4kmポスト付近の様子(標高2050m)。そして、下段は標高2200m付近の猫の小屋跡地。いずれも積雪はもうありません。

 

森林限界を超えると 北アルプスの山並みとはお別れ

そして、森林限界を超えると景色に変化がみられます。平湯峠からの沿道では北アルプスの山並みが何度もみられましたが、それもここまで...

 

雲上の世界 その彼方に白山

猫岳中腹を横切ると、乗鞍スカイラインは「雲上の世界」が待っています。その雲のかなたには白山の姿が...森林限界までは北側が開けていましたが、森林限界を超えると西側に開けるようになり、雲がなければ高山市街地が確認できます。

 

昨年の烏帽子岳
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2015/06/06〜07) B
今回の烏帽子岳
昨年よりも2〜3週間早い雪解け
昨年の四ッ岳カーブ
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2015/06/06〜07) B
今回の四ッ岳カーブ
昨年より3週間早い雪解け

上段は森林限界を超えて最初に見られる山は23ある乗鞍の峰の一つである烏帽子岳(えぼしだけ標高2550m)。昨年よりも2〜3週間早い雪解け。下段はその先にある乗鞍スカイラインの中でもっとも積雪量の多い箇所を通過する四ッ岳カーブ。こちらは昨年より3週間早い雪解けです。いずれも先週よりも雪解けスピードが速くなっています。

 

乗鞍スカイラインは乗鞍の峰々を縫うように走る

乗鞍スカイラインは乗鞍の峰々を縫うように走ります。大崩山から始まって、猫岳→烏帽子岳→四ッ岳→硫黄岳→大丹生岳、そして最後に大黒岳へとつながり、ここに挙げただけでも7峰も巡りながら畳平へと進みます。乗鞍岳という名称は北の安房山(標高2220メートル)から南の大日岳(標高3014メートル)まで続く23峰の総称で、主峰は3026メートルの剣ヶ峰です。

 

桔梗ヶ原−乗鞍スカイラインを代表する場所

桔梗ヶ原付近は他に類を見ない光景。乗鞍スカイラインを代表する場所といってもよいでしょう。

 

昨年の鶴ヶ池雪渓
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2015/06/06〜07) B
今回の鶴ヶ池雪渓
=今年は5月30日で閉鎖、例年より1ヶ月も早い雪解け=

畳平に到着する手前に鶴ヶ池雪渓が広まります。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所です。例年6月下旬まで滑走可能です。

しかし、滑走エリアに向かう箇所の雪解けが激しく、バーンが途切れてしまっているため、滑走は5月30日で禁止となりました。例年より一ヶ月近く早い状況で、近年まれにみる雪解け状況です。

 

畳平に到着

鶴ヶ池雪渓を過ぎると、乗鞍スカイライン終点の畳平に到着です。

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