第11回 乗鞍天空マラソン

(2016/06/18〜19) D

(Update:2016/07/07)

 

【下山開始、ゴールまで駆け抜ける】

気温が低下する − 下りはウインドブレーカー着用の選手も

当初は15℃まであった気温は、10時時点で10℃まで低下。そのため、暑かったと答える選手と、やや寒かったと答える選手など様々。持参したウインドブレーカーを着用して下山する選手もいらっしゃいました。

 

11時から雨に − 下りは足取り軽く中に浮く感覚に...

今回こそは雨とは無縁の大会を願ったものの、11時頃から雨が降り始めてしまいました。でも下りは足取りが軽く、宙に浮くような感覚で走り抜けます。

 

深い森の中へ

カーブを一つクリアするたびに景色は深い森の中へ...

 

乗鞍はいつもきれいな景色が待ってます 紅葉に彩られたノリクラ(9月下旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2014/09/27〜28) F

ノリクラは季節を問わず、いつもきれいな景色が待っています。同じ場所でも季節が異なると、まるで違った表情を見せてくれますから、夏も秋もぜひ走りに来ていただきたいのです。

 

マイカー規制 − 車を気にせず走ることができます

今回の大会コースとなっている県道乗鞍岳線は、7月以降の冬季閉鎖解除後もマイカー規制が実施され、バス・タクシー以外のマイカー通行が規制されていますので、自動車を気にしながら走る必要がありません。(通行可能期間は7〜10月)

 

いよいよ三本滝ゴール

そして、折り返しから12km、いよいよ三本滝ゴールです。

ハイタッチ隊の歓迎 完走を称える

そこで 出迎えてくれるのがハイタッチ隊、けたたましいカウベルと歓声が、到着した選手の方々の完走を称えてくれます。

 

今年も無事完走! − 来年も出ますか?「ハイ...あっ、言っちゃった!」

来年も出ますか?「ハイ...あっ、言っちゃった!」と照れ笑い...

 

完走は男子1118名、女子324名、合計1442名 − 完走率は約96%

本大会はスタート時刻から一律に計測が始まるマスドスタートのため、当日の正確な出走人数は不明ですが、前日の受付人数から算出する出場選手は1535名で、完走は男子1118名、女子324名、合計1442名で、完走率は93.9%となります。ただ、この中には途中棄権者(DNF)のほかに、出走前棄権者(DNS)も含まれています。

実際にタイムアウトや体調不良などで収容された途中棄権者は50名程度とほぼ例年並みで、これをもとに算出すると完走率は96.5%と高い値になります。過酷なコースであるものの、選手同士のつながりが高い完走率へと導いているものと思われます。

 

【本大会の出場者数・完走者数・完走率・サブスリー】

男子 女子 合計
エントリー数 1312 398 1710
前日受付人数 1535
完走人数 1118 324 1442
サブスリー 158(14.1%) 13(4.0%) 171

完走率:93.9%(対DNS+DNF)、96.5%(対DNF)

なお、サブスリー達成者は(※)、男子が158名で男子完走者全体の14.1%、女子は13名で女子完走者全体の4.0%で、一昨年大会の男子12.3%、女子2.3%を大幅に増加しました。(※ サブスリー:完走タイムが3時間を切ること。)

 

【表彰式】 

観光センター2階講堂

そして、13時から観光センター2階講堂にて、表彰式が行われます。

 

女子表彰式 2位の椎名 永果選手

まず最初に女子入賞者(1〜6位)の表彰。残念なことに優勝となった杉浦選手の姿がなく、2位から6位までの選手の表彰式。 2位に輝いた椎名 永果選手は、走っているときも笑顔が絶えず、また、MCの方は、「ゴールの時の印象がフレッシュでした」と、おっしゃっていました。

 

男子表彰式 きっかけは...
「同じチームの人に誘ってもらって」 

続いて男子の表彰式。優勝の四辻 剛選手のインタビュー。
Q:初めての出場ですか?「初めてです。」  Q:きっかけは何ですか?「同じチームの人に誘ってもらって...」 

 

「チームの方、会場にいらっしゃいますか?」 − そこには遅れてやって来た杉浦選手の姿が

「チームの方が会場にいらっしゃいますか?」 と、遅れてやって来た杉浦選手の姿を会場内に見つけて、MCもビックリ...「うれしいですねぇ〜同じチームから1位が揃って...スーパーチームですね。」

 

再度、女子表彰式 杉浦選手インタビュー
「フルマラソンですか...微妙ですね」

...というわけで、女子の表彰式の仕切り直し。杉浦 美由紀選手へのインタビュー。

Q:率直な滑走を聞かせてください。 「うれしいです。お風呂にも入らせていただきましたので、のんびり帰ります...」
Q:もし、フルマラソンになったときは、ご出場いただけますでしょうか? 「うんん...微妙ですね〜」と、会場からは笑い声が...

 

杉浦 美由紀選手、四辻 剛選手 30kmで十分ですよ〜〜

杉浦 美由紀選手が、同じチームの四辻 剛選手を誘って参加され、ともに優勝という輝かしい成績を残して終了いたしました。来年もお会いできることを楽しみにしております。

 

<編集後記>

2年連続の悪天候の影響から、参加者が開催以来初めて大幅減少となった今回の大会。レース終盤に雨に見舞われてしまったものの、無事に終了しました。天空マラソンのフルマラソン化は今回初めて話題になったわけではなく、関係者の中では何年も前から実施したいという強い意志がありました。ですから、参加者減少への対策を構想する以前から検討されていました。

ノリクラにはもう一つ大きな大会があります。それは8月下旬開催の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍。出場者は天空マラソンの倍以上もあり、7月に入ると週末ごとに練習走行にお越しになる選手の姿が多数みられるようになり、この大会を目指して一年のトレーニング計画を立てる選手もいらっしゃるほどです。

天空マラソンにおいても、「この大会を目標に頑張る」という選手が多くならなければ、参加者減少を食い止めることができないのではと思います。そのためには、練習走行の機会や環境整備などをシーズンを通して行うことが重要だと思います。単に景色が良かったなど端的な要素だけに頼った方法では限界があると感じられます。

 

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