ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2016/07/02〜03) C

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(Update:2016/07/07)

 

【雪渓上部 U、基礎キャンプ、アルペンボード】

雪渓上部右側はキャンプなどでにぎわう スキー基礎キャンプの代表−今年もよろしくお願いいたします

今回の雪渓上部右側は、アルペンボーダーのグループやスキーのポール練習など、全面でどこかのグループがキャンプを行っている状況。20年以上も前の夏スキーがブームだったころは、各チームが場所取り合戦にしのぎを削っていました。今回はそこまでの状況ではありませんが、これほどの活況ぶりは久々のことです。

しかし、バブル崩壊やスキーブームの低迷、そして、マイカー規制の実施などで、乗鞍大雪渓での夏スキーはキャンプ数が激減し、その当時から継続しているキャンプはほとんどなくなってしまいました。そんな中、変わることなく続いているのがこちらの基礎キャンプ。

 

各生徒さんの特長をつかみながらの指導

各生徒さんの特長をつかみながら、ポイントをしぽったレクチャーが続きます。

 

「30年以上も前から続く生徒さんです」 「第1回目のキャンプは参加者一人でマンツーマンでしたね」

キャンプの代表曰く、「最初にキャンプを始めたのはもう30年以上も前のことでしょうか?こちらの隊長(...と、皆さんに呼ばれています)は、第1回からの参加者なんです。」 第1回目のキャンプは参加者一人だったとのことで、完全マンツーマンでのプライベートレッスン。

ということは逆算するといくつの時から...「ええ〜っと」と、頭の中で計算するもなかなか出てこない。30年間ってすごい昔のように感じますが、その時からずーっと継続していると、その時系列は第1回目と今回とでは、何も変わらないもの。だって、自分も代表も、同じノリクラにいるんですから...

 

次に長いのは私です
先生とのカンケイは切っても切れません
日焼けで腕がボロボロ − 夏だから焼けて当然!!

そして、隊長に次いで長いのはこちらの女性。いつもは夏のキャンプでしかノリクラにはお越しになりませんでしたが、今年は、春スキーのノリクラに初めてお越しになり、「シール」というものを初体験。2週間前もシールで登る練習のためにわざわざ大雪渓にお越しになりました。

日焼けで腕も顔も真っ黒...腕の皮はポロポロとめくれていて、まるでプールに通う小学生のよう...とにかく健康美という言葉がぴったりなんです。

 

登らなければ滑られない

当たり前のことですが、スキーは登らなければ滑ることができません。スキーは天然の気象現象から享受した雪と、自然の摂理から生まれる重力に頼っています。ですから、登ることを忘れたスキーは本来のスキーではないといっても言い過ぎではないでしょう。

 

ハイクアップは下から上に力を伝える手段...スキーにもそんな力が加わる瞬間があるはず。

 

レッスン終了

それでは、午前中のレッスンはこれで終了...

 

無邪気にじゃれあったりする瞬間

緊張の糸が途切れる瞬間...無邪気にじゃれあったりするひとときが、キャンプの想い出のヒトコマになるもの...

 

「また、ノリクラに来たい!」

「また、ノリクラに来たい!」と、最後に思えたら、それが今回のキャンプの成果といってもよいのではないでしょうか?

 

「岩場を歩かずに雪の上か登山道を歩くようにしてください」 あちこちで高山植物が咲き始めています(コイワカガミ)

そして、下山では、「岩場をできるだけ踏まないよう、雪のあるところか、登山道を歩くようにしてください。」と、生徒さんに伝えます。いつもなら、大雪渓の下まで雪がつながっていますが、今年は積雪が少ないため、一部で雪が途切れていて、雪解け箇所から高山植物の芽吹き・開花が始まっています。

自然の摂理の上で成り立つスキーは、自然と共存するココロを持つことが必要なんです。

アルペンボードのゲート

そして、その隣では、アルペンボーダーの方々がゲートの練習。

 

晴れてくるとバーンが緩み出し、バーン整備も頻繁に

朝一番は曇っていたものの、次第に晴れてきて、それと同時に、バーンも緩んできました。エッジングの鋭いアルペンボードですから、バーンが緩み始めると、あっという間にバーン表面がえぐられてしまいます。そのため、滑走者が通過するたびにバーン整備を行っていました。

 

目の高さに空や雲が無限に広がる 雪面ばかり凝視せず山や空にも視線を − きっと良い結果が

やはり、青空が広がり始めると、気分やノリが違います。決して天候が良くなる方向の雲行きではありませんが、見ていて美しい風景であり、目の高さに空と雲が広がる体験はなかなかできないもの。

斜面やバーンの表面状況ばかりに注視せず、山や空にも目線を移せば、気分もリラックスでき、それが良い結果へと導かれるものだと思います。

 

【肩の小屋、7月から営業開始】 

肩の小屋 夏スキーがやりたくて、今年も山籠もり

さて、こちらは大雪渓の北西にある肩の小屋。今年も7月1日から夏季の営業が始まりました。出迎えてくれたのは、大雪渓で夏スキーがやりたくて昨年からスタッフ入りしているこちらの彼...夕方から黙々と大雪渓を滑る様子があれば、それはきっと彼の姿がだと思います。

 

肩の小屋管理人 − 今年も無事に小屋明けできました

「今年は設備のトラブルなどなく無事に小屋明けできました。」と、小屋の管理人。肩の小屋とその母体の鈴蘭小屋(乗鞍高原)との往復の日々がこれから始まります。

 

新人スタッフ、一番元気で一番明るい − 今年はどっぷりノリクラ漬けの1年に

管理人より、「新人スタッフが入りましたからご紹介しますよ...」と、紹介されましたが、「おや〜、久しぶり!」実はMt乗鞍でスタッフとして働いていた彼...朝一番の事務所で顔を合わせること多かったですね〜

スタッフの中でも一番明るく、新人とは思えない仕事ぶり...冬はスキー場で夏は肩の小屋で...今年はどっぷりノリクラ漬けの1年になりそうです。

 

肩の小屋はこれから10月上旬まで営業が続けられます。

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