ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2016/07/23〜24) A
【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 U(三本滝ゲート〜大雪渓)】
かもしかゲレンデ | ヤナギラン |
三本滝ゲートを通過してかもしかゲレンデを横切ると、ヤナギランが見頃に状態になってきました。
ヤナギランは昨年と比べて2週間早い状況です。
沿道をのぞき込むと、いろいろなものを見つけることができます。
コバイケイソウ − 今年は花がない | ワタスゲ |
本来、こちらはコバイケイソウの群生がよく目立つところですが、今年は全く花がありません。この現象はこちらだけでなく、大雪渓や畳平お花畑でも同様で、全くない・ほとんどない状態です。コバイケイソウは年によって当たり年・はずれ年があり、今年は確実にはずれ年の模様。
ですから、あまり目立たないワタスゲのほうが今年は目立っている状況。この一角だけが湿地のように湧き水が流れていて、ワタスゲのような湿地性の植物が自生するのでしょう。
濃霧 |
冷泉小屋の少し下あたりから濃霧が立ち込めるようになり、どうやら雲の帯の中に突入した模様。
7月23日(土)は雲の帯の中 | 7月24日(日)は雲の帯の下 |
1日目の7月23日(土)も二日目の7月24日(日)も同じような天候の一日で、雲の帯の位置のちょっとした違いで天候は様変わり。二日目はこれより少し上のあたりから雲の帯がみられた模様です。
また、日を追うごとに訪れるヒルクライマーも増え、7月24日(日)は207台と今シーズン最高をカウントしました。おそらく、お盆に向けてさらに多くの方がおこしになるかと思います。
位ヶ原山荘 |
そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘。
小休憩に | 湧き水に「わぁ〜冷たい!」 |
道路に面したスペースにはテーブル・ベンチが用意され、ヒルクライマーの方々をお迎えします。また、道路を挟んだ反対側には湧き水が引かれていて、「わぁ〜冷たい!」と、差し出した手を思わずひっこめるちびっこの様子がありました。
スキー&ヒルクライム | めちゃくちゃ辛いです! |
空身でさえ かなりハードなヒルクライムなのに、スキー板とブーツにくわえて、さらにはちょっとしたランチができるように鍋釜満載のザックは、自転車の倍以上の重さとなり、日本一周を試みるチャリダー並みの装備。
大雪渓での夏スキーが目的なのか、ヒルクライムが目的なのか、どちらが主で どちらが従なのか...いや〜そういう順位づけではなく、スキー用具一式を実装したうえでのヒルクライムが目的。夏スキーだけでもダメ、空身のヒルクライムだけでもダメ...今後、大雪渓の雪がなくなっても、このお二人はフル装備で登り続けちゃうのかもしれませんね(笑)。
今日は地元の方の手による登山道修復が行われていました。場所によっては、雨によってぬかるんでしまったり、削られてしまった場所もあって、このように定期的な修復によって、登山道が維持されています。
11号カーブ − 濃霧 |
位ヶ原山荘を出発して、濃霧は一向に消えない模様。
位ヶ原お花畑 |
こちらは位ヶ原お花畑。
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先週の位ヶ原お花畑 − 黄色一色 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2016/07/16〜17) A |
今回の位ヶ原お花畑 − 白一色へ |
先週は黄色一色だった状況から、今週は白色の群生に変化しています。
モミジカラマツ =黄色のミヤマキンバイが終わって= |
よく見るとそれはモミジカラマツ。夏の盛りから晩夏にかけて咲く花です。先週のミヤマキンバイ(黄色)が終わって、それに置き換わるように咲き始めました。例年なら8月上中旬に咲く花ですから、例年よりも1〜2週間早い状況です。
一気に青空へ | 山麓から雲海が迫ってくる |
そして、さらに登って位ヶ原6号カーブでようやく雲の上に出た模様。でも山麓から雲海が迫ってきます。迫って来た雲に覆われると、再び濃霧の世界に戻ってしまいます。雲に追われながらヒルクライムが続きます。
【大雪渓に到着、雲海の上、ヒルクライムだ!登山だ!】
山麓から湧き上がる雲 − 夏山の典型的な天候 |
山麓から湧き上がる雲は時間とともに徐々に上昇して、大雪渓付近も霧に包まれるようになります。このような状況は夏山でよく見られる典型的な天候です。
筧 五郎選手 − 今年もノリクラが始まった |
そんな中、お会いしたのは筧 五郎選手。今シーズンはノリクラ初日とのこと。「いくら平地で繰り返していても、やはり空気の薄い環境で練習しないと」 今日はこれから何往復か練習されることでしょう...
大雪渓入口 |
そして、大雪渓入口にはシャトルバスでお越しになったスキーヤー・登山者の方々がの姿が見えます。
毎年恒例の 「子どもだけのキャンプin信州 乗鞍高原」 |
今年もちびっこたちのキャンプが始まりました。山頂での登山、位ヶ原山荘での山小屋体験など盛りだくさん。詳細は「長野県後援 子どもだけのキャンプin信州 乗鞍高原」で検索してみてください。夏休みの良き思い出づくりには最高でしょう。
周りの風景を楽しみながら登る方もいらっしゃれば、8月の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に向けて、本番モードで駆け上がる方もいらっしゃり、この二日間はバス・タクシーよりも圧倒的に自転車の数の方が多い状態になり、本格的なヒルクライムのシーズンに突入しました。
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