ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2016/07/23〜24) B
【雪渓下部 T】
それではここから雪渓下部の様子をお伝えします。
【長野県安全登山条例について】 | |
大雪渓入口に新たな看板が設置 | 【画像拡大:7月より登山届が義務化されました】 |
大雪渓入口に設置された「肩の小屋口登山口」の看板は、7月からは登山届の提出が義務化されたことを案内する内容が記されています。登山届義務化の概要については、 お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。
長野県は、「長野県安全登山条例」を昨年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を4月11日に決定し、昨日7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。
条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。
ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。また、大雪渓でのスキー・ボードは、肩の小屋口登山道を利用しているものと解釈され、登山届の提出が必要です。
【ご注意:実際の登山道入口は大雪渓入口から車道を北へ50m先にあります】 | |
おそらく、この看板は設置場所の問題からここに建てられたものと思われますが、肩の小屋口登山口は大雪渓入口とは異なり、この画像より車道を北へ50メートルのところにあります。
今回と同じ積雪量の昨年画像(9月上旬) ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2015/09/05〜06) B ↓ |
先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2016/07/16〜17) B ↓ |
今週の大雪渓入口 −先週より雪解けが早くなる =昨年より6〜7週間早く、例年の9月上中旬並み= |
雪渓下部はもう面積的に滑走できる状態ではありません。、また、週を追うごとに雪解けスピードが速くなり、先週の「昨年より6週間早く、例年の8月下旬並み」から、「昨年より6〜7週間早く、例年の9月上旬〜中旬並み」となっています。
長さ15メートル×幅26メートル 昨年より6〜7週間早く、例年の9月上旬〜中旬並み |
車道から77メートル 昨年より6週間早く、例年の9月上旬並み |
積雪の大きさは長さ15メートル×幅26メートルで、昨年より6〜7週間早く、例年の9月上旬〜中旬並み。また、雪渓下端は車道より77メートルで、昨年より6週間早く、例年の9月上旬の状況。
登山道入口 | 車道から65メートル |
大雪渓入口から車道を北へ50メートル進むと肩の小屋・山頂方面の登山口があります。車道と雪渓下端の間は先週の45メートルから65メートルと大幅に増加、昨年より6〜7週間早く、例年の9月上旬並みです。
ミヤマダイコンソウ | セリバシオガマ(マルハナバチ) |
ウサギギク | ハクサンボウフウ(左)、モミジカラマツ(右) |
=大雪渓から肩の小屋への登山道は高山植物が見頃= |
大雪渓から肩の小屋へ向かう登山道は、高山植物の見頃が続いています。ミヤマキンバイやコイワカガミなど夏の初めに咲く花はもう終わり、中盤から後半にかけて咲く高山植物が見ごろを迎え始めました。
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先週の登山道 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2016/07/16〜17) B |
今回の登山道 | |
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先週のシナノキンバイ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2016/07/16〜17) B |
花が終わって実ができ始める 昨年より2週間早い |
そして、いつもお伝えしているシナノキンバイは完全に終了し、実ができ始めました。昨年より2週間早い状況です。
雪渓上部下端へ | 雪渓上部下端 |
現在滑走できるのは、この上にある雪渓上部右側・雪渓上部左側で、雪渓下部との接続部分の積雪状況を見ると...
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先週の雪渓上部右側の下端部分(畳の岩) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2016/07/16〜17) B |
今回の雪渓上部右側の下端部分(畳の岩) 周囲の積雪はない |
先週は畳の岩の近くまで積雪が残っていたものの、今週は全くありません。
今回と同じ積雪量の2012年画像(9月上旬) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01) ↓ |
今回と同じ積雪量の2013年画像(9月下旬) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) B ↓ |
昨年は今週以上の雪解けがありませんでしたので、2012年・2013年と比較しますが、2012年より5週間早く、2013年より8週間も早い状況で、例年の9月中旬ごろの積雪状況です。
雪渓上部の下端部分が全エリアの中で、積雪量が最も少なく、その差も2ヶ月以上となっています。
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