ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2016/07/30〜31) A
【大雪渓に到着、夏山・山岳風景、ハードな陸トレ夏合宿】
夏らしい光景 |
山麓から湧き上がる雲と青空のコンビネーション、まさに夏の光景。厳冬期の真っ白な雪原との青空も素晴らしい光景ですが、この夏空もまた捨てがたいもの。
位ヶ原を蛇行する県道乗鞍岳線 |
位ヶ原の台地を俯瞰すると、これまで登って来た県道乗鞍岳線の蛇行を手に取るように確認できます。
高山帯を自転車走行できるのはノリクラだけ(県道乗鞍岳線、乗鞍スカイライン) |
中部山岳地域の森林限界は、おおむね標高2500メートルといわれていて、それを超える道路は県道乗鞍岳線と乗鞍スカイラインだけ。つまり、ご覧のような山岳地帯を走行できる場所はノリクラしかありません。
標高2500メートルの地点は、県道乗鞍岳線では観光センターから約16kmほど先の位ヶ原付近。乗鞍スカイラインでは10kmポスト付近の四ッ岳カーブとなります。
大雪渓入口 | 大雪渓に向かう夏スキーヤー |
シャトルバスの到着した大雪渓付近は、観光客・登山客、そして、雪渓での夏スキーに向かうスキーヤーの姿があります。この付近には山頂に向かう登山道があり、高山植物を間近に眺めることができるオススメの登山道(大雪渓〜肩の小屋 登山道)
MTBでヒルクライムはちょっときつい... |
今日はヒルクライマーの方々本当に多い!多くのヒルクライマーはいわゆる「ドロップハンドル」のロードバイク。そんな中、重量的にやや重たいMTBでやってくる集団が...全日本マウンテンサイクリングでもMTB部門が昨年までありましたので、MTBでヒルクライムが無理ではありませんが、やはりブロックタイヤ・サスペンションなど、ヒルクライムには不向きな要素があることは間違いありません。
でも、彼らのトレーニングには「もってこい」なのかもしれません...
飯山南高校のスキー部(クロスカントリー)の皆さん =ハンパじゃない超ハードな陸トレ= |
今年は雪不足で大雪渓でのクロカン練習ができませんでした |
毎年、ノリクラに夏合宿にお越しの飯山南高校のスキー部(クロスカントリー)の皆さん。例年だと、大雪渓でクロスカントリースキーの練習をメインに陸トレのメニューも組む所ですが、今年は急斜面の雪渓上部左側しか雪が残っていない状況で、クロスカントリースキーの練習には適していません。それでも雪渓上部左側で一度練習を行ったそうですが、クロカンで登ることは何とか可能だったものの、クロカン板にはエッジがないため、この急斜面を滑走は無理だったとのことでした。
この日も午前中は乗鞍高原からの自転車ヒルクライムを行った後、午後は乗鞍高原から大雪渓まで走り込み。さすが強豪校の行うトレーニングはハンパじゃありません。
【大雪渓〜肩の小屋登山道は花盛り、登山客が集う肩の小屋】
大雪渓〜肩の小屋までの登山道は花盛り |
さて、前のコーナーでも触れましたが、大雪渓〜肩の小屋までの登山道は、高山植物が数多く存在し、ちょうど花の時期を迎えています。
「ねぇ〜この花なに?」 | 名前をメモして一緒に撮影 |
高山賞物に興味があっても、花の名前までなかなか覚えられないもの。さらには写真を撮って後で調べようとしても、ウチに帰ってしまえばそんな気分にはならないものです。
ガイドさんなどから花の名前を教えてもらった場合、手帳などにメモするのと同時に、そのメモと一緒に写真に取り込んでおくのが良いでしょう。
夏休みは家族で登山 |
夏休みに入り、ご家族一緒に登山というケースも多いかと思います。ノリクラは3000メートル級の高山であるにも関わらず、比較的登りやすい山として知られています。学校の集団登山で嫌々山に登って、ヤマが嫌いになったと話はよく聞きますが、ヤマが好きになるか嫌いになるかは、最初の山登りの体験に大きく影響されるもの。
初めての体験では、登山の大きな要素である「天候・難易度・景色」の3点ができる限り高得点となるものを選びたいもの。、天候はその時々でわかりませんが、他2点はノリクラは高得点だと思います。
肩の小屋 |
山頂登山に向かう前に肩の小屋でちょっと小休憩。
お昼休みは超忙しい! |
ちょうど訪れたのがお昼時で、軽食コーナーは注文が殺到しています。忙しいときに忙しそうに働くと、余計に焦りますから余裕をもって...
お昼休みはのんびりと |
ここにお越しの登山の方々はゆっくりとした時間を過ごしに来てますから、スタッフの方々も忙しくとも穏やかに対応します。
館内の様子 | ニューフェイス − 田舎暮らしばかりで山奥が好き |
先週に引き続き、今週もニューフェイスの登場。山小屋は初めてとのことで、山籠もり生活は大変じゃないか?とお聴きすると、「普段から田舎暮らしなので全然!むしろ都会の方がダメ、切符の買い方すら戸惑うほどです。」とのこと。山小屋にやってくる人は、自分なりの時間の流れのある方ばかりのようです。
【山頂登山は人気の的】
肩の小屋から山頂へ − 片道約1時間 |
肩の小屋から山頂への登山の様子をご覧ください。肩の小屋から山頂までの道のりは、距離約1km、標高差約250mで、片道約1時間です。
途中までは道幅広く、上下スムーズに行き交うことができる |
肩の小屋から稜線付近にあるつづら折れまでの区間は道幅が広く、登り・下りがスムーズに行き交うことができます。
つづら折れ区間 − 道幅が狭く数珠つなぎに |
しかし、つづら折れ区間にさしかかると、一人分の道幅しかなく、登り・下りのどちらかが待機せざるを得ない状況。そのため、多くの方が訪れる週末は、登山者で数珠つなぎ状態となります。先ほど位ヶ原山荘でお会いした自転車の方も無事登頂できた模様ですね。
稜線直下の砂礫地 | こういうところにコマクサが自生します |
稜線直下の砂礫地帯にはご覧のようにコマクサ見られます。一株だけでなく、周囲にいくつも点在していますので、すぐにわかるはずです。
稜線、気温が一気に低下 − 山麓がどんなに暑くても、防寒着が必要な理由はここにあります |
そして、稜線い到達すると気温は一気に低下します。この日は肩の小屋で15℃前後ありましたが、こちらの蚕玉岳では10℃で、稜線超えの風に冷たさがあって、訪れた登山の方もアウターを着込んでいました。
山頂登山に向かう方は、飲料水などのほかに雨具・防寒着を必ず用意してください。山麓でどんなに暑くても・晴れていていも、かなり冷え込んだり・突然の雷雨に襲われることは珍しくないからです。
乗鞍高原から自転車と登山で2往復 | 乗鞍岳頂上小屋 |
朝の6時前にヒルクライムの出発シーンでお会いした方に再会。畳平に自転車を置いてこちらにお越しになったのかと思いきや、朝のヒルクライムを1本こなした後、乗鞍高原に戻って、今度は歩きで乗鞍高原から登って来られたとのこと。ヒルクライムのあと畳平から登るケースは結構見られますが、いったん戻ってから登り返す方は、それほど多くないと思います。(あっぱれ!)
昨年、立て直された乗鞍岳頂上小屋。
ココアのお客様!どうぞ〜 |
小屋の女将が「ココアのお客様〜」と、いつものようににこやかに...
これが温まるんです |
結構、これが温まるんです。山頂まであと一息です。
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