ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2016/07/30〜31) B
【雪渓下部 T】
それではここから雪渓下部の様子をお伝えします。
【長野県安全登山条例について】 | |
大雪渓入口に新たな看板が設置 | 【画像拡大:7月より登山届が義務化されました】 |
大雪渓入口に設置された「肩の小屋口登山口」の看板は、7月からは登山届の提出が義務化されたことを案内する内容が記されています。登山届義務化の概要については、 お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。
長野県は、「長野県安全登山条例」を昨年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を4月11日に決定し、昨日7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。
条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。
ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。また、大雪渓でのスキー・ボードは、肩の小屋口登山道を利用しているものと解釈され、登山届の提出が必要です。
【ご注意:実際の登山道入口は大雪渓入口から車道を北へ50m先にあります】 | |
おそらく、この看板は設置場所の問題からここに建てられたものと思われますが、肩の小屋口登山口は大雪渓入口とは異なり、この画像より車道を北へ50メートルのところにあります。
今回と同じ積雪量の昨年画像(9月中旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) B ↓ |
先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2016/07/23〜24) B ↓ |
今回の大雪渓入口 =昨年より7週間早く、例年の9月中旬並み= |
雪渓下部はこの1週間の雪解けで、積雪がなくなりました。昨年より7週間早い状況で、例年の9月中旬並みです。
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先週の雪渓下部 −
長さ15メートル×幅26メートル ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2016/07/23〜24) B |
今回の雪渓下部 − どこになるのかわからない |
先週は長さ15メートル×幅26メートルでしたが、今週はどこにあるのかわからない...
今回と同じ積雪量の昨年画像(9月中旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2015/09/19〜20) B |
今回の雪渓下部 − 横幅2メートル×長さ1.5メートル |
それでも近づいて観察して見るとご覧の状況。長さ1.5メートル×横幅2メートル残っています。しかし、これも1〜2日うちに消滅することともいます。
7月中に消滅するのは2000年以降初めて |
2015年は9月第3週、2014年は9月第2週、、2013年10月第1週、2012年・2011年・2010年は9月第2週、2009年は9月第1週に雪解けが完了しました。2004年・2005年は2年連続して雪解けが早かったですが、それでも、8月第2週・8月第3週で、7月中に完了するのは2000年以降初めてのことです。
【雪渓下部 U】
登山道入口 |
大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。
高山植物が咲き乱れる | ウサギギク |
すでに既出のことですが、高山植物が数多く咲き乱れます。
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7部咲き | 満開 |
こちらはウサギギク、中央の頭状花は周辺から中央へと開花します。このことはマルハナバチもよく知っていて、周辺の頭状花の蜜を盛んに吸っていました。
そのほか、群生に近い状態で咲いているのはモミジカラマツ。例年8月中旬に咲き始めますので、2週間以上早い状況です。
石碑の岩 |
そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。周辺は1ヶ月前あたりで雪解けが終わっています。
チングルマ | 綿毛が飛散し、萼だけが残る |
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。綿毛様のさく果が完全に飛散し終わったものも見られ、台座の萼(がく)だけ残っています。昨年より7週間早い状態です。
萼(がく)は花の時期で使われる言葉で、花が終わって実の時期になると蔕(へた)と呼びますので、正確には「へた」ということになるでしょうか?
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