ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2016/08/06〜07) B

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(Update:2016/08/11)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

雪渓上部の様子をお伝えします。先週まで残っていた右側の雪渓がありません。

 

今回と同じ状態の昨年画像(9月中旬)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2015/09/26〜27) D
先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.12(2016/07/30〜31) C
今回の雪渓上部右側
=完全になくなりました=

こちらが雪渓上部右側。完全になくなりました。

過去の消滅時期は下記通りです。ばらつきはあるものの、9月中旬、もしくは10月上旬で、2013年や2015年のように消滅せずに冬を迎えてしまったと年もありました。今年のように8月上旬に消滅した年は2000年以降では初めてのことです。

【雪渓上部右側の積雪消滅時期】
2015年は消滅せず
2014年(→2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2014/10/04〜05) B
2013年は消滅せず
2012年(→2012ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2012/09/15〜16) B
2011年(→2011ノリクラ 雪渓カレンダー シーズン Vol.18(2011/09/08〜09) C
2010年(→2010ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.20(2010/09/25〜26) C
2009年(→2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2009/10/03〜04) B
2008年(→2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2008/10/04〜05) B
2007年(→2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2007/09/15〜16) D

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側 − 上級者限定

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアですが、入口から最も遠く急斜面であるため、他のエリアが滑走できなくなる8月上旬以降にならないと、こちらで滑走するモーグラーはいません。

今年は例年になく雪解けが激しく、他のエリアでの滑走が困難となり、モーグラーだけでなく、アルペンレーサーも多数お越しになり、雪渓上部左側のほぼ全域で滑走されていました。しかし、雪渓上部左側で安全に滑走できるのはモーグルコースのある右寄り部分と一番奥の左寄り部分で、中央付近は傾斜が強いため滑走には適しません。現時点では雪が柔らかく、滑走に問題ないところ状態で、これがお盆近くになるとバーンが硬くなり、バーン表面のギャップもひどくなって滑走困難な状況も考えられます。そのため、急斜面を滑落の危険性があるため、初心者の方の滑走は困難ですのでご承知ください。

 

今回の雪渓下端(落書きの岩から48メートル上方)
今回と同じ積雪量の2013年画像(34m、10月下旬)
2013ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2013/10/26〜27) B
今回と同じ積雪量の2014年画像(40m、10月下旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) B

雪渓下端は落書きの岩よりも上方48メートルのところにあって、昨年は10月末の時点で、これよりも積雪が多い状態でしたので比較することができません。また、2014年・2013年と比べてもこれ以上の雪解けは見られません。したがって、例年よりも2ヶ月ほど(もしくはそれ以上)早い雪解け状況です。

 

下端部分はアイスバーン ソフトブーツではほとんど登ることが不可能

下端部分はアイスバーンになっていて、ボードのソフトブーツではほとんど登ることが不可能な状態。

 

5年振りにやって来た

5年振りにやって来たかつての常連も、今年の雪の少なさに驚く様子。

 

滑走レイアウト(@〜C)
赤枠:アイスバーン、中央赤色:滑走不適

今回は右寄り部分にモーグルバーン1本(@)、中央部分は滑走者なし、左寄り部分にモーグルバーン1本(A)、ポール一張(B)、7日に新たに作成されたモーグルバーン2本(C)という構成でした。

下寄り3分の1の赤枠部分は凍結していて、ハイクアップ時には滑落の危険性がありますのでご注意ください。また、中央の赤色部分は斜度が強すぎるため、滑走はお勧めしません。

 

@モーグルコース − 長さは8コブ×34メートル

こちらは右寄りのモーグルコース。長さは8コブ×34メートル。1日目の8月6日(土)は、滑走者がいましたが、2日目の8月7日(日)は、ほとんど滑走者がありませんでした。後述する左寄りに作成されたモーグルコースへ移動した模様です。

 

上端付近

上端付近の様子を確認します。

 

先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.12(2016/07/30〜31) D
今回の雪渓上端
1週間で高さ1メートルの雪解け

先週より高さ1メートルほど雪解けが進んでいます。今週は若干雪解けスピードが速い模様。

 

今回と同じ積雪量の2013年画像(8月中旬)
2013ノリクラ雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) D
今回と同じ積雪量の2014年画像(8月中下旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.16(2014/08/23〜24) D
=1〜2週間早い雪解け、それでも他のエリアよりも例年との差が少ない=

昨年は今回以上の雪解けはなかったので、それ以前と比較し、こちらの2枚は今回とほぼ同等の状況の者です(2013・2014年)。2013年はこの翌週が極端に雪解けが進んだたため、今年はこの画像よりも積雪が少ないものの同等と考えると、2013年より1週間程度早い状況となり、2014年より2週間程度早い状況です。すでに他のエリア(雪渓下部・雪渓上部右側)は積雪がなくなりましたが、積雪があった7月頃との差異と比べると、その差は小さい状況です。

 

上端から−雪渓下端まで75メートル
2014年より11週間も早い雪解け、2000年以降最も短い

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は先週の83メートルから75メートルに。昨年はこれより短い状態にはなりませんでした。2014年より11週早く(先週は9週早く)、2013年はこれより短くならず(先週は11週早い)、10月下旬よりも少ない状況です。さらに、もう少し遡ってみると、2012年・2011年・2010年の9月中旬並みの状況で、2000年以降最も短い状態です。

 

【雪渓上部 V】

Aモーグルコース

それでは雪渓上部左側の左寄り部分の滑走エリアの様子をご覧ください。こちらはAのモーグルコース.

 

長さは11コブ×42メートル

長さは11コブ×42メートル。ただ、こちらも翌日8月7日には、さらに左に新たにモーグルコースが作成され、そちらを滑走する方のほうが多くなりました。

 

ボードで果敢に − 自転車の彼だ!

ボードで果敢にコブを滑るのは、自転車の彼...

 

家族と再会 再会に父さんは喜ぶが − 「いいよ〜自分で帰れるから...」

この日はご家族と再会する約束となっていて、雪渓間際までお迎えにやってきました。明日は親子水入らずで一緒に帰ることになっていますが、「いいよ〜自分で帰れるから...」なんて冗談交じりで...

 

いつまでも変わらないのがノリクラの風景

一つ一つ成長し、一つ一つ歳を重ねるのが人間ですが、いつまでも変わらないのがここから眺めるノリクラの風景。

 

Bポールバーン 上部から小石が絶えず落ちてくる − 小石拾いもコース整備

モーグルコースのすぐ隣のポールバーン。この付近は上部から小石が絶えず落ちてくるところですので、コース整備は小石拾い合わせて行う必要があります。

 

連日練習

夏休みを利用して連日練習にお越しになっている模様。

 

雪渓の上は気温16℃ でも熱中症には注意

雪渓の上の気温は14℃と、各地で体温以上の気温が観測される中、おそらく、10℃台の気温は日本広しといえども、ここだけではないでしょうか?とはいえ、日差しは真夏ですから、水分補給など、熱中症には十分注意!

 

滑走距離は30〜40メートル程度 − 短いコースでも最大限の練習成果を

雪の上に立てるだけでも充分!滑走距離は30〜40メートル程度しかありませんが、その短いコースの中で最大限の練習成果を上げたいところです。

Cモーグルコース

そして、二日目の8月6日(日)に新たに作成したコブ

 

1日で2レーンも作成

雪が柔らかかったこともあるかと思いますが、2レーンも作られました。

 

ピッチが短く完走困難!

ただ、コブとコブの間隔(ピッチ)が異様に短い。完走できないモーグラー続出です。

 

長さは12コブ×30メートル(ピッチ:2.5メートル)
=コブの底からアイスバーンが現れ、寿命はあまり長くない可能性が=

長さは12コブ×30メートルで、ピッチは2.5メートルと驚異的な短さ(通常3〜4メートル)。すでにコブの底はアイスバーンの下地が見え隠れしてきましたので、滑走できる時期は長くない可能性があります。それでも、来週のお盆には多くのモーグラーがお越しになることと思います。

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