ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2016/08/06〜07) C

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(Update:2016/08/11)

 

【天気の良い日はご来光へ】

ご来光バス

時刻は午前3時30分。観光センターにはご来光バスがやってきました。ご来光バスは、シャトルバスと同様に、マイカー規制の始まった2003年から運行が開始されました。

 

【ご来光バスの概要】

● 運行期間

・今年は7月16日(土)〜9月19日(月・祝)の2ヶ月間。

● ダイヤ

・シャトルバスがAダイヤ(正常時)の時は運行。Bダイヤ(雨天時)の時は運休。

・ご来光を楽しむには、畳平手前(県境付近)に設けられる臨時バス停にて下車がお勧めです。

期間 観光センター発 畳平着 日の出時刻
7月16日(土)〜7月24日(日) 3:30 4:20 4:37〜4:43
7月25日(月)〜8月31日(水)
※8月28日(日)は運休
3:40 4:30 4:44〜5:14
9月1日(木)〜9月19日(月) 4:10 5:00 5:15〜5:27

・帰りの運行時刻は、出発時に車内アナウンスにて発表されます(概ね、日の出の20〜30分後)

 

● 運賃  片道:1750円   往復:2800円(座席定員制料金300円が含まれます)
   

運行期間が昨年から若干変更されていて、運賃は昨年までシャトルバスと同額でしたが、今年はシャトルバス料金に座席定額制料金300円が上乗せされた料金になっています。

 

ご来光バスは定刻発車厳守 − 日の出はどんな事情があっても待ってくれません
=できるだけ早く、バス到着前に停留所にお越しください(定刻の10分以上前)=

この日のご来光バスは3台が運行。3時40分に観光センターを出発しました。ご来光バスは日中のシャトルバス以上に定刻発車を厳守します。それはご来光バスの目的が日の出を楽しむことにあり、日の出はどんな事情があっても待ってくれないからです。

そのため、出発間際にお越しになると、乗車券販売や改札に手間取り、ご来光バス全体が遅延して他のお客様へのご迷惑となります。できるだけ早く、バスが到着する前(定刻の10分以上前)に停留所にお越しになることをお願いいたします。

 

【ご来光バス乗車に必要と思われる持ち物】 (気温10℃以下、寒さ対策は必要です)

防寒着、手袋、長ズボン着用(半ズボン不可)、スニーカー・登山靴(サンダル不可)、帽子、懐中電灯(あれば)、カメラ・スマホ

● そのほか軽登山に類する装備(ザック・食料・飲料など)

観光センターの気温は18℃ですが、ご来光を楽しむ県境付近は一桁台の気温です。そのため、ご来光バスに乗車する際には防寒着は必ず持参ください。

<日の出にはどんなカメラが良いか(露出補正機能)>おそらく、カメラを持参されない方はいらっしゃらないかと思いますが、ご自身のカメラできれいに撮れるかどうか心配されるケースもあるようです。最近のデジカメであれば、ほとんどの場合、問題なく日の出が撮影できます。できれば、「露出補正」の機能が利用できるとよいでしょう。大抵のカメラには備わっているはずですから、実際に撮影する前に取扱説明書などで操作方法を予習されることをお勧めします。

以下の実際の撮影で、操作方法を合わせてご説明いたしますのでご覧下さい。なお、カメラによって異なりますので、あくまでも一般論としてとらえてください。

 

休暇村 三本滝
=観光センター以外のバス停からも乗車可能ですが、観光センターからの乗車がお勧めです=

ご来光バスの運行方法はシャトルバスとほぼ同じで、観光センター以外のバス停(休暇村、三本滝)からも乗車可能ですが、座席数などの関係から、できる限り観光センターから乗車されることをお勧めします。

 

次第に空が赤くなる

位ヶ原山荘を過ぎたあたり(4:20ごろ)から、空がぼんやりと明るくなり、水平線が赤く染まり始めます。

<撮影アドバイス>空が明るくなり始めたこのような状態をそのまま撮影すると、おそらく、昼間のような明るい画像になり、朝焼けが真っ白になってしまいます。露出補正をマイナス方向に補正(実際よりも暗くして)撮影すると、実際の雰囲気に近い撮影ができます。撮影したら画面で確認して、露出補正のレベルを調整して、何度も撮影してみてください。

 

県境の臨時バス停で下車
=終点の畳平ではご来光は見られません=

終点の畳平ではご来光を見ることはできず、その手前の県境付近に臨時バス停を設けて、ここで下車します。

 

お勧めは大黒岳 − 下車したところに登山口があります

下車した県境付近でも充分ご来光を楽しむことは可能ですが、周囲の山に視界が妨げられる方角あり、お勧めは大黒岳からのご来光。下車したところに大黒岳登山口がありますので、そのまま、大黒岳に登ります。この日のご来光バス到着時刻は4時32分で日の出は4時54分。大黒岳頂上までは10分もかかりませんので、十分余裕があります。

<撮影アドバイス>先ほどと同じく、こちらもそのまま撮影すると真昼と同じような明るい画像になってしまい、夜明け前の雰囲気がなくなってしまいます。露出補正をマイナス方向に補正して(実際よりも暗くして)撮影するとよいでしょう。撮影したら画面で確認して、露出補正のレベルを調整して、何度も撮影してみてください。

 

大黒岳山頂

大黒岳山頂にはすでに多くの方がお越しになっています。

<撮影アドバイス>こちらも同様です。こちらもそのまま撮影すると真昼と同じような明るい画像になってしまい、夜明け前の雰囲気がなくなってしまいます。露出補正をマイナス方向に補正して(実際よりも暗くして)撮影するとよいでしょう。撮影したら画面で確認して、露出補正のレベルを調整して、何度も撮影してみてください。

 

日の出

今日は雲海が広がり、日の出はその雲海から昇る形となりました。そのため、日の出時刻よりも10分以上遅い5時05分の日の出でした。

<撮影アドバイス>少しでも太陽が画面に入るようになると、露出補正は必要なくなります(露出補正:±0、プラスマイナス ゼロ)。カメラの露出通り撮影すれば大体OKです。太陽周辺に赤く染まった雲があったら、それも構図に入れるとよいでしょう。

 

日の出の様子・光景は、天候によって大きく変化

日が昇っても赤くならなかったり、曇っていて日の出そのものがみられない場合もあります。上空に薄い雲があれば、真っ赤に燃える朝焼けと日の出のベストマッチとなりますが、今日は雲一つない快晴のため、水平線だけが赤くなる状況でした。空に雲がたなびくときの赤く燃える日の出を求めて、何度も足を運ぶカメラマンもいらっしゃるほどですから、天候の良い日を狙って、いろいろな日の出を楽しむのもよいでしょう。

 

【肩の小屋、山頂登山】

肩の小屋 − 今日も多くの登山客が

こちらは肩の小屋。山頂登山への中継地点にあって、今日も多くの方が訪れています。

 

安定した天候 − 布団の天日干し

久々に安定した天候に恵まれ、お客様用の蒲団の天日干し。天候が変わりやすいため、今日のような安定した日でないとお布団を干すことができません。

 

やっぱり生ビールでしょ! 夏の定番です

そして、やはり、夏の定番は生ビール...今日もお昼近くになると、たびたびオーダーが入っていました。

 

山頂への登山道

こんなに天気が良い日はこれまでなかなかなく、「登山なんて」と考えている方も思わず山頂に足が向いてしまうもの...

 

自転車の彼 − 今日が最終日

自転車の彼は今日が最終日とあって、山頂に向かいました。

 

ノリクラを満喫した1週間 − いろいろな出会いが大きな収穫

ノリクラを満喫した1週間。いろいろな人との出会いが大きな収穫となりました。これからさらに大きな世界を見聞きしたり体験することになるでしょう。でも、ノリクラのことは忘れないでね...

 

多くの登山客が訪れる

夏のハイシーズンになると多くの方が訪れ、登山道は渋滞がたびたび発生します。焦らずゆっくりと登りましょう。足元に自信のない方は、ぜひともストックを利用することをお勧めします。1本あると特に下りでは有効です。

 

権現ヶ池はノリクラの火口湖の一つ

稜線にたどり着くと反対側に権現ヶ池が確認できます。「何であそこだけ水があるんだろう。あそこだけ窪んでいるんだろう...」 と、素朴な疑問。御嶽山が火山であることは皆さんご存知でも、乗鞍岳が活火山であることは想像にも及ばない様子。

権現ヶ池は乗鞍岳の火口の一つなんです(火口湖)。つまり、ここからマグマが吹き出していたということ。それは10万年も前の出来事で、現在の乗鞍高原は、約4万3千年前にここから流れた溶岩によって原型が形成されたといわれています。

 

気温16℃ − 天然のクーラーは心地よい
=でも天候が悪ければ「寒い!」ということに...必ず防寒着持参で!=

稜線に到達すると気温は16℃まで低下し、天然のクーラーは体に優しい風をもたらします。別の言い方をすれば、もう少し天候が悪ければ「寒い!」ということになります。ノリクラ登山は必ず防寒着を持参してください。

 

夕方まで安定した一日でした

今日は大勢の方が山頂目指目指し、天候は夕方前まで安定した状態が続きました。

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