ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2016/08/19〜20) B

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5

(Update:2016/08/25)

 

【大雪渓で出会った方々】

山麓から湧き上がる雲 のんびりと走りたい!

10時の大雪渓の天候はご覧のとおり、山麓から湧き上がる雲に包まれます。気温は16℃で、次第に山麓からの風が強くなって行きます。お越しになったこちらのヒルクライマーの方々。来週の大会に参加されるのかお聞きすると「いや、あえて来週を避けて今週来ました。のんびりと走りたいので...」とのこと。

大会が終わった9月になると、のんびりと走りたいとおっしゃるヒルクライマーの声が多く聞かれ、出場した選手の中にも、大会モードから切り替えて、9月以降は風景を楽しみながら走りたいという方も実際には多いようです。

 

下山のシャトルバスを待つ二人 今日のご来光、最高!!

下山のシャトルバスを待つこちらの二人。今日はご来光を楽しまれて、帰路につくところ。「地元に住んでてもさぁ〜ヤマってなかなか来ないんだよね!もっとみんな来たらいいのに。今日のご来光なんて最高だったよ!チョー綺麗!」

 

シャトルバス到着 たまには観光客気分で!

ノリクラに限らず、そのヤマが日常になると、特別なヤマではなくなります。それは都会に住む人があえて近所の公園に行かないのと同じこと...たまには観光客気分になって訪れてみるのもよいことだと思います。

 

霧雨が降り始めと 避難小屋の軒先で雨宿り

そして、10時30分頃になると、霧雨が降り始め、避難小屋の軒先に自転車を移動させて雨宿り。朝の快晴から一変した天候になりましたが、場合によっては雷雨に見舞われることも珍しくありません。

 

天気の良かったお盆前半に来たかったけど
=大会前最後のラストスパート!=

夕方に帰り際にお会いしたヒルクライマーの方。毎年、息子さんと一緒にお会いしていて、今日も一緒にヒルクライムされていたとのこと。「お盆前半は天候が良くて、本当は来たかったけど忙しくて...大会まで今日明日しかもう走れる時がなく、最後の悪あがきってやつですか...(笑)」

おそらく、こちらの方と同じく、「大会まで何とか頑張る!」という方が最後のラストスパートにたくさんお越しになっている模様です。ヒルクライマーの方々にとって、来週の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は、「今年最大の山登り」になることでしょう。

 

【雪渓下部】

大雪渓入口 雪渓下部の積雪は7月最終週になくなる
=これだけ早いのは2000年以降初めてのこと=

それではここからは雪渓の様子をお伝えします。こちらは車道沿いの雪渓下部ですが雪はありません。今年は7月最終週(第5週)に雪解けが完了しました。2015年は9月第3週、2014年は9月第2週、、2013年10月第1週、2012年・2011年・2010年は9月第2週、2009年は9月第1週に雪解けが完了しました。2004年・2005年は2年連続して雪解けが早かったですが、それでも、8月第2週・8月第3週で、7月中に完了するのは2000年以降初めてのことです。

 

【長野県安全登山条例について】
大雪渓入口に新たな看板が設置 【画像拡大:7月より登山届が義務化されました】

大雪渓入口に設置された「肩の小屋口登山口」の看板は、7月からは登山届の提出が義務化されたことを案内する内容が記されています。登山届義務化の概要については、 お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。

長野県は、「長野県安全登山条例」を昨年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を4月11日に決定し、昨日7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。

条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。

ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。また、大雪渓でのスキー・ボードは、肩の小屋口登山道を利用しているものと解釈され、登山届の提出が必要です。

【ご注意:実際の登山道入口は大雪渓入口から車道を北へ50m先にあります】

ご注意:実際の登山道入口は車道を北へ50m先にあります

実際の肩の小屋口登山口

おそらく、この看板は設置場所の問題からここに建てられたものと思われますが、肩の小屋口登山口は大雪渓入口とは異なり、この画像より車道を北へ50メートルのところにあります。

 

ウラジロナナカマド 赤くなり始めた − 例年よりも早い

大雪渓入口にあるウラジロナナカマドは実が赤くなり始めました。例年、こちらのウラジロナナカマドは赤くのあるのが遅い傾向にあるのですが、今年は他のウラジロナナカマドよりも早く赤くなってきました。

 

ホシガラス

そして、今週もホシガラスが忙しそうに飛び回っています。写真を撮ってみたい!という方も多い模様ですが、止まっている所に近づいて撮影するよりも、待っていると近くに来るタイミングがありますので、それを狙って撮影するとよいでしょう。

 

石碑の岩

こちらはいつもお伝えする石碑の岩。

チングルマ 紅葉が始まった − 例年よりも1ヶ月近く早い

そこに咲くいつもお伝えしているチングルマ。もう花は終わって実も終わってしまいましたので、変化はありませんが、葉の一部で紅葉が始まりました。昨年より1週間早く、例年よりも1ヶ月近く早い状況です。

 

ミヤマアキノキリンソウ イワギキョウ

紅葉が始まる高山植物がある中、まだ、まだ花の時期が続く高山植物もあります。

 

雨粒にきらめくチングルマの綿毛

こちらのチングルマは雨に濡れた綿毛が見事...花の時期よりもこちらの方が豪華に見え、チングルマは花が二度咲くといってもよいでしょう...チングルマ(稚児車)という名称は、こちらの綿毛が開き始めた時の風車状態から由来しています。

■ 次のページは >>  Page4 【雪渓上部T(フリー練習・コブ)】■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  Next>>