全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2016
(2016/08/27〜28) C
【チャンピオンクラス、スタート】
スタートは各クラスで2〜3分おきに | |
07:00:00 【撮影箇所1】 |
7時00分のチャンピオンクラスを皮切りに、概ね200〜300名程度が2〜3分おきにスタートを繰り返し、最終は8時18分の男子Cクラス。全クラスの総エントリー数は4077名です。(参照 : スタートスケジュール)
キャプションの【撮影場所1〜42】は、第31回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 大会コース撮影場所 にて確認できます。また、文章内にカーブ番号が記述されておりますが、ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号版 で確認してください。
今年は例年のようなスタートダッシュは見られず、選手同士で様子見といった雰囲気。そして、スタートから約1km地点、善五郎の滝への駐車場のある付近ですが、189山本 真司選手が一歩リード。善五郎の滝駐車場から鈴蘭橋まではやや急な直線が続き、後続を引き離します。
休暇村 |
07:06:11 【撮影箇所4】 |
スタートから約2.5km、休暇村。
再び大きな集団に | |
07:06:30 【撮影箇所5】 |
鈴蘭橋を抜けると、平坦に近い状態となり、先頭を行く山本選手は後続に飲み込まれます、
ここから7km地点の三本滝ゲートまでは、傾斜も緩く道幅もあって数十名の集団。レースの展開は全く見えません。この付近で正面から確認できるのは以下の選手。
338筧 五郎 選手 |
07:12:02 【撮影箇所8】 |
先頭の入れ替えが若干みられる程度で、大集団に展開はありません。
スタートから約5km地点、先行する341森田 晃正選手を338 筧 五郎選手がとらえ、グイグイと引っ張ります。昨年の三本滝ゴールならばこのまま引きちぎれそうなほどの勢い。
三本滝手前で後続に吸収 |
07:15:44 【撮影箇所11】 |
しかし、三本滝手前に再び後続に吸収されます。
7km地点の三本滝。ここでは足切りタイムが設定されていて、スタート時刻にかかわらず、9時30分までに通過しないと失格となります。
かもしかゲレンデ | 三本滝通過タイムはほぼ例年並み |
07:20:36 【撮影箇所14】 |
三本滝を通過しても先頭集団は十数名以上のままで大きな変化はありません。なお、選手の中からは、スタートから三本滝あたりまで全体的に遅いという感想がありましたが、三本滝通過タイムは16分45秒前後で、昨年(2015年
第30回大会)の三本滝ゴールより2分遅いものの、前々回(2014年
第29回大会)の三本滝通過タイムとそれほど変わらない状況でした。
雲間から青空 | |
07:22:37 【撮影箇所15】 |
どんよりとした濃霧の中から、徐々に青空が広がってきます。
10km地点、摩利支天バス停(中間地点) | |
07:26:25 【撮影箇所16】 |
約10km地点の摩利支天バス停。この辺りがちょうど中間地点。しっかりと日差しが差し込むようになりました。
中間地点を過ぎてもご覧のように大集団。
先頭はローテーションしながら引っ張る | |
07:28:51 【撮影箇所19】 |
この直線を抜けて荒田沢橋の先から劇坂。先頭を引っ張るのもローテーションしながらの様子。展開が見えません。
荒田沢橋 − 九十九折れ・劇坂の難所へ |
そして、荒田沢橋を通過すると九十九折れ・劇坂の難所へ差し掛かります
ここで245大久保 知史選手が一歩リード。この先の九十九折れ・劇坂で後続を切り離したいところでしょうか?
上位選手がマーク(森本選手、清宮選手) |
07:32:45 【撮影箇所22】 |
しかし、そこは上位選手がだまっていません。(219森本選手、225清宮選手)
さらに158兼松 大和選手、302板子 祐士選手が食らいつきます。
12km地点、冷泉小屋 | |
07:34:54 【撮影箇所24】 |
先ほどの荒田沢橋から冷泉小屋までの約1kmが劇坂区間を通過し、ここで先頭集団が絞られます。
ここで219森本 誠選手、225清宮 洋幸選手の姿がはっきりとらえられ、二人が互いのポジションを維持。
冷泉小屋から位ヶ原山荘の間で確認できた選手は以下の7名
245大久保 友央選手 |
15km地点、位ヶ原山荘(CP2) | |
07:41:01 【撮影箇所29】 |
そして、15km地点、CP2の位ヶ原山荘。
この先、森林限界 − 空気が薄く、持久力・持続力との勝負 | |
07:42:19 【撮影箇所30】 |
ここからゴールまでの約5kmは、森林限界を超えて、空気がさらに薄くなります。空気が薄くなるということは、持久力・持続力の維持が難しく、先陣切ってダッシュしてもどこまでそれが持つのか、トップ選手でもわからないというのです。しかし、ここままレース展開もなくゴールに向かうことはないはず。どこかで誰かが出ないと...
清宮選手がダッシュ | 晴れてきた! |
07:43:20 【撮影箇所31】 |
位ヶ原山荘先の直線を抜けて、14号カーブ付近でダッシュをかけたのは清宮選手。ここを抜けると、風景が一変して位ヶ原の山岳地帯です。グイグイとペダルを回して、後続を引き離します。
しかし、後方からは森本選手と兼松選手が...そして、11号カーブで清宮選手をとらえます。残りは約4km。
ここからは3人がしばらく巡航。お互いの表情・息遣いをみて、相手の余力を確認します。
ゴール争いはこの3人か | 完全な快晴が広がる |
07:46:59 【撮影箇所36】 |
もう、位ヶ原からは完全な快晴が広がり、後はこの3人の誰がゴールするかの駆け引きが始まるはず。
しかし、お互いをけん制しすぎたのか、後続選手が追い付いてしまい、レースは清宮選手がダッシュする以前の7人体制に戻ります。
ロードレース並の駆け引き − どの選手もうまく反応 |
07:49:51 【撮影箇所39】 |
今回のレースはヒルクライムというよりも、ロードレース並みの駆け引き・緩急があって、どの選手もそれに呼応しながらレースが展開します。やはり、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍という大会は選手層の厚みが違います。
山麓を濃霧に包んでいた雲ともお別れし、ステージは4年ぶりのフルコースのための快晴に包まれています。
19km地点、大雪渓前 − 7名が横並びに | |
07:52:52 【撮影箇所40】 |
ゴールまで約1.5kmの大雪渓前。
右から、324矢 部周作、158兼松 大和、219森本 誠、284田中 裕士、225清宮 洋幸、302板子 祐士、245大久保 友央の各選手がほぼ横並び。こんな展開は,過去の大会では見られません。誰が優勝してもおかしくない状況。
大雪渓 − 2000年以降 もっとも積雪が少ない |
山頂直下に見えるのが乗鞍大雪渓。今年は暖冬に加えて残雪期も気温が高かったため、大雪渓の大きさは例年の4分の1。2000年以降でもっとも小さい状況です。
「乗鞍大雪渓は万年雪ですか?」と、質問を受けますが、1999年に全滅しており、現在は16年越しの雪が一部で残っています。今年の雪解けは1999年に匹敵する激しい状況ですが、おそらく、一部は残ることと推測しております。
ゴールまで200メートル |
正面には大黒岳。その左肩がゴール。残すところあと200メートル。
4人の姿が |
07:56:16 【撮影箇所41】 |
大雪渓通過時点では7名でしたが、さらに絞られて4名に。
兼松・森本・清宮・矢部の4名が横並びに | |
07:56:16 【撮影箇所41】 |
左から、158兼松 大和、219森本 誠、225清宮 洋幸、324矢部 周作の4名の選手が横並び。
展開が始まったのは、残り200メートル地点を通過するとき。矢部選手と森本選手が反応し、それに清宮・兼松選手が追随する形。
ゴールまで100メートル、1森本・2清宮・3兼松・4矢部のポジションとなり...
そのままゴールへ |
07:56:42 |
森本選手の後ろから、清宮選手がグイグイ加速して追い抜こうとするもののそのままゴールへ...着順はご覧のとおりですが、ネットタイム計測のため、スタート時刻との関係で正式な順位がこの通りにならないことが昨年発生していますので、リザルトを見ないとわかりません。
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