■ 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍について ■

 

本大会は1986年から実施された国内でもっとも歴史にあるヒルクライムレースで、「King of Hill Climb」と称されています。レースの舞台は自転車(自動車)が通行できる道路として国内最高標高地点(標高2720メートル)まで登る県道乗鞍岳線(通称:エコーライン)で、全長20.5km、標高差1260mのコースには、途中には三本滝レストハウス前(7km地点、標高1800m)と、位ヶ原山荘前(15km地点、標高2350m)の二箇所のチェックポイント(給水所)が設けられています。

特に15km地点の位ヶ原山荘を過ぎると、森林限界を超えて空気の薄い高山帯に突入し、終盤5kmの山岳コースはこのレースの見所でもあり難所でもあって、他の大会とは次元の異なる過酷さが一つの魅力となっています。また、県道乗鞍岳線は常時マイカー規制が実施され、タクシー・バスなどの許可車両以外の往来がないため、過酷な自然環境とは裏腹に、ヒルクライマーの聖地でもあるといえるでしょう。