ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2016/09/17〜18)  F

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(Update:2016/09/22)

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】

★始まりました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

2013年の冷泉
2013ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2013/09/21〜22) G
2014年の冷泉
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/20〜21) G
2015年の冷泉
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) E
今回の冷泉

こちらは標高2230メートルの冷泉。過去3年間と比べて、今年はやや遅い状態です。

 

今回の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)

泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。綺麗に発色が始まりました。

 

2015年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2015/09/19〜20) E
2014年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2014/09/20〜21) G

昨年・一昨年と比べるとやや遅い状態であることがわかります。

 

ウラジロナナカマド ミネカエデ

ウラジロナナカマドは状態のよくないものが例年よりも若干目立ちます。それ以外のミネカエデ・ダケカンバは、状態に問題はなさそうです。

 

29号カーブ先の直線区間 摩利支天付近

標高2000メートル付近の摩利支天付近も色づきが始まっています。

 

29号カーブ先の直線区間(2015年の翌週)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2015/09/26〜27) F
摩利支天付近(2015年の翌週)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) F

こちらは2015年の翌週の画像。今年は昨年よりも若干遅い状況ですから、次週末がここまで進展しているかわかりませんが、こんな状態なることを期待しましょう。

 

【昨年の今ごろは?】

2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) @

今回のノリクラ雪渓カレンダーは通常通り、19日(土)・20日(日)の週末の模様をお伝えしますが、21日(月)〜23日(水)まで祝日が続くため、中には連続5日間のシルバーウィークになる方もいらっしゃることと思います。2006年以来9年目の大型連休のため、GW並みの混雑(もしくは、それ以上)が見込まれるとの報道が見られます。良い天候が続き、見頃を迎えた紅葉の散策、また、登山、ヒルクライムなど、何をやっても快適な秋の日が続きます。

9月19日(土)は、快晴の朝を迎えます。しかし、その後、すぐに山頂方面は北からの雲の帯がかかり、それが赤く燃える朝焼けは神々しいばかり。綺麗な青空に見頃に入り始めた紅葉が輝きますが、10時30分ごろより雲が流れ、11時の位ヶ原周辺は完全に雲に覆われる状態。それでも、しっかりと色づき始めた紅葉は日差しがなくなっても十分きれいな色合いを放ちます。周期的に山麓から雲が湧き上がりますが、大雪渓周辺まで届かず、午後には青空も戻ってきて、まずまずの一日となりました。

9月20日(日)は、雲が低く垂れこむどんよりとした天候で雲海の下になっている模様。連休二日目を迎え、観光センター前駐車場は夜明け前から満車状態でご来光バスは6台も運行されました。この雲は三本滝あたりから抜け始めるものの、しっかりとした青空になるのは大雪渓付近まで登らなければならず、紅葉が進んだ位ヶ原周辺は周期的に濃霧(雲海)に覆われるあいにくの状況で、日差しに恵まれない紅葉に輝きがほしかったところですが、今年は発色が良いため、曇った状況でもなかなかの色合いを楽しむことができました。

● 紅葉の概況 ●
紅葉は例年より例年より1週間程度早く、シルバーウィークに合わせるように見頃を迎えました(大雪渓・位ヶ原エリアと冷泉〜摩利支天エリア)。今年は葉の状態がよく、大雪渓・位ヶ原エリアのウラジロナナカマドの霜枯れなどなく発色もよい状態です。ピークは次の週末前後かと考えられます。最新の22日(火)の状況は、ピークには至っていないものの、若干、霜枯れのウラジロナナカマドがみられるとの情報もあり、今後の推移が気がかりです。なお、最新の22日(火)の画像は、速報(2015/09/22)にて掲載しておりますので、併せてご覧ください。

● 大雪渓の概況 ●
大雪渓は、全体的には雪解けがさらに遅くなって、昨年よりも積雪が多い状況になってきました。
雪渓上部左側が1週間以上早い雪解けですが、それ以外のところでは昨年より2週間程度遅くなっています。滑走可能エリアは、雪渓上部右側でかろうじて滑られますが、実質的には雪渓上部左側のみ一ヶ所だけ。この雪渓上部左側は過去最高の長さが続いています。雪渓中段と雪渓下部は雪解け終了です。また、雪渓上部左側は急斜面のため上級者・経験者限定で、これからノリクラデビューはお勧めできませんので、ご了承ください。

 

<編集後記>

「紅葉撮影にはちょっとした設定が」

最近はスマホでもきれいに撮影できるようになり、機材の優劣がほとんどなくなってきたように感じます。むしろ、一眼レフでなければダメ!という古い考え方を捨てて、液晶画面で確認しながら撮影したほうがよい場合もあります。特にWeb・SNSに掲載する程度の大きさであれば、なおさらでしょう。

紅葉に限らず、高山植物の撮影でもそうですが、画面のほぼすべてを紅葉や花弁の赤や黄色が占めてしまうと、カメラのホワイトバランス(色温度調整)がそれを補正するように働いて、実際の色合いと異なる場合が生じます。カメラによって異なりますが、「WB」とか「AWB」という表示になっているかと思います。撮影直後に液晶画面を確認して、色合いに違いが大きいようなら、ホワイトバランスを自動から手動に切り替えて、色温度(5000K(ケルビン) とか4000Kとか...)を調整して撮影したほうがよいでしょう。また、ホワイトバランスには自動と手動のほかに、晴・曇・日陰などといったモードがありますので、詳しくない方は、その時の天候にモードを合わせるだけでも違うはずです。

あまりにも色がおかしいといつも感じていらっしゃる方は、ぜひ、一度お試しください。なお、そのほか、露出補正も必要な場合がありますが、詳細はインターネットなどでご確認ください。

 

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