ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

番外編<真冬のノリクラサミット>
(2016/12/24〜25) D

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(Update:2016/12/29)

 

【12月25日(日)、クリスマスの朝】

曇り空 雲間に朝日が差し込む

翌日12月25日(日)クリスマスの朝を迎えた位ヶ原山荘周辺。時刻は朝7時、どんよりとした曇り空が広がる中、雲の隙間に朝日が昇ります。気温はマイナス3℃、風もほとんどなく、暖かいといえるコンディションです。

 

シャンパンゴールドの輝き − クリスマスにふさわしい雰囲気

はっきりとした日の出ではありませんでした。しかし、そこには神々しく輝く雲が浮かんでいます。位ヶ原山荘での日の出は、これまで何度も体験していますが、シャンパンゴールドの輝きは、昨晩のクリスマスイブを祝ったそれぞれのメンバーの笑顔を思い起こさせるもの...

 

出発の準備

時刻は8時、メンバー揃って出発の準備です。昨晩からの降雪はないものの、降り積もっている雪は新雪の柔らかさを十分保っています。そのあたりはシーズン序盤の優位点でしょう。

 

山荘前で記念撮影 − 昨日よりめんばーが増えている!

いつものように山荘前で記念撮影。昨日よりもメンバーが増えていますが、宿泊者の中の常連スキーヤーの方が途中参加されました。

 

【富士見沢・鶴ヶ沢をパウダーを滑りまくる】

屋根板・富士見沢方面 12月25日のコース(黄色) −画像は7月上旬
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2015/07/10〜11) A

本日のコースは屋根板から富士見沢に向かうもので、黄色がそのルートですが、通常、ツアーコース方面からお越しの際は摩利支天岳東斜面の「通称:すべり台」から登るルート(緑線のルート)が一般的です。

ハイシーズンの富士見沢最上部は雪崩の危険性があるため、厳冬期に富士見沢を下から登ることはあまりオススメしません。すべり台から登るルート(緑線)が安全でしょう。

このほか、現地には雪崩多発地帯が存在します。ノリクラガイドマップ冬スキー版では、過去に起きた雪崩箇所を記されていますので、必ず確認してください。また、初心者・経験の浅い方の入山はオススメしません。

 

新雪10〜20センチのラッセル 屋根板 − 岩に注意!

屋根板の新雪は10〜20センチ前後、ラッセルといえるほど深いものではありませんが、やはり先頭は負担が大きく、途中で交代しながら登ります。右の画像は屋根板の北側部分。パウダーランが楽しめる箇所ですが、ご覧のように、まだ、岩が隠れていません。こちらの画像のように下から見上げると、岩の存在がはっきりわかるものの、上部からだと、雪が被っていて、岩の存在がわかりませんが、ギャップの激しい状態になっていますので、視界不良時の滑走は十分注意してください。

 

空の奥深さを感じる 富士見沢へ

なんともメロウな空...青空以上に空の領域の奥深さを感じるもの。特段珍しい光景ではありませんが、このような空間に立ち続けられることに感謝が必要です。ここで屋根板ともお別れ、目指すは富士見沢です。

 

県道に到着 − 青空が広がって来た

富士見沢を横切る県道乗鞍岳線に到着。標高は2650メートルほど。時刻は9時30分を過ぎたあたりで、このころからきれいな青空が広がってきました。

 

防護柵 上からの滑走には十分注意を

こちらは道路の山側に設置されている落石防止用の防護柵。ご覧のようにまだ一部が顔を出しているため、上からの滑走には十分注意が必要です。

 

パウダーランを楽しむ

見事な一枚バーン。そして、見事な青空が広がり、ドロップインするのが待ち遠しい...雪質は若干落ち着きのある状態になっているものの、量質ともに十分なパウダー。

 

雪質・天気の両者がマッチしたベストコンディション

この雪質、この天気、両者がマッチするコンディションは、今年はこれが最後かもしれません。

 

思い思いにターンを描く

完全に抵抗感のないパウダーを味わうには標高の高いノリクラといえども、巡り合えるのはなかなかありません。そんな中でも、富士見沢とすべり台は、シーズン中は高い確率でパウダーに出会えます。しかし、その分、雪崩の危険性には注意が必要です。

 

広大な富士見沢

「日本じゃないみたい!」 それがノリクラにはあります。初夏は優しい芽吹きの淡い新緑の季節、秋には見事な紅葉が一面に広がる絶景ポイント。

 

新緑の屋根板・富士見沢
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2016/06/17〜18) D
2015年の屋根板(宝徳霊神〜位ヶ原山荘登山道)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) E

こちらが新緑の頃と、紅葉が真っ盛りを迎えた屋根板・富士見沢です。季節を通じて美しい風景がここには存在します。一年を通して人々を楽しませてくれる...ノリクラはそんな存在なのです。

 

鶴ヶ沢・県境へ

富士見沢を滑り終えて、次は鶴ヶ沢へ。燦々と輝く太陽は肌をも焦がす勢い。でも、マイナス10℃の気温はさすがに雪面を溶かすほどの勢いはなく、新雪の新鮮さを保っています。鶴ヶ沢を登り切ると県道乗鞍岳線の終点である県境に到達です。

 

県境付近

ここは鞍部になっていますので、畳平方面から絶えず強風が吹き抜ける場所で、道路がむき出しになっているところも。右の画像は県境から望む畳平方面。すでに鶴ヶ池は全面氷結しています。

 

大きなエビの尻尾 ガブリつきたい!

こちらは県境ゲート。エビの尻尾がびっしり。大きさはクルマエビ並でしょうか?ガブリと食べてしまいたいほど!

 

乗鞍サミット無事終了

この絶景に感謝。そして、ご参加くださったメンバーの方々に感謝しながら、今回のノリクラサミットは無事に終了できました。

 

<編集後記>

今回で7回目を迎えたノリクラサミット。毎年参加くださる常連の方々には本当に感謝申し上げます。それぞれのメンバーに支えながら7回も継続できました。

今年もあと数日で終わります。皆様にとって今年はどんな年でしたでしょうか?来年も平穏に、そして、ノリクラを見続けながら暮らせるように過ごして行きたいと思います。

 

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