ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.1(2017/04/01) @

 

 

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(Update:2017/04/06)

 

今シーズンもノリクラ雪渓カレンダープレリリース版を開始いたします。

例年、3月下旬から開始いたしますが、速報に「その他の画像」を20〜25枚ほど掲示する形式を昨年から開始し、現地の様子が速報だけである程度把握できる状況から、プレリリース版の開始は、状況が大きく変化する4月からとさせていただきました。

当WebSiteの年間計画では、ゴールデンウィークまでの春山シーズンは「ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版」、5月中旬から10月末までのグリーンシーズンは「ノリクラ雪渓カレンダー正式版」と区分していて、プレリリース版は山頂方面からツアーコースにかけての春スキーを中心に、正式版は大雪渓での夏スキーを中心に、高山植物・ヒルクライム・登山・紅葉など、各季節の様子をお伝えするようにしております。

3月上旬は降雪の少ない日々が続きましたが、3月下旬になって雪の降る日が多く、Mt.乗鞍は厳冬期並みのゲレンデコンディションが保たれています。ツアーコースは、この時期はまだ積雪が減少する時期ではなく、コンディションも良好ですが、新雪が積もる機会が減ってくるだけに、恵みの降雪が続いているといってよいでしょう。また、各報道でご存じと思われますが、栃木那須高原のスキー場周辺で、雪上訓練中の高校登山部員が雪崩に巻き込まれて、死亡する事故も起きています。これからの時期のまとまった降雪は、雪崩の危険性が高い時期でもありますので、ビーコン・スコップ・プローブ(ゾンデ棒)と呼ばれる「冬山三種の神器」は、必ず携行したうえで、入山されるようお願いいたします。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月1日(土)、観光センター前駐車場】       【リフトに乗ってツアーコースへ】
Page-2 : 【ツアーコースT −入口急斜面】       【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】
Page-3 : 【ツアーコースV−位ヶ原急斜面】       【位ヶ原】       【大雪渓下部】       <編集後記>「今シーズンの冬の気候を振り返る...」

【位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について】   (Page-3)

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>   ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(下山ルート) − 位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について  (2015プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(下山ルート) − 山頂・大雪渓・位ヶ原からツアーコースに戻る下山ルート  (2015プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(施設・道路情報) −
2016シーズン終了に伴う 当WebSite・道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定

 

 

  

 

【4月1日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

朝7時の観光センター前駐車場。ややまとまった雪の降り方を見せる朝を迎えています。気温はマイナス2℃、この時期としては、やや高めといったところ。

 

昨日からの降雪で雪化粧

一般的には、4月になれば桜が咲いて、春らしい雰囲気になりますが、ここノリクラはまだまだ冬が続いています。真冬はいわゆる「冬型の気圧配置」と呼ばれる寒気に伴う降雪が多いのですが、春に近づくと「南岸低気圧」による降雪が多くなります。冬型の場合は日本海側での降雪が多く、南岸低気圧の場合は太平洋側での降雪が多いのですが、ノリクラはちょうど中間に位置していて、どちらのパターンでも大雪となるケースが多いようです。

今回は南岸低気圧のパターンで、関東甲信方面で大雪となりました。

 

4月なのに除雪ドーザーが出動

昨日からの降雪は10〜20センチほど。この時期の雪は湿った重たいものが多いものの、今日は珍しく軽い雪質です。ドーザーも朝一番から除雪作業です。

 

雪の山 − 4月後半にはなくなるでしょう

観光センター駐車場はご覧のように雪の山ができています。これは駐車場内の除雪でできた山で、乗鞍高原一帯の雪捨て場になっているわけではありません。この雪の山も4月後半にはほとんどなくなることかと思います。

 

一昨年の観光センター前
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2015/03/28) @
今回の観光センターテラス
今年も比較的積雪量の多いシーズン

昨年は記録的な雪不足で、観光センターのテラスにはもう積雪はなくなっていましたので、比較的積雪の多かった一昨年(2015年)と比較すると、現時点でほぼ同じ程度の積雪が残っていて、今シーズンも比較的積雪量の多いシーズンだったことがわかります。

 

食堂はガイドツアー会社の事務所に
−ツアーコース初心者ガイドツアーをお勧めします−
シャトルバスも休業中
−乗鞍岳春山バスは4月22日運行開始予定−

7〜10月の観光センターは、畳平へのシャトルバスの発着所として、グリーンシーズンの乗鞍観光の中心的存在ですが、冬季は完全に休業しています。シャトルバスの窓口は完全に閉鎖。食堂はアウトドアのガイドツアーを実施する会社の冬季事務所となっています。

ツアーコースへの入山など、初めてバックカントリーをされる方は、ぜひとも、このようなガイドツアーに参加されることをオススメします。単にコースを案内してもらうだけでなく、冬山入山に必要な装備の使い方の講習も実施しています。

冬山装備の三種の神器といえば、「ビーコン、スコップ、ゾンデ棒」といわれ、持っていてもなかなか使用する機会がありませんので、最初は必ずガイドツアーに参加されたほうが良いでしょう。

また、シャトルバスの運行は7月からですが、それに先立って、1日4便の乗鞍岳春山バスが4月下旬から6月末まで運行されます。今年の春山バスは2017年4月22日(土)運行開始予定と決定されています。ただ、例年、位ヶ原山荘まで除雪が完了するのが4月20日以降ですので、かなりタイトなスケジュールが予測され、運行開始が遅れる可能性もあります。

 

公衆トイレは年中利用可能

観光センターは冬季閉鎖されているものの、併設される公衆トイレは年中無休です。清掃やトイレットペーパーの補充も定期的に実施されていますので、快適に利用可能です。Mt乗鞍に向かう前に立ち寄るスキーヤー・ボーダーの方も多くみられます。

 

登山届はこちらのポストへ − 昨年7月に提出義務化

こちらは登山届を提出するポスト。昨年までは、三本滝レストハウスに設置されていましたが、今年からスキー場入口に場所が変更されています。登山届の用紙は事前に用意する必要があります。また、インターネットでも申請できる仕組みがいくつかあります。(参考 : 登山計画書を提出しましょう/長野県  http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html

なお、登山届と合わせて山岳保険にも加入することをオススメします。

長野県は、「長野県安全登山条例」を2015年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を2016年4月11日に決定し、2016年7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。( お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。)

条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。

ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。

 

Mt乗鞍スノーリゾート
今シーズンはまずまずの来場者数になりました
4月とは思えない抜群のコンディション
=今シーズンの営業は4月9日(日)まで=

Mt乗鞍スノーリゾートは今シーズンの営業も残すところあと2週間。年末年始はやや雪不足でしたが、1月中旬頃から降雪に恵まれて、今シーズンはまずまずの来場者数になったとのこと...3月に入っても気温の低い日が続き、雪解けが進まず、4月とは思えないコンディションが続いています。Mt.乗鞍の今シーズンの営業は4月9日(日)まで続けられます。

 

スタッフもいつも通り出勤

取材日には必ずこちらの事務所でスタッフの方々と顔を合わせるようにしております。取材活動としての情報収集の一つではありますが、このようにお話する機会はもうわずかとなってきました。ちょっと寂しい感じです。

 

第3駐車場

Mt乗鞍事務所からさらに1kmほど登った所にある第3駐車場。スキー場の駐車場はこのほか数か所あり、こちらはスキー場の中間付近に位置しています。収容台数400台と最も大きく、スキー場を代表する駐車場です。

この先に休暇村があって、そちらからでもリフトに乗車することが可能です。

 

チケットセンター
ツアーコースへ−リフト3本×1回券400円、合計1200円

第3駐車場からゲレンデに入ると、チケットセンターがあります。ツアーコースにはリフトは3本乗車しますので、1回券を3枚購入します(2017年4月現在、1回券400円)で合計1200円。

 

ツアーコースへ向かうリフト
黄ルート:休暇村ゲレンデ経由、青ルート:Mt.乗鞍経由
【地図拡大】

こちらはスキー場のゲレンデマップ。チケットセンターは地図中央下寄りにあり、ここから青線ルートの @やまぼうしリフト→A夢の平クワッドリフト→Bかもしかリフトの3本を乗り継いでむかいます。地図の注釈にあるようにチケットセンターからやまぼうしリフトの乗場までは滑走する必要がありますので、登山の方はリフト乗場までの移動が少ない、黄色線の休暇村ゲレンデ経由の方が良いでしょう。

 

【リフトに乗ってツアーコースへ】

やまぼうしリフト 夢の平クワッドリフト

それではリフトに乗車してツアーコースへと向かいます。


いつも笑顔で迎えてくれるリフト係の方々

いつも笑顔で迎えてくれるリフト係の方々。ちょっとしたことなんですが、うれしいものです。

 

今日は眺望が効かない 天気が良ければ眺望最高
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.2(2016/03/26) A

Mt.乗鞍は晴れていれば、ノリクラの山並みを楽しむことができますが、夢の平クワッドリフト乗車時の眺めが最高です。今日はご覧のように濃霧に見舞われて、その様子は確認できませんが、晴れていれば、右の画像のようにノリクラを一望できます。

 

かもしかゲレンデ 降雪時は未圧雪のことが多い − パウダーが楽しめる

リフトを乗り継いで、こちらは最上部のかもしかゲレンデ。ほかのゲレンデは圧雪整備が行われるものの、かもしかゲレンんでは降雪時には圧雪整備は行われません。

 

みんなこぞってパウダーラン

それは、我先にとばかりにパウダー狙いのスキーヤー・ボーダーのためかと思われます。運行開始から15分程度で、無数のシュプールが新雪バーンに刻まれます。

 

リフトを降りるとツアーコース入口

かもしかリフトを降りたところがツアーコース入口です。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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