ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.3(2017/04/15) @

 

 

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(Update:2017/04/20)

 

Mt.乗鞍スノーリゾートの今シーズンのスキー場営業が先週4月9日(日)で終了したため、今回のツアーコース入山は、休暇村ゲレンデから全山登行となります。スキー場オープン前の12月も休暇村ゲレンデからの全山登行でしたが、積雪のないゲレンデ内を歩いて行くことを考えると、積雪が豊富に残っている春先の方がアクセスは容易といえるでしょう。また、先週までの喧騒から解放され、静かなノリクラを楽しむことができるわずかな時間でありますから、この機会を狙ってお越しの方もいらっしゃるほどです。

スキー滑走だけでなく、静かにヤマを楽しむことが大事でもあります。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月15日(土)、観光センター前駐車場】       【今日は休暇村からスタート(全山徒歩)】
Page-2 : 【休暇村ゲレンデを出発、三本滝レストハウス前駐車場】       【かもしかゲレンデ】
Page-3 : 【ツアーコースT − 入口急斜面】       【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】
Page-4 : 【ツアーコースV−位ヶ原急斜面】        【位ヶ原】        <編集後記>「ゴールデンウィークの旅行動向...」


【登山ポスト − 今シーズンからMt.乗鞍 事務所前に移動】    (Page-1)
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】    (Page-1)
【位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について】    (Page-4)


●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>   ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(下山ルート) − 位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について  (2015プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(下山ルート) − 山頂・大雪渓・位ヶ原からツアーコースに戻る下山ルート  (2015プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(施設・道路情報) −
2016シーズン終了に伴う 当WebSite・道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定

 

 

  

 

【4月15日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

朝7時の観光センター前駐車場。

 

朝は良い天気 雪山が崩されて駐車スペースを広げる

天候は曇〜晴。気温は6℃、雲は足早に西から東へ流れ、5時ごろから時折パラパラと小雨が降る状況で、ちょっと不安定な天候の模様です。観光センター前駐車場は、除雪で積み上げられた雪の山のため、先週までは全体の半分以下しか駐車スペースがありませんでした。しかし、今週はゴールデンウィークに向けて、雪の山の除雪が始まりました。これからの時期は日差しが強くなってきますので、太陽の熱を受けたアスファルトが雪をどんどん溶かしてくれるでしょう。

 

観光センターは4月下旬から営業再開 春山バスの運行開始は4月22→29日に延期

売店もゴールデンウィークに向けて4月末から営業が再開されます。また、すでに4月15日の速報や4月15日のツイッターでもお伝えしたように、乗鞍岳春山バスの運転が4月22日(土)→29日(土)に延期される予定です。

今年は積雪量が多いことと、Mt.乗鞍のリフト営業が例年より長く、三本滝ゲート以降の除雪開始が遅くなったことなどが重なって、当初の予定日には除雪が間に合わないためです。

 

雪解けが進み春の兆し ふきのとうは例年より1週間遅い

周辺の林もやっと春の兆しが...ふきのとうが顔を出してきました。場所によって異なりますが、観光センター前駐車場周辺では、例年なら1週間前には確認できるものの、今年は今週になってからようやく顔をだし、しかも1つしか確認できませんでした。やはり、いつもより春の訪れが遅い様子がみられます。

 

【登山ポスト − 今シーズンからMt.乗鞍 事務所前に移動】

登山届はこちらのポストへ − 昨年7月に提出義務化

こちらは登山届を提出するポスト。昨年までは、三本滝レストハウスに設置されていましたが、今年からスキー場入口に場所が変更されています。登山届の用紙は事前に用意する必要があります。また、インターネットでも申請できる仕組みがいくつかあります。(参考 : 登山計画書を提出しましょう/長野県  http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html

なお、登山届と合わせて山岳保険にも加入することをオススメします。

長野県は、「長野県安全登山条例」を2015年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を2016年4月11日に決定し、2016年7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。( お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。)

条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。

ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。

 


拡大

善五郎の滝駐車場 その先にツアーコースが確認できる
=出かける前に積雪状況を確認=

観光センター前駐車場を後にして、今日は休暇村へと向かいますが、こちらは善五郎の滝駐車場のヘアピンカーブから見たツアーコース。ご覧のようにツアーコースの入口急斜面の様子がはっきりと確認できることがわかります。これからの時期は入口急斜面の積雪状況が気になるようになってきます。実際に出かける前にこちらのヘアピンカーブでその状態をご覧になってから出向くのが良いかと思います。

 

乗鞍高原内は積雪凍結の心配はほとんどなくなる
=過去にはGWでも降雪、タイヤチェーンの携行は忘れずに=

4月も後半になれば、乗鞍高原内での積雪凍結はほとんどなくなります。ただ、過去にはゴールデンウィーク前半に降雪に見舞われ、三本滝レストハウス前駐車場に前日から止めていた夏タイヤの方々が帰られない状況に陥ったこともありましたので、夏タイヤに交換しても、タイヤチェーンだけは携行されることをオススメします。

【過去記事】ゴールデンウィークの積雪 → 2013ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 Vol.6(2013/04/25〜29) C 【4月27日(土)、真冬並みの積雪、乗鞍岳春山バス運行初日は全便運休】

 

【今日は休暇村からスタート(全山徒歩)】

休暇村

こちらは観光センターから約2km先の休暇村。

 

休暇村ゲートはまだ閉鎖 休暇村ゲレンデ − 今回のツアーコース方面はここから歩く

こちらは休暇村から100メートルほど先にある休暇村ゲート。冬季はこれより先の通行はできませんが、4月に入って除雪が始まり、今年は17日(月)より三本滝までの通行ができるようになります。なお、Mt乗鞍のリフト営業が先週で終了していて、今週は三本滝への通行がまだできませんので、今回のツアーコース方面へのアクセスは休暇村から歩いて登ることになります。

 

【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
@ 4月9日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
A 4月10日(月)〜16日(日) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
B 4月17日(月)〜28日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
C 4月29日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
D 5月下旬〜6月30日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月21日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(月)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)

こちらの表は、トップページの速報で掲示しているものですが、取材日の4月15日(土)時点は、「A」の行のところで、すべて徒歩での移動です。そして、今後、三本滝ゲートまでの除雪が完了すると4月17日にはこちらの休暇村ゲートが開けられ、上表の「B」の行のとおり、三本滝ゲートまでマイカーでの一般通行が可能となります。ゲート手前の三本滝レストハウス前駐車場にマイカーを置いて、かもしかゲレンデからアクセスすることになります。

なお、乗鞍岳春山バスは、当初4月22日(土)からの運行開始予定でしたが、4月29日(土)に変更されました。

 

出発の準備 上空の雲行きが気になる

久しぶりにノリクラにお越しになったこちらの常連。「今日は天気が悪いことはわかっているんですが...」と、おっしゃりながらスタートです。上空の雲行きがどんどん早くなっています。

 

積雪は1メートル以上残る

さて、休暇村ゲレンデは入口付近で1メートル以上の積雪が残っています。

 

昨年の休暇村ゲレンデ
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.4(2016/04/09) @
一昨年の休暇村ゲレンデ
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.4(2015/04/11) @

こちらは昨年・一昨年の画像。左の昨年よりも多い状態であることは一目でわかります。また、右の一昨年のほうが多いように見受けられますが、この2枚は今年よりも1週間早い時期のもので、4月中旬は1週間で数十センチの雪解けがあることを考えると、今年は近年になく多い状態といえるでしょう。

 

天気が悪いことはわかっているんですが、今日は静かなので...

そして、こちらのお二人も「天気が悪いことはわかっているんですが、今日は静かなので...」と、おっしゃると同時に「ホントは三本滝まで車で行けると思っていたんですが、4月8日のツイートで17日からと知ってちょっと残念...」

昨年までは、第2週目の金曜日あたりが開通日でしたので、そのように認識されている方が多いと思いますが、休暇村〜三本滝間の開通日は、毎年7月1日に開通する三本滝〜県境間のように固定日ではありません。

 

それでは休暇村ゲレンデを出発します。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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