ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2017/05/27) @
5月の週末は今回で最後となりました。つい先日までゴールデンウィークの余韻を感じていたものの、春というよりも初夏に近い気候となり、さらに今年の夏は暑いとの3ヶ月予報が発表されています。例年並みの積雪で、昨年のような雪不足はないとは考えられますが、来る梅雨・初夏の天候が気になる所です。
そろそろ大雪渓までの除雪が完了して、春山バスの延長運行が望まれるところですが、やはり積雪が例年並みですから、除雪もほぼ同じ進捗状況をみせ、5月下旬予定ではありますが、今週はちょっとお預けになりました。除雪はほぼ完了いたしましたので、次週末には延長運行されるものと思われます(※)。
それでは、いつもと同じように位ヶ原山荘まで春山バスで登り、屋根板から稜線までの様子をご覧ください。
※ 5月31日(水)より大雪渓延長運行されることが決まりました。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【5月27日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
早朝6時30分の観光センター前駐車場。気温9℃、すでに日差しの暖かさを感じる状態になってきましたが、今日は先週と比べて、じりじり肌を焦がすような感覚はなく、ひんやりとした爽やかな風が流れています。
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先週の高天ヶ原・剣ヶ峰 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2017/05/20) @ |
今回の高天ヶ原・剣ヶ峰 雪解けが進んでいることがわかる |
雪解けの進むこの時期は、山頂方面の様子も刻々と変化するもの。先週と比べるとその違いは明らか。あと1ヶ月もすると、「冬毛」から「夏毛」へと変わってしまいます。
今日の観光センター前駐車場は賑やか |
今日の観光センター前駐車場は、かなり賑やか!6時の時点で40台ほどでしたが、8時には70台を超える勢いで、シャトルバスの運行が始まる7月に近い状況です。ただ、7月とは異なり、お越しになった方々の大半がバックカントリースキーヤー・ボーダーの方々ですので、出発の準備はちょっとバタバタとお店を広げた状態になっています。
子供みたいな大人たち − スキーをするためにはどんな努力も惜しまない |
そして、ゲレンデシーズンが終わってもノリクラにお越しになる方は、スキーをするためにはどんな努力も惜しまない方々ばかり...その道に真っ直ぐ突き進む・歩む姿は少年のよう。「子供みたいな大人たち」が集まってきます(笑)。
シャトルバス乗場が新しくなりました |
さて、観光センター前駐車場のシャトルバス乗場が、ご覧のように新たに作り直されました。大きさはこれまでの仮設テントとほぼ同じ。これまで何度も突風・強風で倒壊していましたが、その心配はなさそうです。
春山バスを待つ長蛇の列 |
乗鞍岳春山バス始発便を待つ方々の列が長く伸びて、50メートル先の観光センター建物に到達しています。グリーンシーズンでも、お盆などの繁忙期でないとなかなか見られない光景です。しかし、グリーンシーズンなら少なくともバス5台以上の人数になりますが、この日は3台でした。さきほど、申し上げたように、大半がバックカントリースキーヤー・ボーダーの方々なので、スキー板などの道具を持って並んでいらっしゃるため、列が長くなっているためです。
それでも、観光センターでの乗車人数で3台が運行されることは、4月29日に運行が始まってから、ゴールデンウィークを除いて初めてのことではないでしょうか?それは次の三本滝レストハウス前駐車場の様子をご覧下さるとお分かりになると思います。
【三本滝レストハウス前駐車場、位ヶ原山荘までの沿道の様子】
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先週の三本滝レストハウス前駐車場 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2017/05/20) @ |
今回の三本滝レストハウス前駐車場 閑散としている |
そして、こちらが三本滝レストハウス前駐車場。観光センターから7km先にあります。時刻は7時30分。左の先週と比べると、右の今週はまるで状況が異なります。これまではツアーコース下山滑走が可能だったものの、雪解けに伴って滑走できなくなり、三本滝から乗車のバックカントリースキーヤー・ボーダーの方々が、観光センターに移っていった訳です。
往復料金は、観光センターから乗車の場合も、三本滝から乗車の場合も同一です(現時点では大人2500円です)。
三本滝からの乗車は17名のみ |
今日の三本滝からの乗車は17名。こんなに天気が良ければ、これまでなら200名近く乗車してもおかしくない状況です。
周囲の雪もかなりなくなる |
運行開始から1ヶ月が過ぎ、周囲の積雪もかなり溶けて来ました。例年ならそろそろヤマザクラが咲くころですが、今年はもう少し時間がかかりそうな模様。
冷泉小屋付近から積雪が増える | 冷泉はまだ雪に閉ざされている |
積雪は冷泉小屋付近から増えてきて、冷泉はまだ雪の下に眠ったまま。ただ、雪の下では水が激しく流れる音がしていますので、絶対に立ち入らないようにしてください。踏み抜いて流されると大変なことになり、登山の途中で同じことが起きると「遭難」というレベルです。
5月31日より大雪渓への延長運行が始まります |
真っ青な空に春山バスが行く光景は、まるでポスターでも見ているかのような雰囲気。まだまだ、雪化粧が楽しめます。5月31日より大雪渓への延長運行が始まりますので、ゴールデンウィークの運行開始直後のような雪の壁を再び楽しむことができます。(位ヶ原周辺の雪の壁は、次のページにてご紹介します。)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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