ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2017/05/27) B

 

 

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(Update:2017/06/01)

 

【大雪渓下部】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

2015年の大雪渓入口
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2015/05/23〜24) C
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2017/05/20) B
今回の大雪渓入口
先週より55センチも減少

大雪渓入口の積雪は、先週よりも55センチも減少しました。1週間で55センチは夏スキーの時期でもあまりありません。おそらく、雪が柔らかいためだと考えられます。昨年や一昨年と比べると多い状況ですが、過去5年間で比べると2013年・2012年はもっと積雪が多く、今年は特別多い状況ではありません。

 

先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2017/05/20) B
今回の大雪渓入口

大雪渓入口にある「高山植物などの採取は禁止...」の看板はご覧のようにかなりはっきり姿を現しました。

 

2014年の大雪渓入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2014/05/24〜25) C
2015年の大雪渓入口
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2015/05/23〜24) C

2014年・2015年とほぼ同じ状況で、例年並みといえます。

 

2014年の大雪渓入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2014/05/24〜25) C
2015年の大雪渓入口
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2015/05/23〜24) C
今回の大雪渓入口
2014年・2015年とほぼ同水準

別の角度で大雪渓入口を見たところ。こちらでも2014年・2015年とほぼ同水準といえるでしょう。

 

2014年のトイレ付近
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2014/05/24〜25) C
2015年のトイレ付近
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2015/05/23〜24) C
今回のトイレ付近
ほぼ例年並み

道路を挟んで大雪渓の反対側は2014年と2015年では開きがありますが、今回はこの中間程度の積雪ですから、ほぼ例年並みといえます。

 

大雪渓のトイレ・避難小屋は26日より利用可能に

今週に入って、大雪渓のトイレ・避難小屋が利用可能になりました。これで、山頂方面で利用可能なトイレは、位ヶ原山荘とこちらの2箇所になりました。

 

モーグルコースの岩

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

2月中旬以降は完全に雪の中に埋まり、、今週初めて姿を現しました。

 

昨年のモーグルコースの岩
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2013/06/01〜02) A
2014年のモーグルコースの岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2014/05/24〜25) C
2015年のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2015/05/15〜16) C

2013〜2015年の3年間の出現時期を見ると、年によって大きく異なっていて、厳冬期に全く埋まらなかった2014年のようなシーズンもあれば、6月になってようやく見せた2013年のようなシーズンもあり、今年が例年並みかどうかを判断することが難しいところです。

 

【大雪渓から稜線へ】

稜線へ

それでは、大雪渓から山頂方面の様子をご覧ください。大雪渓から山頂方面に向かう場合、厳冬期であれば、肩の小屋まで登った後、スキーをデポして(留め置きする)、アイゼンに履き替えて夏道沿いに登って行くルートですが、ゴールデンウィーク以降は大雪渓から直接稜線を目指すルートも雪面が柔らかくシールで登ることが可能です。

【大雪渓から稜線へのルートについて(ハイマツ・岩場保護)】

拡大
@ 2017/05/27 11:50
大雪渓から稜線へのルート
(次週は青線迂回ルートで)
A 2017/05/27 13:05
赤ルートは雪が途切れています
(ハイマツ・雷鳥保護のため青線迂回ルートへ)

さて、大雪渓から稜線への直登する場合のルートですが、赤線ルートは今週に入ってハイマツが途切れましたので、雷鳥・ハイマツ保護のため、青線ルートで登るようお願いいたします。

 

クレパスに注意

なお、青線ルートの△部分はご覧のようなクレパス(クラック)が発生しております。この箇所では毎年発生しており、濃霧時など視界の悪い場合は、転落の危険性がありますので、十分注意してください。

 

休憩は雪の上で − ハイマツ・岩場保護のため

この付近のハイマツ帯や岩場は、高山植物・雷鳥の生息域ですので休憩は雪の上で!

 

稜線は目前に

目指す稜線がもう目の前に。みんなで登れば辛さも和らぐもの...時には眼下に広がる位ヶ原の広大な景色を眺めることで辛さが解消されることでしょう。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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