ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2017/06/10) A

 

 

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(Update:2017/06/15)

 

【大雪渓までの沿道・雪壁の様子】

三本滝レストハウス前駐車場

それではここからは大雪渓までの沿道の様子をお伝えします。こちらは観光センターから7km先の三本滝レストハウス前駐車場。20台ほど車が止まっていますが、その大半が三本滝への散策に訪れた方です。

 

三本滝バス停 「雪のあるうちはまだまだやりますよ〜」

そのため、三本滝から春山バスに乗車する方は2名のみ。ツアーコースで下山滑走できた1ヶ月ほど前までとは大違いの状況。「雪のあるうちはまだまだやりますよ〜」と、おっしゃるこちらの常連。今年は積雪が多く、稜線からの滑走はまだ十分でき場合によっては6月下旬まで可能かもしれません。

 

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沿道に鮮やかなピンク ムラサキヤシオツツジ

三本滝ゲートから先は冬季閉鎖区間で、春山バスのみの通行となります。所々に鮮やかなピンク色を見つけます。ムラサキヤシオツツジは漢字では「紫八染躑躅」と書きます。その名前は8回染めたような鮮やかな色合いを意味しています。

 

新緑前線が徐々に上昇 現在の新緑前線は標高2000メートル付近
(29号カーブ上、直線区間)

毎週見ていると、新緑前線が少しずつ標高を上げていく様子がわかります。現在は標高2000メートル付近が新緑前線でしょうか?(画像右)

 

片側交互通行
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2016/06/25〜26) @
工事完了しました

さて、29号カーブ上の直線区間は、2015年12月に土砂崩れで路肩が崩落し、昨年は片側交互通行になっておりましたが、今年春から工事が始まり、先週、右の画像のように補修が完了いたしました。

 

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淡いピンク ヤマザクラ
例年より少し遅い開花

こちらはちょっと見つけにくいかもしれませんが、芽吹きのまだ訪れていない木々の中に淡いピンクがあります。こちらのヤマザクラも例年よりも少し開花が遅い模様。

 

位ヶ原山荘

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘を超えると、周辺の積雪量が一気に増加します。

 

完全な雪景色
これより、延長運行区間

ここからが5月31日より延長された区間に入ります。周囲は完全に雪景色に包まれています。右の画像は屋根板方面で、位ヶ原山荘までの運行だった時のスキーヤー・ボーダーの入山口です。ご覧のようにまだ多く積雪が残っていて、帰りは大雪渓から位ヶ原山荘まで下山滑走したのち、春山バス下り便でおかえりのスキーヤー・ボーダーの方も数多くいらっしゃいます。中には、位ヶ原山荘での生ビールを楽しみにお越しの方もいらっしゃるようですよ!

 

位ヶ原

今日はあいにくの天候ですが、周囲を雪に囲まれた風景は日常では目にすることはありません。そんな山岳風景をバスの車窓から気軽に楽しむことができます。

 

5号カーブ
【位置確認】ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版
4号カーブ − 高さ6.5メートル
【位置確認】ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版

そして、春山バスの最大の名物は雪の壁。位ヶ原を進むとこのような場所が数か所あります。その中でも、5号カーブと4号カーブはバスの背丈の2倍もの積雪が残っています。5号カーブと4号カーブの位置は、 ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版   にてご確認ください。

 

雪壁の回廊を行く

雪壁の回廊を縫うように走り抜けると、間もなく大雪渓に到着です。

 

【大雪渓に到着】

大雪渓・肩の小屋口バス停

春山バスが到着した9時過ぎの気温は5℃、風も強く肌寒さがあって、アウターが必要です。一般観光客の中にはアウターを持参されない方がいらっしゃいますが、シャトルバスに切り替わった7月以降でも、アウター持参は必須です。従って、春山バスに乗車されるときは、アウター(上着)は必ず持参してください。

 

出発の準備 大雪渓トイレ

始発便が昨年よりも1時間遅いため、訪れた方々も急いで出発の準備。トイレはこの先山頂方面にはありませんので、必ず、大雪渓駐車場のトイレをご利用ください。

 

シールの装着 アイゼン装着

シールを装着したり、アイゼンを履いて、山頂・稜線を目指します。今日のように冷え込んだ日は、稜線付近の積雪は硬いことが予測されますので、アイゼン携行は必要です。

 

今シーズン初めてのモーグラー 「今週で最後かも」とおっしゃる
冬の常連

大雪渓までバスで到達できるようになると、大雪渓で繰り返し滑走練習をする夏スキーヤーの姿も目立って来ました。左の方は今シーズン初めてのノリクラ入りのモーグラー。「コブができていると聞いたので早速来ました」とのこと。そして、右の方は昨年11月の初冬からお越しになっている冬の常連、「来週来れたら来たいけど、今週が最後かな〜」と、おっしゃりながら山頂目指します。

そろそろ、バックカントリーの季節からサマースキーの季節へと移り変わり始めてきたようで、新たな次の季節がやってきます。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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