第12回 乗鞍天空マラソン
(2017/06/17〜18) D
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(Update:2017/07/05) |
【下山開始、ゴールまで駆け抜ける】
下りは余裕の表情で |
大雪渓の折り返し地点までやってくると、登りの過酷さから開放されて、安堵の表情がどの選手にも浮かんできます。
今年は下りコースが延び、脚への負担が大きい |
ただ、今年からゴールが観光センターに変更されたため、下りの距離が7km延びています。実は下りのほうが足への負担が大きく、特に膝周りの筋力がないと、走って下山することは不可能となります。
自然と笑顔がこぼれる |
また、フルマラソンの場合は、コースが1.4倍も伸びたのに対して、制限時間は1時間しか伸びていないため、多くの選手が「関門時間が早すぎる」と、おっしゃっていました。
ハイタッチ |
今回は雨に降られず、気候的にもマラソンに適してましたので、体調不良による棄権はなかったとのこと。ただ、関門時間に間に合わず、位ヶ原山荘でタイムアウトとなった選手が多かった模様です。
空を舞うように |
それでも、フルマラソンに出場した選手は来年もフルマラソンに出場したいという声もあり、過酷度が増した天空マラソンに取りつかれた選手がいることも確かなようです。
「日本で一番高いところを走るフルマラソン」の完走は大きな意味がある |
なぜ、人は自分をそんなに追い込むのでしょうか?「日本で一番高いところを走るフルマラソン」を完走することは大きな意味を感じるからでしょう。
歩いてもいい、止まってもいい |
歩いたっていいんです。立ち止まってもいいんです。少しでも前に進めば...
コースの過酷度が増しても、今回は比較的走りやすかった |
今回は眺望が綺麗に望めませんでしたが、選手にとって走りやすい環境となり、コースの過酷度が増したものの、何とか走り続けることができたのではないでしょうか?
【本大会の出場者数・完走者数・完走率・サブスリー】 |
42.195km | 35km | ||||||
男子 | 女子 | 計 | 男子 | 女子 | 計 | 合計 | |
エントリー数(A) | 824 | 122 | 946 | 432 | 224 | 656 | 1602 |
出走人数 | − | − | − | − | − | − | − |
完走人数(B) (B/A) |
674 (81.8%) |
94 (77.1%) |
768 (81.2%) |
365 (84.5%) |
201 (89.7%) |
566 (86.3%) |
1334 (83.3%) |
サブスリー(C) (C/B) |
3 (0.5%) |
0 (0%) |
3 (0.4%) |
11 (3.0%) |
0 (0%) |
11 (1.9%) |
14 (1.0%) |
完走率:83.3%(対エントリー数) |
マスドスタートにつき、スタート時点の出走者数のカウントが行われていません。したがって、出走者数が不明であるため、正確な完走率を算出することができませんが、エントリー数に対する完走率は、83.3%で、昨年よりも10%低下しています。
完走率低下の要因には、参加そのものを取りやめたケースや、関門時間に間に合わなかったことが多かった模様です。
なお、サブスリー達成者は(※)、42.195kmのフルマラソンでは、男子3名(0.5%)、女子0名(0%)で、全体で0.4%でした。また、35kmコースでは、男子11名(3.0%)、女子0名(0%)で、全体で1.9%でした。
また、昨年の30kmコースでのサブスリー達成者は、男子14.1%、女子4.0%でしたので、42.195kmのフルマラソンはもとより、35kmコースでも大幅に過酷度が上がっていることがわかります。(※ サブスリー:完走タイムが3時間を切ること。)
【ゴール、観光センターへ】
今回から観光センターがゴールになりました |
昨年の三本滝より7km走って、今年は観光センターがゴール。子供たちがゴールのたびにテープ張りなおしてくれるのは気持ちよいもの。
地元の子供たちから完走メダルが授与 | 今回から完走メダルが授与されました =日付・大会数を入れてほしいとの声も= |
そして、完走者全員に白樺のメダルが、子供たちから授与されます。この白樺のメダルは今回初めての取り組みで、できれば、大会回数(第12回)と日付(2017年6月18日)も入れて欲しかったという選手の声もありました。
<取材後記>
今回、コースが大きく変わりました。主催者側の「変革」への強い意志のあらわれとも感じられます。これまでにも危機感などを持っていても、なかなかそれを形に表現することができませんでしたので、フルマラソン化による効果は今後の様子を見るとしても、形に表しただけでも大きな一歩かと感じられました。
今後、各選手がSNSなどで感想を発信することと思います。それが大きなPRになると同時に、それらの方々が大会以外の時期にも、ノリクラにトレーニングにお越しいただくような施策も合わせて考えて行く必要があるのかもしれません。
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