ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.7(2017/06/24) B

 

 

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(Update:2017/06/29)

 

【大雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

大雪渓入口

先週はほとんど雪解けが進んでいませんでしたが、今週は場所によっては1メートル程度の雪解けが見られます。

 

先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2015/06/27〜28) A
今回の大雪渓入口
2014年とほぼ同じ、2015年より1週間遅い雪解け

大雪渓入口周辺を過去と比べますが、昨年は極端な雪不足だったため比較から除外します。こちらでは2014年とほぼ同じで、2015年より1週間遅い雪解けが見られます。

 

先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) A
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2015/06/27〜28) A
今週の登山道入口(肩の小屋口登山口)
2014年より1週間遅く、2015年より2週間遅い雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります(肩の小屋口登山口。2014年より1週間遅く、2015年より2週間遅い雪解け状況です。

 

肩の小屋口登山口から肩の小屋まで全面積雪

肩の小屋口登山口から肩の小屋への登山道は、現在全面積雪に覆われていて、ルートが把握しにくい状況のため、肩の小屋まで誘導ロープが設置されています。このロープの沿って登るようお願いいたします。なお、こちらの誘導ロープは安全確保のためではありませんので、荷重をかけるとロープが外れたりする危険性がありますので、手で引っ張るなどの行為は行わないようお願いいたします。

 

拡大

山頂方面全景
(赤線は登山道 − 積雪あり)
山頂登山道には7月上旬まで積雪がありアイゼン携行を
稜線からの滑走は次週末で終了と推測

肩の小屋口から山頂方面への登山道の積雪状況はご覧のとおり。ほぼ、全面雪に覆われています。例年7月上旬まで積雪がありますので、アイゼンなどの装備を持参の上、お越しください。

 

2013年のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
2015年のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2015/06/27〜28) A
今週のモーグルコースの岩
2013年より1週間遅く、2015年よりも2週間遅い雪解け

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

こちらは2013年と2015年で比較しておりますが、2016年は極端な雪不足、2014年は厳冬期に入っても姿が埋まることがありませんでした。2013年より1週間遅く、2015年よりも2週間遅い雪解け状況で、例年との差は先週よりも広がっています。

 

先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) B
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2015/06/27〜28) A
今週の石碑の岩
2014年より1週間遅く、2015年より2週間遅い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。2014年より1週間遅く、2015年より2週間遅い雪解け状況です。

 

【大雪渓下部 U(モーグル、アルペンレーサー)】

モーグルコース

雪渓下部、道路沿いに面したバーン、モーグルコースが作られています。その上部には前述のモーグルコースがあるのがわかります。

 

雪が柔らかく、すぐにえぐれる

例年になく雪が柔らかく、多くの方がお越しになるとすぐに深くえぐられてしまう状況です。

 

シーズン初めのハイクアップは辛い 「もう歩きたくない〜!」

ノリクラでのハイクアップは、今シーズンにはいって間もないというモーグラーも多く、結構つらそうな表情の方もいらっしゃり、こちらのちびっこも「登るのイヤだ〜」と、駄々をこねていますね。

 

雪渓上は真夏でも20℃以下 暑くなくても水分補給は必要

大雪渓駐車場当たりでは、真夏では20℃を超えることがありますが、雪渓上では、どんなに灼熱の太陽が真上に鎮座しようとも、気温が20℃を超えることはありません。ただ、空気が薄くて標高が高いことと、雪面からの照り返しがありますので、日差しの強さには油断はできず、日焼け防止と脱水防止のための水分補給は欠かすことはできません。

大雪渓にお越しの際には、日焼け止めクリームとペットボトル2〜3本は必要と考えてください。

 

2本のモーグルコース

モーグルコースは2本作られています。

左のコース−長さ112メートル×29コブ
(ピッチ3.9メートル)
右のコース−長さ108メートル×24コブ
(ピッチ4.5メートル)

下から見て左側は112メートル×29コブ(ピッチ3.9メートル)。右側は108メートル×24コブ(ピッチ4.5メートル)という規格になっています。道路沿いのこちらのバーンでのモーグル滑走は、例年7月下旬〜8月上旬までで、それ以降は雪渓上部に移動しますが、急斜面になるため、いきなり、雪渓上部での滑走は危険がありますので、7月中に雪渓下部での滑走に慣れたうえで、雪渓上部に移動されることをオススメします。

アルペンボードのゲート

こちらはアルペンボーダーのゲート。3レーン設置され、タイムトライアルが大なわれています。

 

果敢に攻める グイグイと切れ上がるターン

果敢に攻める様子は、迫力満点!グイグイと切れ上がるターンは必見です。

 

短い夏に集中トレーニング

スキーヤーはお盆くらいまで滑走可能ですが、アルペンボードはある程度の広さと緩斜面が必要であることから、8月上旬ごろまでしか滑走に適さず、短い期間に集中してトレーニングを繰り返します。

 

【肩の小屋、営業開始に向けた準備が始まる】

肩の小屋

こちらは大雪渓北寄りにある肩の小屋。

 

キバナシャクナゲが咲き始める − 例年より1〜2週間程度遅い開花

その周辺にはキバナシャクナゲが咲き始めました。例年より1〜2週間程度遅い開花です。

 

7月1日からの営業開始に向けた準備 − 只今スタッフ募集中!

肩の小屋では、7月1日からの営業開始に向けた準備が今日から始まりました。10月上旬まで営業が続けられますが、現在、スタッフが必要人数確保できず、募集を行っています。肩の小屋での住み込みによるアルバイトで、過去には休み時間に大雪渓で夏スキーを楽しみながらバイト生活を送るスタッフもいました。

詳細については、肩の小屋を管理する乗鞍高原鈴蘭小屋(電話 0263−93−2001)までご連絡お願いいたします。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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