ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2017/07/01) @
今日から7月。ノリクラにとって7月1日は大きな一日です。県道乗鞍岳線の全線開通に伴い、長野側のシャトルバスの運行が開始されて本格的な夏山シーズンが始まります。また、自転車での通行が可能になることから、ヒルクライムシーズンも開始され、8月末の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場する選手の方々が毎週のようにトレーニングにお越しになる様子も見られるようになります。また、県境・畳平において、長野〜岐阜の通り抜けができるようになり、高山植物の季節も到来して、一層賑やかなシーズンとなります。
今回は梅雨前線の北上に伴い、各地で大雨となり、乗鞍上高地地域も大雨警報が発令される状況となりました。そのため、乗鞍スカイラインのみならず、県道上高地公園線や県道白骨温泉線なども雨量規制による通行止めとなり、先週地震のあった御岳山麓でも道路の土砂崩れがあり、梅雨末期の大雨のような様相を呈しています。そして、翌日の7月2日(日)も、乗鞍スカイラインは終日通行止めとなり、シャトルバスは岐阜・長野両県とも終日運休でした。
せっかくの夏山シーズン開幕なのに出鼻をくじかれてしまいましたが、大雪渓ではこの日を待ち望んで、マイクロバスでお越しになるスキーヤーのグループの姿も多く見かけました。
【7月1日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。ご覧のとおりの雨模様の朝です。気温は17℃とこの天気の割にはやや高め。
タクシー乗り場 | 7月からタクシーの運行が始まります |
駐車場に一角にタクシー乗り場があります。7月から県道乗鞍岳線の三本滝〜県境(畳平)の冬季閉鎖が解除され、タクシーの通行が可能になりました。そこに最初に到着したのはいつもの運転手さん。今日も5時過ぎには到着し、お客様のお越しを待っています。
ノリクラにお越しのタクシー運転手はほぼ決まっていて、こちらの運転手さんにお聞きするとほかの運転手さんも皆さんお元気とのこと...やはり、毎年お会いする方々が元気だという知らせを聞くのはうれしいこと...
シャトルバスも7月から運行開始 |
7月からの目玉といえば、やはりシャトルバス。6月までは乗鞍岳春山バスが1日4便運行されていましたが、今日はからは1時間1便と大幅に増便され、大雪渓よりも先の畳平まで乗り入れができるようになりました。
始発便 | 10月までよろしくお願いいたします |
しかし、今日はこの天候のため、始発便に乗り込む方は1名のみ...それでも、笑顔でお客様をお迎えする乗務員の様子にちょっと励まされます。
今日は雨天なのでBダイヤ運行 |
シャトルバスはこれから10月31日まで毎日運行されます。ただし、今日のような雨の日はBダイヤという減便ダイヤが適用され、始発・最終便は変わらないものの、概ね2時間に1便の運行です。また、7月中旬から9月中旬まで、ご来光バスの運行も始まります。詳しくはアルピコ交通のHPをご覧下さい。
周期的に激しい雨 |
今日は周期的に強い雨に見舞われ、まさに梅雨さながらの天候を繰り返します。3時の畳平の天候は、濃霧と雨で時折15メートルにも及ぶ強風が襲う状況。すでにこの時点で、累積雨量が50mmにも達し、いつ通行止めになってもおかしくない状況です(規制値は70mm)。
毎週大雪渓に通うアルペンボーダーのグループ | 今日はどうしようかなぁ〜 |
こちらは毎週大雪渓に通っているアルペンボーダーのグループ。この大雨で、大雪渓に行こうかどうかかなり迷っています。この時点での天気予報によると、明日のほうがまだ良いという状況でしたから、結局今日は大雪渓には行かず、乗鞍高原でのトレーニングに切り替えた模様。
皆さん、今日のために遠方のからお越しの方ばかりですから、多少の無理をしても行きたいという気持ちがあります。登山と同様、無理をしないという判断が正しいでしょう...
乗客にお菓子を配る地元の女将さん |
さて、こちらは地元の女将さんのお二人。お菓子と携帯トイレをシャトルバスの乗客に配布します。ちょっとしたサービスではありますが、このような心配りがうれしいものですね!
最後までお見送り |
そして、雨に濡れながらも、シャトルバスの見送りです。最盛期にお越しのお客様だけでなく、このような閑散期にもお越しくださるお客様を大事にする気持ちが大切なのではないでしょうか?
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