ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2017/07/07〜08) A
【大雪渓に到着】
大雪渓に到着 |
大雪渓に到着した8時の気温は19℃、この時期のこの時間帯にしては高めの気温。バス停付近の真夏の日中の気温は25℃程度ですから、やや高めの気温です。なお、大雪渓上なら、日中でも20℃に達することはまれな状況です。
日差しが強ければ暑い、日差しがなくなれば寒い |
ただ、日差しは強いので、脱水対策の水分補給は欠かせません。しかし、日差しがなくなれば、真夏でも肌寒い状況ですから、暑さ対策と寒さ対策の両方が必要です。
4人一緒に揃って走るのが楽しい | この景色を共感しながら走る楽しさ |
さて、先ほどのヒルクライマーの方々。「4人一緒に揃って走るのが楽しい」...この景色を共感しながら走る楽しさは、一緒に走らないとわからないもの。
【雪渓下部T】
それでは雪渓下部の様子をご覧ください。
当WebSiteでは、便宜上、雪渓を下部・中段・上部右側・上部左側に区分しております。ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂・大雪渓版 (対象時期 : 3月〜6月) にて、ある程度の位置関係が把握できると思われますので、これから夏スキーにお越しになる方は一度ご覧ください。
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2014年の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B |
今回の大雪渓入口 |
大雪渓入口付近も徐々に雪解けが進んでいますが、全体的にはまだそのような雰囲気を感じさせる状況にはありません。
2014年の大雪渓入口(距離7.5メートル) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B ↓ |
2015年の大雪渓入口(距離8.5メートル) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2015/07/10〜11) B ↓ |
車道からの距離は10メートル。2014年は7.5メートル、2015年は8.5メートルで、先週までは1〜2週間程度遅い雪解け状況だったものが、今回は逆転してしまいました。今週は雨が続き、雪解けが加速されたものと考えられます。
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2014年の登山道入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B ↓ |
2015年の登山道入口 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2015/07/10〜11) B ↓ |
大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります(肩の小屋口登山口)。2014年・2015年とほぼ同じ雪解け状況です。
2014年の登山道入口(2メートル) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B ↓ |
2015年の登山道入口(4メートル) ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2015/07/10〜11) B ↓ |
車道との間の隙間は2メートルほど。2014年よりやや早く、2015年よりやや遅い雪解け状況です。
登山道はまだ雪に閉ざされている | 誘導ロープに沿って登ってください |
肩の小屋口登山口から肩の小屋への登山道は、ほぼ全面積雪に閉ざされています。そのため、右の画像のような誘導ロープが敷設されていますので、それを目印に登ってください。また、今日のような雪の柔らかい日でも、下山に苦労する登山者の姿がありましたので、アイゼンの携行をお願いいたします。
拡大 |
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山頂方面登山道 青線:無雪区間、赤線:積雪区間 |
積雪区間は70メートル |
また、山頂方面にもご覧のように一部で積雪が残っています。積雪区間は約70メートルですが、こちらの様子については4ページ目にて詳しくお伝えします。
【山頂方面登山道の残雪時期(例年)】
@ 肩の小屋口登山口(大雪渓入口)〜肩の小屋 : 7月下旬〜8月上旬 A 肩の小屋付近 : 6月上旬 B 肩の小屋〜蚕玉岳から朝日岳とをつなぐ稜線手前まで : 6月中旬〜下旬 C 蚕玉岳・朝日岳の稜線付近 : 7月上旬 D 蚕玉岳・朝日岳の稜線〜山頂 : 6月中旬 |
山頂方面登山道の残雪時期は、概ねご覧のような状況で、今年は例年になく積雪が多いため、少なくとも、7月上中旬までは、アイゼン携行をお勧めします。
2013年のモーグルコースの岩 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2013/07/05〜06) ↓ |
2015年のモーグルコースの岩 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2015/07/10〜11) B ↓ |
岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。
こちらは2013年と2015年で比較しておりますが、2016年は極端な雪不足、2014年は厳冬期に入っても姿が埋まることがありませんでした。先週は2013年・2015年より1週間遅い雪解け状況でしたが、今週は2013年・2015年とほぼ同じ積雪状況になっています。
2014年の石碑の岩 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B ↓ |
2015年の石碑の岩 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2015/07/10〜11) B ↓ |
今週の石碑の岩 雪解けが早くなって例年と変わらない状態に |
そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。先週は2014年とほぼ同じで、2015年より1週間遅い雪解け状況でしたが、今週は2014年・2015年よりやや雪解けが遅い程度にまで差が縮小し、徐々に例年と変わらない状態になってきました。
2014年の石碑の岩の下部のバーン ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B ↓ |
2015年の石碑の岩の下部のバーン ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2015/07/10〜11) B ↓ |
今週の石碑の岩の下部のバーン 例年より少し遅い雪解け |
石碑の岩の下部のバーンでは、先週同様に例年よりも少し遅い雪解け状況です。
【雪渓下部U、モーグルコース】
モーグルコースは2レーン |
それではモーグルコースの様子をお伝えします。ご覧のとおり2レーンあります。先週は雨でコブがほとんど消滅してしましましたが、今週は平日にお越しの方が滑走されていらっしゃいましたので、かなり良い状態で維持されていました。
40〜50名ほどのモーグラーが | コブ管理人 |
8日(土)は、40〜50名ほどのモーグラーがお越しになり、バーンもすぐに深く掘れてしまう状況。コブ管理人も絶えず手を加えている状況でした。
左側のコース 24コブ×110メートル (ピッチ:4.6m) |
右側のコース 28コブ×102メートル (ピッチ:3.6m) |
上から見て左側のコースの長さは、24コブ×110メートル(ピッチ:4.6メートル)、右側のコースの長さは、28コブ×102メートル(ピッチ:3.6メートル)です。
雪渓下部のモーグルコースは例年7月下旬まで |
両コースとも、上端・下端のスペースがほとんどなくなってきましたので、今後はコース長が短くなって行きますが、まだまだ十分な滑走距離があります。雪渓下部のモーグルコースは、例年、7月下旬まで滑走可能で、それ以降は、雪渓上部左側へと移動しますが、急斜面のため上級者限定となります。
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