第14回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム
(2017/07/08〜09) B
【レース展開T、スタート〜平湯峠】
パレード区間 − スタートから約500メートル | パレード区間が終わるとレース展開 08:17:36 |
13名の選手が一斉にスタートします。マスドスタートですが、チャンピオンクラスは人数が少ないため、スタート位置を考慮する必要はほとんどないと思われます。さらにスタートから約500メートルはパレード区間のため、レース展開はパレード区間が終わってからでないと始められません。
国道から分岐して平湯峠へ | 平湯峠へ − 県道5号乗鞍公園線 08:18:38 |
パレード区間が終了してしばらくすると、国道から分岐して乗鞍スカイラインに向かう旧国道(岐阜県道5号乗鞍公園線)への道路に入ります。
ちょっと余談ですが、岐阜県道5号乗鞍公園線は、この分岐点から平湯峠を経由して畳平までの区間で、乗鞍スカイラインは岐阜県道5号乗鞍公園線の一部となります。また、全線の大半が岐阜県内ですが、桔梗ヶ原付近で一部長野県に入っていて、この区間だけ長野県の県道になっています。そのため、長野県内に入った部分は「長野県道5号乗鞍公園線」でわずか500メートルほどです。
矢部選手 −
すぐにアタックを仕掛ける 08:18:46 |
ここから集団が分散 08:19:05 |
旧国道にはいってすぐにアタックをかけたのは矢部周作選手。そのため、集団が少しずつ分散されて行きます。
トップは矢部周作選手、田中裕士選手、中村俊介選手の3名。昨年は矢部選手と中村選手の2人での展開で、そこに新たに田中選手が加わって来た状態。
分岐点から1kmまでは長い直線 08:22:09 |
直線を抜けて矢部選手が再スパート 08:22:15 |
分岐点から約1kmまでは長い直線が続き、右カーブに入ると一旦平坦になります。そこを利用して矢部選手が再びスパートを...
矢部選手の後ろに... 08:22:34 |
田中選手が食らいつく 08:23:44 |
ここで中村選手が後退を見せるものの、田中選手は矢部選手に必死に食らいつきます。
両者譲らず 08:24:34 |
一進一退 08:24:40 |
この先は、両者譲らず、一進一退の展開が続きます。
田中選手がリード 08:25:11 |
差が開くようになる 08:25:23 |
しかし、次第に田中選手がリードする場面が多くなり、数十メートルほどの差が見られるようになります。
平湯峠手前で田中選手独走体制 08:27:46 |
そして、平湯峠に差し掛かる手前には、背後に矢部選手の姿は確認できるものの、田中選手の独走体制となります。
【レース展開U、平湯峠〜ゴール】
平湯峠 − 乗鞍スカイライン入口 |
スタートから約4km、乗鞍スカイラインの入口、平湯峠が見えてきました。
田中選手が平湯峠を通過
− 昨年トップを30秒近く上回る 08:28:55 |
昨年のトップ通過タイムが8時29分23秒でしたので、それを30秒近く上回る状況。田中選手の好調ぶりがうかがえます。
背後には北アルプスの山々が 08:29:49 |
乗鞍スカイラインに入ると、まだまだ周囲に森林が多いにもかかわらず、北アルプスの山々が屏風のように展開します。遠方の山は焼岳、その手前はアカンダナ山ですが、もう少し視界が良ければ奥穂高岳も見えるはずです。
2・3位争い 08:34:13 |
2位 矢部選手 08:34:32 |
3位 中村選手 08:35:34 |
田中選手の後ろは矢部選手・中村選手の2名がいますが、こちらもそれぞれが単独状態。2位・3位の順位もほぼ決まった状態です。
夫婦松駐車場 | 田中選手が単独通過 08:39:57 |
スタートから約7kmにある夫婦松駐車場。大会が実施されるまでの1週間は天候不順が続き、最悪の場合、ここをゴールとした短縮コースでの開催も検討されたとのこと。
時折振り返る 08:44:56 |
背後には矢部選手の姿が −
田中選手をしっかりマーク 08:42:58 |
田中選手の後ろには矢部選手の姿があります。田中選手自身も背後の気配は十分感じていて、ペースを落とすことは許されず、荒い息遣いは変わらず続きます。
もうすぐ森林限界 − 槍穂から笠ヶ岳まで展望が開ける |
スタートから11km付近、槍穂から笠ヶ岳まで見られる場所まで登ってきました。森林限界が少しずつ近くなってきます。
1位、田中選手 08:54:19 |
2位、矢部選手 08:54:52 |
3位 中村選手 08:55:46 |
田中選手と矢部選手の差は30秒ほど...トップクラスの選手でも、森林限界を超えた先では、体力の限界が読めないところもあり、30秒というこの差に余裕があるのかどうかすらわかりません。
この先森林限界 08:56:59 |
最後の劇坂 08:58:43 |
スタートから約12km、森林限界に差し掛かる前の最後の劇坂。
四ッ岳カーブ − 積雪を間近に | 烏帽子岳横を通過 09:01:57 |
そして、スタートから14km地点の四ッ岳カーブ。大会がおこなわれた7月上旬でも積雪が残り、乗鞍スカイラインが開通した5月中旬には10メートルもの雪の壁が見られました。
四ッ岳カーブ 09:05:36 |
土俵ヶ原 09:08:10 |
乗鞍スカイラインは、陸軍の航空エンジンの高所テストのために昭和16年に建設された軍用道路が前身で、終戦後、昭和23年に乗鞍公園線として県道に編入されました。その翌年の昭和24年には登山バスの運行が始まり、一般観光客でも3000メートル級の山岳風景を手軽に楽しむことができるようになりました。当時は未舗装の険しく狭い道路でしたが、昭和48年に全線2車線の有料道路 乗鞍スカイラインが完成しました。
その後、乗鞍スカイラインは渋滞や環境問題から、2003年よりマイカー規制が実施され、その翌年の2004年から、本大会(乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)が開催されています。
周囲の風景を見る余裕が出てきた 09:08:18 |
カメラに向けてピースサイン! 09:09:13 |
森林限界に入って3kmほどが過ぎ、残りもあと2km足らずとなり、周囲の風景を見たり、カメラに向かってピースする余裕が出てきます。
「もう限界〜」 |
桔梗ヶ原からは一気に加速 |
それでもペースを緩めず、「もう、限界〜!」と、言いながらも劇坂を耐え抜き、最後に残された桔梗ヶ原へ。
ゴールまであと1km、1時間切りまであと3分 | |
09:12:35 | 09:12:45 |
ゴールまであと1km足らず...現在の時刻は9時12分、そうです...1時間切りまであと3分です。
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