ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2017/07/29) A

 

 

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(Update:2017/08/03)

 

【大雪渓に到着、雪渓下部 T】

大雪渓に到着 − 気温18℃

大雪渓に到着した9時の気温は18℃、日差しがない割には涼しさはなく、湿度が高い感覚です。

 

大雪渓で記念撮影

大雪渓に到着する直前まで濃霧の中でのヒルクライム。山頂までは見渡せなかったものの、雪渓をバックに記念撮影。この真夏に雪景色をバックに撮影できるのはノリクラくらいしかありません。

 

昨年の乗鞍スカイラインに続いて今年も...

昨年は岐阜県側の乗鞍スカイラインでのヒルクライムに挑戦し、今年はぜひとも長野県側にも来てみたいとのことでした。長野県側の県道乗鞍岳線と岐阜県側の乗鞍スカイラインとは雰囲気が異なっていますが、どちらもそれぞれの特徴があります。

次回はぜひとも9月末〜10月上旬の紅葉の時期にお越しください。ノリクラの紅葉は9月下旬の大雪渓付近から始まり、山麓の乗鞍高原には10月上中旬に見頃を迎えます。大雪渓・位ヶ原に広がる紅葉のパノラマは必見で、当WebSiteでは9月上旬から紅葉情報を掲載しており、見頃の時期がわかるようになっております。ぜひ、チェックしてお越しください。

 

2014年の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
2015年の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2015/08/01〜02) B
今回の大雪渓入口
2014年・2015年とほぼ同じ雪解け

それでは、ここからは雪渓の積雪状況についてお伝えします。大雪渓入口付近は、2014年・2015年とほぼ同じ雪解け状況です。

 

2014年の大雪渓入口(長さ58メートル)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
2015年の大雪渓入口(長さ60メートル)
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2015/08/01〜02) B

今回の大雪渓入口(長さ62メートル)

車道からの距離は48メートルから62メートルに。2014年は58メートル、2015年は60メートルで同等です。

 

登山道入口 隙間は11メートル

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります(肩の小屋口登山口)。車道との間の隙間は11メートルほど。2014年は9メートル、2015年は12メートルでした。

 

2014年の登山道入口(ほぼ雪解け完了)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
2015年の登山道入口(雪解け区間90メートル)
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2015/08/01〜02) B
今回の登山道入口(雪解け区間90メートル)

登山道入口から雪解けが完了しているのは90メートルまでの区間。2014年はほぼ雪解け完了、2015年は90メートルでした。2014年よりやや遅く、、2015年とほぼ同じ雪解け状況です。

 

2014年の登山道(積雪区間20メートル)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2014/07/26〜27) B
2015年の登山道(積雪区間35メートル)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) B
今回の登山道(積雪区間41メートル)

積雪の終わった部分では、2014・2015と今年の差はあまり見られませんが、積雪が残っている部分についてみると、今回の積雪区間は41メートルで、2014年より1週間遅く、2015年とほぼ同等の雪解け状況です。

 

踏み跡に合わせて登るとよい
=この付近の積雪はあと1〜2週間ほどでなくなる=

ただ、積雪区間にはご覧のようにしっかりとした踏み跡ができていますので、よほどのことがない限り、問題なく登山・下山することができると思います。この積雪もあと1〜2週間程度で消滅すると思われます。

 

シナノキンバイが満開 − 2014年とほぼ同じ、2015年より1週間ほど遅い

先週から咲き始めたシナノキンバイが満開になりました。2014年とほぼ同じで、2015年より1週間ほど遅い状況です。

 

2013年のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー 
Vol.13(2013/08/03〜04) D
2015年のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) B

今回のモーグルコースの岩
2013年・2015年より1週間ほど遅い雪解け

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

こちらは2013年と2015年で比較しておりますが、2016年は極端な雪不足、2014年は厳冬期に入っても姿が埋まることがありませんでした。2013年・2015年より1週間ほど遅い雪解けになっています。

 

2014年の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2014/07/26〜27) B
2015年の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2015/07/25〜26) B

今回の石碑の岩
2014年・2015年よりも1週間ほど遅い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。2014年・2015年よりも1週間ほど遅い雪解けです。

 

チングルマ − 今年は二輪しか花がない

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。どういうわけか、今年はほかにつぼみがなく、これ以上の開花は見込まれません。このような年は過去には見られませんでした。

 

石碑の岩の南側 − 雪渓上部から雪渓下部へ滑走通路
横幅10メートルほど
2014年より1〜2週間、2015年より1週間遅い雪解け

石碑の岩の南側には雪渓上部から雪渓下部へ滑り降りるエリアがあります。そろそろこちらも積雪が少なくなってきました。2014年より1〜2週間ほど遅く、2015年より1週間遅い雪解け状況です。おそらく、次週末には途切れてしまうこととも思います。

 

【雪渓下部 U、モーグルコース】

モーグルコース − 2レーンあります

ここからは雪渓下部のモーグルコースの様子をお伝えします。先週と同様、2レーンあります。

 

右側スタート部分拡大(↓)

スタート付近に岩が出ている

こちらは左側(上から見て右側)のコースのスタート付近を拡大したところ。先週のスタート位置は右側のコースと同じ高さにありましたが、ご覧のように岩の出現でスタート位置が下がっています。

 

2014年のモーグルコーススタート付近の岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2014/08/02〜03) B
2015年のモーグルコーススタート付近の岩
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2015/08/01〜02) C

スタート付近に出現した岩のについて、こちらは2014年と2015年の様子。
雪解けは、2014年よりも1週間程度遅く、2015年よりやや遅い状況です。今後の雪解け状況を2015年の状況から推測することが可能かと思われますが、2015年の雪渓下部のモーグルコースは8月上旬まで利用され、その後は雪渓上部左側のモーグルコースに大半のモーグラーが移動し、8月中旬まで滑走できました。

 

左側(上から見て右側)のコース − 15コブ×57メートル

左側(上から見て右側)のコースはの長さは、15コブ×57メートルで、先週の24コブ×88メートルよりも9コブ×31メートルも短くなっています。

 

右側(上から見て左側)のコース − 16コブ×75メートル

右側(上から見て左側)のコースの長さは、16コブ×75メートルで、先週の19コブ×87メートルより、3コブ×13メートル短くなっています。

 

しばらくは滑走可能 − おそらく8月上旬まで

まだ、しばらく滑走可能ですが、おそらく、10コブを下回るようになると、滑走感(満足感)が得られない状況になります。すでに雪渓上部左側にコブ管理人の手で新たなコブが作成されていますので、急斜面になれるためにも早めに移動されたほうが良いでしょう。なお、 お盆以降の雪渓上部左側はバーンが硬くなり、初心者の滑走は困難で、上級者限定となります。

 

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