【速報バックナンバー 2007年12月分】

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◎ 12月

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■2007年12月31日(月)■  

@ 2007/12/31 10:15
今日も雪が降り続きます。昨晩の降雪は70センチ
A 2007/12/31 10:00
終日マイナス10℃以下、吹雪の中の除雪作業

B 2007/12/31 11:30
ブッシュがかなりなくなりました(屋根板)

C 2007/12/31 15:10
オーバーヘッドのパウダーが楽しめます(屋根板)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了していますので、次期の活動開始までは、不定期で速報だけお伝えいたします。
2007年大晦日の今日は雪の降り方が一向に収まりを見せることなく、終始マイナス10℃以下の一日となりました。朝8時の位ヶ原山荘付近の天候は雪、気温はマイナス12℃。視界がさえぎられるほどの降雪ではありませんが、ゆっくりと落ちてくる雪の結晶同士がぶつかり合ってカラカラと音を立てながら降り積もる様子が一面をきれいなパウダーゾーンに仕上げて行きます。昨晩の降雪は70センチ。スコップですくっても全く重さを感じることのない軽い雪質です。空は厚い鉛色の空に覆われて太陽の輪郭さえ見ることができません。
今日は気温の変動がほとんどなく、10時になってもマイナス13℃。ツボ足で歩くと太ももまで埋まり、歩くというよりも新雪の中を泳ぐといった表現のほうがピッタリといった感じです。ツボ足で歩くのは苦労しますが、少しばかり浮遊感を感じながら全身で歩くとなぜかウキウキとしてしまうのはスキーヤーの性かもしれません。もちろん時折吹き抜ける吹雪に身をよじり、まつげの凍る環境は、長時間にわたって外に身を置くことに絶えうる状態ではないことに違いありません。
お昼近くになると少し視界が良くなってきて、屋根板の下部がうっすらと見え隠れするようになってきます。県道ではシールで脛程度の沈み込みですが、屋根板下部では膝程度まで沈み込むようになります。それもスキーのトップを絶えず持ち上げながら登行する必要は全くないほどの軽い雪質です。ただ、屋根板の上部では大きな木々が絶えず唸っていて、強い風が吹きぬける様子をうかがうことができます。かなりの新雪が積もり、フリーゾーンの面積が広くなってきているので、昨日のツアーコースの位ヶ原入口の急斜面と同様、なだれの心配が懸念されましたが、今日は登行時にひびが入るところもありませんでした。ただ、いつ起こってもおかしくない状況ですので、なだれを誘発しないように樹林帯近くをトレースしながら登って行く必要があることは間違いありません。もちろんこれだけの軽い降雪で、フリーゾーンも多くなってきましたので、パウダーが十二分に楽しめることはいうまでもありません。ただ、結構な深さがあるため、中〜急斜面でないと止まってしまいます。もちろん急斜面に行けばオーバーヘッドが堪能でき、この吹雪の中を登ってきた辛さを一気に忘れさせてくれるほどです。
正午の屋根板下部の気温はマイナス12℃。午後になると視界は悪くなり100メートル程度となります。雪の降り方は午前中と変わりありませんが、風が強く吹く時間がやや多くなってきます。午前中よりも午後の方が天候は悪くなってきたように感じます。
今日は終日全く天候に変化がなく、速報を書く現在も吹雪が続いています。
今年の速報は今回で最後です。一年間、ご愛読くださいましてありがとうございます。来年も継続して行く予定ですので、引き続きご愛読のほどよろしくお願いいたします。
なお、次期のノリクラ雪渓カレンダーを開始するまでの期間中は、今回のように不定期で速報をお伝えする予定です。  (2007/12/31 18:15更新)

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■2007年12月30日(日)■  

@ 2007/12/30 11:00
ツアーコースは軽く乾いた新雪(かもしかゲレンデ入口)
A 2007/12/30 11:25
トレースは激しい降雪ですぐになくなる

B 2007/12/30 11:30
雪上訓練、年越しはノリクラで!

C 2007/12/30 13:30
大雪で所々で小規模ななだれ(位ヶ原入口)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了していますので、次期の活動開始までは、不定期で速報だけお伝えいたします。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は少しちぎれ雲がたなびくものの、東の空には月が出始めてきれいな澄んだ星空が広がります。気温は2℃、暖かい夜です。星の瞬く透明度の高い夜空ですが、ノリクラの峰々が広がる西の空には雲がかかってその様子をうかがうことはできません。そして、朝を迎え始めると天気予報どおり、天候は下り坂の様相をみせます。朝4時くらいから霙が降り始め、7時くらいになると軽い雪が視界を奪うほどの勢いとなり、1時間ほどで15センチの降り方を見せます。気温はマイナス1度。視界も100メートルほどで、今シーズン一番の寒気が今日から日本列島を覆うようになる予報が出ていますが、少しずつその影響が出始めてきた感じです。10時の三本滝レストハウスの気温はマイナス4℃。この後も時間を追うごとにどんどん気温が下がり続けます。そして、明け方からの降雪にもかかわらず、スキー場上部のかもしかゲレンデでは脛程度の降雪があります。、パウダーを楽しむスキーヤーがたくさんいらっしゃいました。あえてツアーコースを登っていかなくても良いくらいです。
かもしかゲレンデ上部から始まるツアーコース急斜面はかなりブッシュがなくなり、シールで登って行くのはもちろん、滑走においても苦労することはないほどです。ただ、昨日の雨が再氷結した後に50センチ程度の新雪が積もっているため、シールで斜面をトラバースすると簡単になだれを起こしてしまいます。上部に人がいないことを確認しながら登って行く必要があります。ツアーコース急斜面を登りきった11時の気温はマイナス6℃、この頃から雪の降り方が少し穏やかになり、風のない中、きれいな結晶がふんわりとゆっくり落ちて行きます。シールで登って行くと脛から膝下程度の埋まり方をみせますが、この乾いた軽い雪質のため登行においてスキーのトップを持ち上げる必要が全くありません。先に行った方のトレースをたどっていっても、新たにトレースをつけてもそれほど違いがないほどです。そんな中、雪上訓練でお越しになった10名のパーティーに出会いました。ツアーコース脇にテントを設営し、ノリクラで年越しを迎えるそうです。
12時のツアーコースはさらに気温が下がりマイナス8℃。この頃から少し突風が吹くようになりますが、それが収まれば穏やかな状態が続きます。しかし、13時ごろになると吹雪く時間のほうが長くなり、気温はマイナス10℃。風に吹かれて気温以上の寒さを感じ、まつげも凍りつくほどの極寒の状態となります。ツアーコースは2週間前と比べて70センチから1メートルほど積雪が多くなり、位ヶ原にでる急斜面のブッシュはかなり少なくなってきました。しかし、ブッシュが少なくなってきた分、大雪になった時の影響が目立つようになり、小規模のなだれが所々発生していましたので、位ヶ原に出る急斜面を登る際には斜面の脇のダケカンバの林沿いをトレースすることをお勧めします。また、E番の標識付近の谷はまだかなりの深さがありますので、滑走には注意が必要です。
急斜面を登りきった14時の位ヶ原の気温はマイナス12℃。西からの突風にそこに居続けることが困難なほどです。明日はさらに寒気が強くなるようですので、現地に向かう方はなだれに十分注意が必要です。
なお、次期のノリクラ雪渓カレンダーを開始するまでの期間中は、今回のように不定期で速報をお伝えする予定です。  (2007/12/30 18:15更新)

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■2007年12月23日(日)■  

@ 2007/12/23 13:35
位ヶ原山荘、年末年始の営業開始(1月14日まで)
画像提供 : 位ヶ原山荘
A 2007/12/23 13:35
少しずつ天候が回復してきました(屋根板)
画像提供 : 位ヶ原山荘

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了していますので、次期の活動開始までは、不定期で速報だけお伝えいたします。
本日は現地に出向いておりませんので、位ヶ原山荘支配人からの情報をもとにお伝えいたします。
位ヶ原山荘は12月22日(土)から年末年始の営業を開始しました。22日(土)の天候は雪。最低気温はマイナス8℃でやや暖かい朝を迎えました。ただ、小粒の雪で積雪にはならなかったようです。そして、今朝の天候は曇。最低気温はマイナス7℃と昨日同様、暖かい朝を迎えました。7時ごろからちらちらと雪が舞い始めたものの風はそれほど強くなく、9時ごろには降雪は収まり天候が回復し始めます。そして一時的ではあるものの、ぼんやりと山頂方面が見えるようになります。先週と比べて屋根板のブッシュが少なくなり、滑り降りる分に大きな問題はなさそうですが、今日は気温が高めであったせいもあって重めの雪質に苦労されたようです。山荘から望む山頂方面は風が強く吹き視界が悪い状態で、穏やかな天候とはいえません。夜になって再び雪が降り始めましたが、現在の所、冷え込みは強くなく、積もるほどの降雪ではありません。
冬季に営業を行う山小屋は他の山岳地域でも限られた存在ですが、位ヶ原山荘へのアクセスはかもしか平ゲレンデより県道乗鞍岳線、もしくはツアーコースをシールまたはスノーシューで登って行くことになります。冬季閉鎖につき交通機関はありませんのでご注意ください。
次週は現地に出向く予定ですが、次期のノリクラ雪渓カレンダーを開始するまでの期間中は、不定期で速報をお伝えいたします。  (2007/12/23 21:10更新)

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■2007年12月16日(日)■  

@ 2007/12/16 10:00
終日マイナス10℃以下の一日、朝は猛烈な吹雪
A 2007/12/16 09:45
昨晩からの積雪は50センチ

B 2007/12/16 13:55
ハイマツの隠れた位ヶ原は完全に銀世界(お花畑)

C 2007/12/16 14:30
ツアーコースはようやくシーズンイン!(位ヶ原入口)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了していますので、次期の活動開始までは、不定期で速報だけお伝えいたします。
今日は終日寒い一日でした。昨晩からの降雪の勢いは止まりません。朝7時の位ヶ原山荘付近は吹雪、気温はマイナス12℃。手袋なしで外にでた瞬間に指先が動かなくなります。早朝は風はそれほど強くありませんでしたが、8時30分ごろから鉛色の空の中から太陽の輪郭がぼんやりのぞくようになり9時ごろになると雲の隙間から青空が見えるようになってきます。そして10時を回る頃になると風が強くなって猛烈な吹雪となってきます。昨晩からの降雪は50センチほど。雪の降り方は相変わらずで2時間ほどでさらに15センチの新雪が降り積もります。気温が低くきれいな結晶の雪質で、シールで登っても膝下まで埋まってしまいます。少し風で叩かれているせいか少し重たさを感じる状態で、一歩一歩進むたびにスキーのトップを持ち上げないと進めない状態で、結構体力を消耗する登行となります。
お昼近くになると次第に晴れ間が多くなりますが、風は一向に収まる気配を見せず、位ヶ原山荘から県道沿いに進んで直線部分を通り抜けた15号カーブ付近から猛烈な突風が吹きぬけるようになります。風に叩かれた県道の積雪は風紋を通り越し深さが1メートルもある大きなウエーブがツアーコースがある11号カーブまで続きます。ツアーコース付近までやってくるとようやく雪質もやわらかいものになり登行がかなり楽になってきます。12時のツアーコース位ヶ原入口付近の気温はマイナス12℃。曇よりも晴れている時間の方が長くなり、この頃になると降雪はほとんど収まってきます。今日は多くの方がツアーコースにお越しになったようで、お昼過ぎには多くのトレースがツアーコース位ヶ原入口付近にはいくつもできています。昨日もお伝えしたようにツアーコースから位ヶ原に上がる急斜面はまだブッシュがのこっていますが、昨日よりも明らかにブッシュが少なくなり、県道直下の一枚バーンはご覧のとおりきれいなパウダーゾーンになっています。ここから先の山麓側にはまだまだブッシュがあり、滑り降りるのに少し苦労する状態ですが、右往左往しながらも何とか滑り降りることができます。また、その先のE番の札付近の谷は昨晩の降雪でも埋まる気配は感じられません。県道直下のパウダーゾーンの先からE番の札付近の谷さえきれいに埋まってしまえば、スキー場までほとんど問題のない状態になるはずです。県道直下のパウダーゾーンは膝程度の積雪ですがやや重い感じの雪質で、油断をするとスキーが埋まって止まってしまう状態です。昨日の方が雪質が軽かったように感じます。
ツアーコースから上部の位ヶ原は2週間前の12月2日の速報でお伝えしたときはまだハイマツがいたるところにありましたが、完全に姿を消し一面きれいな雪原が広がります。14時の位ヶ原は猛烈な強風が絶えず吹きぬけ気温はマイナス14℃、まさに極寒という言葉がピッタリの状況です。そして高天ヶ原方面にかかる雲の中にぼんやりとした太陽が強弱を繰り返します。それでも東から南の空は青空が広がるようになり、剣ヶ峰などは全く姿を見せないものの、すぐ隣の鉢盛山が雪化粧している様子をくっきりとうかがうことができるようになって来ました。
今日は一日を通してマイナス10℃以上になることはなく、ツアーコースはかもしかゲレンデ入口付近の急斜面と位ヶ原入口付近の急斜面でまだまだブッシュが残るもののなんとか滑走できるようになり、スキー場のオープンに合わせたかのごとくシーズンインしたような状況です。
なお、次期のノリクラ雪渓カレンダーを開始するまでの期間中は、今回のように不定期で速報をお伝えする予定です。  (2007/12/16 19:45更新)

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■2007年12月15日(土)■  

@ 2007/12/15 10:25
明け方から雪に(ツアーコース入口)
A 2007/12/15 11:00
ツアーコース急斜面はだいぶブッシュが消えました

B 2007/12/15 11:15
積雪30〜50センチ。歓声を上げながら新雪を巻き上げる

C 2007/12/15 13:55
かなり藪漕ぎが少なくなりました(ツアーコース位ヶ原入口)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了していますので、次期の活動開始までは、不定期で速報だけお伝えいたします。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は上空に少し薄い雲が残るものの星のきれいな透明度の高い晴れた空が広がります。気温はマイナス1℃。今日からオープンする乗鞍高原温泉スキー場ではスノーマシンがまきあげる雪が夜空を白く映し出す様子がきれいに浮かび上がっています。観光センター駐車場や路面は完全にドライ状態ですが、一夜明けると一面銀世界。乗鞍高原の7時の気温はマイナス3℃。2〜3センチ程度の積雪で観光センター駐車場からは鳥居尾根がようやく見える程度の視界で雪はやむ様子は見られません。それでも8時くらいになると少し空が明るくなり始め、9時ごろになると影ができるほどの日差しが休暇村ゲレンデに差し込むようになります。今回も休暇村ゲレンデから現地へ出向きますが、スキー場の営業が開始されて、下部の1本だけリフトを利用することができます。
日差しが差し込むようになっても10時近くになると再び鉛色の空が広がるようになり、9時の休暇村ゲレンデではで0℃でしたが、10時の三本滝レストハウスではマイナス4℃。雪の降り方は一向に変化はありません。先週まではややブッシュが見えていたかもしゲレンデは完全に真っ白になり、その上部のツアーコース入口の急斜面もかなりブッシュが少なくなり、登りのルートをさほど考えずにすむようになってきました。それでも滑走は少しブッシュを気にしながら行かなければならないでしょう。ゲレンデ内の雪質も十分軽い状態ですが、急斜面の途中あたりからさらに軽くなり、急斜面を上がった付近では30センチほどの新雪が積もっています。そしてツアーコースの上部から滑り降りてきた方が歓声を上げながら新雪をまきあげてゆきます。先に登って行った方のトレースに沿って登って行くほうが楽なのは確かですが、何もトレースのない所を上っていっても雪の抵抗を全く感じることのないほどの新雪がどんどん降り積もり、ツアーコース中間付近では50センチまでになってきます。もちろん先週まで残っていた切り株はもうありません。12時の気温はマイナス7℃。今日は気温が上昇するどころか時間とともにどんどん低下して行きます。雪の降り方は徐々に強さは増すものの、視界はそれほど悪くなく、200メートルほどはあると思います。ただ、これだけの降雪があっても位ヶ原へあがる急斜面の手前にあるE番の札付近の谷はまだ残り、その先の急斜面の藪もまだ残っています。それでも先週のように完全に藪漕ぎという状態ではなく、ルートさえ気をつければ登りは全く問題なく、下りに関してはなんとか滑走できる状態にまでなっています。ツアーコースから先の位ヶ原にでるとひどい吹雪となり、逆に風に叩かれて雪面がやや硬い状態になっています。そして視界は数十メートルまで低下し、15時の気温はマイナス10℃。とてもこの先を進もうと思うような状態ではありません。先週と比べてかなり良い状態になって来ていることは間違いありません。
なお、次期のノリクラ雪渓カレンダーを開始するまでの期間中は、今回のように不定期で速報をお伝えする予定です。  (2007/12/15 19:20更新)

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■2007年12月9日(日)■  

@ 2007/12/09 10:00
気温マイナス6℃、朝から吹雪
A 2007/12/09 10:30
山頂方面は視界不良

B 2007/12/09 11:05
昨晩からの降雪は20〜40センチ

C 2007/12/09 13:50
お昼過ぎには時折晴れ間が覗きます

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了していますので、次期の活動開始までは、不定期で速報だけお伝えいたします。
夜半過ぎから時折強い風が吹くようになり、夜が明けると南の空には青空が見えるものの雲が激しく流れて行きます。7時の気温はマイナス8℃。位ヶ原山荘周辺では一晩で20センチほどの降雪がありました。スコップですくってもほとんど重さを感じず、すくった雪を放り投げるときれいに舞い上がるパウダースノーです。昨日の速報でもお伝えしたように、ツアーコースは11号カーブ付近の位ヶ原から降りる急斜面のブッシュがまだ人の背丈以上あり、密度もかなりひどいため、上部からの滑り込みは困難で、屋根板方面についても、ブッシュがひどく滑走できる状態ではありません。したがってこのフカフカの雪質が非常に惜しまれるところです。早朝は日差しがあってまずまずの天候だったものの、8時ごろから小雪が降り始め、9時を過ぎるあたりから次第に降り方が強くなってきます。そして、西からの風が次第に強くなり、オオシラビソの大木がその太い幹を左右に揺らし始め、完全に吹雪になってきました。10時の位ヶ原山荘付近の気温はマイナス6℃。上空の雲はそれほど厚くなく、時折太陽の輪郭がぼんやりと姿を現し、その手前を激しく雪の粒が真横に流れて行きます。山荘周辺の視界はそれほど悪くはありませんが、上部の位ヶ原や山頂方面はかなり視界が悪く、屋根板より先の剣ヶ峰や富士見岳の様子は全く確認することができません。
この新雪で周辺を歩くのも苦労するほどで、深いところではツボ足で膝まですっぽりと埋まってしまうほどです。ただ、一向に勢いが収まらない吹雪で、30分もすると完全に足跡がなくなってしまうところがあるほどです。吹雪が収まりを見せないのと同様に、気温もほとんど変化せず、正午の位ヶ原山荘付近はマイナス6℃。若干風が弱くなってきて、朝から比べると、降雪の結晶がきれいな形になってきます。それを裏付けるように午後になると気温が下がり始めて13時にはマイナス8℃になってきました。
今日は終始雪の降り続く一日でしたが、ツアーコースのブッシュが隠れるほどの降り方ではなく、もっと降雪がほしいところです。ただ、オープン前のかもしかゲレンデなどでも踝から脛程度の新雪が楽しめる状態でしたので、手軽に新雪を楽しむにはこちらのほうが良いかもしれません。
なお、次期のノリクラ雪渓カレンダーを開始するまでの期間中は、今回のように不定期で速報をお伝えする予定です。  (2007/12/09 19:30更新)

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■2007年12月8日(土)■  

@ 2007/12/08 10:50
一泊二日の雪上訓練(ツアーコース入口)
A 2007/12/08 13:30
雲が多くなるものの晴れ間が続きます(ツアーコース)

B 2007/12/08 14:20
まだまだ藪だらけ(ツアーコース位ヶ原入口)

C 2007/12/08 15:55
12月22日のオープンに向けて準備開始(位ヶ原山荘)

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 ▼ 今期の取材活動は10月で終了していますので、次期の活動開始までは、不定期で速報だけお伝えいたします。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は天候が回復し、きれいな星空に囲まれるようになってきました。気温は2℃、観光センター駐車場のアスファルトは黒く凍りつき、油断をしていると足をすべらせます。星の瞬く明るい夜空ではあるものの、ノリクラの稜線は確認することはできず、時折、西から強く風が吹きぬけ、まだ天候が不安定な様子を感じさせます。そして、夜が明けると真っ白のノリクラの峰々が輝く快晴の朝を迎えます。7時の気温はマイナス2℃、風がないせいかそれほど寒さは感じません。昨日の降雪で車道はスキー場前バス停の先から完全に真っ白。スタットレスが良く噛む雪質ですが、所々にアイスバーンがあって要注意です。
今回も休暇村ゲレンデから現地に向かいます。もちろん休暇村ゲレンデは完全に真っ白で、所々に見え隠れする岩の頭さえ注意すれば滑走可能な状態で、ゲレンデの途中からはシールで登る板がやや沈み込むほどのやわらかい新雪になってきます。9時の気温は3℃。日差しに照らされて、登り始めは暑さを感じるものの、標高を増してゆくにつれて暑さは徐々に感じなくなってきます。
かもしかゲレンデの先のツアーコース入口付近では、スノーシューやかんじきを履いた登山の方々に出会うことができました。これから位ヶ原下付近まで登って一泊二日の雪上訓練に向かうとのことです。ツアーコース入口の急斜面は先週よりも雪が増え、ブッシュはかなりなくなってシールやスノーシューで登ることはできますが、ブッシュのないところを選びながら進む必要があります。しかもまだ雪の量が少ないため斜度が急なため、若干苦労する場面があります。急斜面を過ぎれば後は登りには問題はありませんが、所々に切り株があって滑走には注意が必要です。新雪はスノーシューで膝下まで沈み込むほどやわらかい状態で、積雪量は今年の5月中旬ごろくらいはあるはずです。11時過ぎから少し雲が多くなり、時折、太陽が雲に隠れるようになってきます。正午のツアーコースは0℃、この頃から小雪が舞い始めます。しかし天候が悪化するような気配はなく、西から流れる雲に見え隠れしながらも青空が続き、相変わらず穏やかな午後が続きます。
ツアーコースの最後の難所の位ヶ原にでる付近では、6番のコース番号付近から地形のギャップがまだかなり残り、それを過ぎたあたりから、人の背丈以上のブッシュをかいくぐりながらの登行となります。積雪はツボ足で膝〜太もも程度の新雪。積雪量は問題ないものの、とても滑走できるような状況ではなく、雪の白さよりも木々の色の方が目立つ状態です。
ツアーコースを登りきって、15時の位ヶ原の気温はマイナス6℃、雪の降り方が少し強くなり、雪の結晶もきれいなものになってきました。
10月末で営業を終了した位ヶ原山荘は12月22日(土)より1月14日(月)までの年末年始の期間の営業に向けて準備を開始しました。いよいよ冬シーズンも間近と感じさせられます。

今日は午後から少し雲が多くなってきたもののまずまずの一日を送ることができました。先週よりも積雪量は増えていますが、まだまだといったところです。もう一降りほしいところです。
なお、次期のノリクラ雪渓カレンダーを開始するまでの期間中は、今回のように不定期で速報をお伝えする予定です。  (2007/12/08 18:40更新)

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■2007年12月2日(日)■  

@ 2007/12/02 06:50
昨日の雪化粧が朝焼けに映えます
A 2007/12/02 10:45
午前中はきれいな青空が(三本滝〜魔利支天)

B 2007/12/02 11:40
木漏れ日が美しい(魔利支天〜荒田橋登山道)

C 2007/12/02 15:30
午後から天候は急変(位ヶ原お花畑)

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 ▼ 今期の取材活動は10月で終了していますので、次期の活動開始までは、不定期で速報だけお伝えいたします。
深夜の観光センター駐車場は快晴無風。空には星が瞬いています。昨日夕方、少し降雪があり、周囲の木々は白く化粧が施され、一面樹氷の世界が広がっています。夜空にボーっと白く浮かび上がり、このままイルミネーションを飾り付けたらきれいなのにと、思ってしまうほどの美しさです。そして、一夜明けて、今朝の乗鞍高原は少し薄い雲がたなびくもののきれいに晴れ上がっています。7時近くになると山頂付近にもようやく朝日が差し始め、茜色に染まり始めます。しかし剣ヶ峰には北から絶えず雲が流れ込み、その姿をはっきり確認することができませんが、雲間に見える山肌はほぼ完全に真っ白な状態になっています。山頂付近の雲の流れは早く、乗鞍高原でも怪しげに風が吹きぬけてゆきます。気温は0℃。この風がなければ日差しの暖かさを十二分に感じることができます。
観光センターから休暇村までの路面は所々凍結が見られますが、根雪になっているところはほとんどありません。それでも日陰などはかなりスリップし易い状態ですので、運転には十分注意が必要です。先週と同様、休暇村ゲレンデから現地に向かいますが、休暇村ゲレンデは先週よりも積雪量が減少しています。ただ、昨日の降雪がうっすらと積もり、滑走は無理ですがシールで歩く分には問題はありません。9時近くになると風は収まるものの、気温はさほど上昇せず、まだまだ吐く息が白い状態です。気温は2℃。それでも日差しがあって薄着で登って行ってちょうど良いほどですが、先週のようなぽかぽか陽気とまでは行きません。この頃になると山頂付近の雲もとれて、真っ白な剣ヶ峰がきれいな青空に浮かび上がってきます。山全体から雪煙が立ち上がり、北から南へ激しく流れていく様子を確認できます。山麓の風は収まってきたものの、依然として山頂付近は強い風が吹いているようです。かもしかゲレンデも先週より幾分積雪量が減少し、所々、ブッシュが目立ち、かもしかゲレンデの上部に続くツアーコース入口の急斜面はほとんど積雪がない状態です。今回は魔利支天から位ヶ原山荘までは登山道を登って行きましたが、まだ積雪量が少ないためツボ足の踏み跡や地形が完全に隠れてないため凹凸が目立ち、シールで登るにはちょっと気になる状態ですが、雪付きのないところはありませんので、スキー板をはずさずに上ってゆくことができます。
正午の荒田橋付近の気温は2℃。今日は気温の上昇がほとんどありませんが、早朝の雲がすっかりとれてきれいな青空が広がり、うっそうとした樹林帯の中を行く登山道でも明るい木漏れ日が差し込み、心を和ませてくれます。ただ、この天候もここまでで、12時30分頃になると上空を西から流れ込む雲に覆われるようになり、それと同時に小雪が降り始めます。その後は絶えず小雪が降る天候となり、位ヶ原山荘の先の11号カーブ付近から位ヶ原に出た途端、一気に強風と寒さに見舞われ、霙が再氷結したような氷の粒に背を向けながら耐えしのがなければならない状態になります。視界も一気に低下し、すぐ目の前にあるはずの剣ヶ峰や高天ヶ原は全く確認できず気温はマイナス6℃。モノトーンの世界が広がり、真冬のノリクラの一面を見せています。位ヶ原から滑り降りるツアーコースは先週と同様、背丈ほどのブッシュに覆われ、快適に滑走できるようになるには、あと一降りから二降りほしいところです。昨日の降雪は三本滝〜位ヶ原までの全エリアで15センチほどでした。
今日はあまり気温が上昇しませんでしたが、位ヶ原にでるまではさほどの寒さはありませんでした。全体的にまだまだ積雪の少ない状態で、滑走を楽しむにはもうしばらく時間がかかりそうです。
なお、次期のノリクラ雪渓カレンダーを開始するまでの期間中は、今回のように不定期で速報をお伝えする予定です。  (2007/12/02 21:25更新)

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