【速報バックナンバー 2010年1月分】

Top-page > Sokuhou-Index > 2010-01


 

◎ 1月

<<Back(2009-12)   Sokuhou-Index   Next(2010-02)>>

 

■2010年1月30日(土)■     

 

 

@ 2010/01/30 9:30
たくさんの方が出発の準備に...
(ツアーコース入口)
A 2010/01/30 11:05
午前中ははっきりとしない天候
(ツアーコース − D番標識付近)

B 2010/01/30 12:00
お昼から急激に天候は回復に
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2010/01/30 13:45
マイナス10℃、青空に激しく雲が流れ 極寒の地吹雪が続く
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
午前中ははっきりとしない天候から、午後からは上部エリアでもしっかりと青空がのぞくようになってきたものの、やはりツアーコースから先はいつものように厳しい厳冬期の表情を見せ続けた一日でした。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は晴れた夜空に十五夜の明るい月夜が広がります。気温はマイナス1℃。ちぎれた雲がゆっくりと流れ、真昼のような明るさにノリクラの山肌がはっきりと浮かび、まるで手に届くような錯覚さえ覚えるほどの美しい光景をいつまでも眺めていたいと思ってしまう中、風もなく穏やかにその様子を眺め続けていても全く寒さを感じない夜が続きます。
そして、夜が明けた朝7時の気温はマイナス6℃。周辺が明るくなる頃から雲が広がりはじめ、空の青さははっきりとせず、十五夜に聳えていたノリクラは雲に姿を隠してしまいました。さらに小雪が舞い始め、三本滝レストハウス付近は時折旋風が巻く状態となってきました。
9時のツアーコース入口付近の気温はマイナス6℃。この頃になると青空がはっきりし始めるものの、薄い雲が激しく流れてゆく様子も見られ、ツアーコース周辺の木々が唸りをあげています。それでも徐々に天候が回復傾向を見せる状況に、ツアーコースに出向くスキーヤーやボーダーの方々が続々と集まり、リフトの営業が開始されて30分もしないうちに、10名以上の方が準備を整えて出発します。
ツアーコース入口付近はストックで15センチほどの新雪を感じ取ることができますが、少しばかり硬さを感じる状態で、その先の急斜面では30センチと多くなるものの、コンディションは、あまり変わりません。
このバーンコンディションも、入口急斜面の先のA番標識付近から柔らかさを取り戻すようになりますが、風当たりの強い所では、所々で風紋が見られます。ツアーコース中盤を過ぎると、徐々に周辺の視界がさえぎられ、いつもはほとんど強い風を感じないツアーコース内を時折旋風が巻くこともあり、太陽もぼんやりとはっきりとしない天候が続きます。11時のD番標識付近の気温はマイナス8℃。晴れているのか曇っているのか良くわからない状況であるものの、日差しの暖かさを感じて、ツアーコースを登行する方々の中には、ウェアを一枚脱いでザックに押し込む様子すら見られます。
正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス8℃。それまで周辺の様子が全く見られず、青空すらどんどん奪われてきた天候から、スカッとした青空が一気に広がり、眼下に鉢盛山や南アルプスなど遠景の稜線がくっきりと浮かび、力強い太陽の日差しに、位ヶ原急斜面の新雪は、ボソボソとしたコンディションへと変化を始めます。
天候が回復傾向を見せる状態でも、ツアーコースの先の位ヶ原は、いつものように強風が吹きぬけています。絶えず激しく雪煙を上げる剣ヶ峰や摩利支天岳などノリクラの峰々が周期的に流れる雲に見え隠れし、時折、吹き抜ける地吹雪が続き、13時の位ヶ原の気温はマイナス10℃まで低下します。ツアーコース内では冬の厳しさが緩んできた様子がうかがえるものの、ここではまだ真冬が続いている事を思い知らされるものです。

ツアーコースの積雪は全面的に昨年以上の状態となっています。B番付近では、先週とほとんど変わらず、昨年より10センチ少ない状態。D番付近では、先週より20センチ増加して、昨年より30センチ多い状態。位ヶ原急斜面では、先週より50センチから1メートル多く、昨年より50〜70センチ多くなっています。
特に上部エリアでの積雪の増加が目立ち、E番付近のウェーブが低くなってきました。その代わり、今後は雪崩などには注意が必要となってきます。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/01/30 18:15更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

 | 速報バックナンバー | TOP |

■2010年1月23日(土)■     

 

 

@ 2010/01/23 9:20
硬く締まった雪面にうっすらと新雪
(ツアーコース入口)
A 2010/01/23 10:10
滑り易いコンディションでシールでは歯が立たない
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2010/01/23 11:05
中盤あたりから柔らかい足裏感触が戻ってくる
(ツアーコース − C番標識付近)

C 2010/01/23 12:10
昨晩の降雪は30センチ、底打ち感もなく楽しいパウダー!
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
数日前の雨〜霙でツアーコースのバーン状況が懸念されましたが、昨日の降雪でまずまずのパウダーを楽しむことができ、どんよりとした天候の中でも厳冬期の厳しさをほとんど感じさせない一日を送ることができました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、降り始めた雪が激しさを増して、まるで風に吹かれて桜の花が一斉に散りぬけるような降り方を見せる夜を迎えます。気温はマイナス2℃。寒さはほとんど感じず、少しばかり風の舞う音があるものの、サイレントな夜が続いて行きます。
そして、一夜明けた7時の気温はマイナス6℃。北から絶えず風が吹きぬけて、滲んだ青空が広がる朝を迎えます。昨晩の降雪は15センチ程度で、所々で吹き抜ける旋風に新雪が舞い上がっています。
強めに吹き抜ける風も時間とともにおさまりを見せ、しっかりとした太陽の日差しと青空に暖かさを感じるようになってきます。9時の三本滝レストハウス付近の気温はマイナス5℃。かもしかゲレンデにも昨晩の降雪が降り積もってプチパウダー状態。国設第3ペアーリフトの運転が始まるとものの30分もしないうちにかもしかゲレンデのパウダーは完全に食い尽くされてしまいました。
かもしかゲレンデ最上部から始まるツアーコース入口付近は、昨晩の降雪は15センチ程度。ただ、数日前の霙の影響から下地がかなり硬い状態で、ストックで突き刺すとコツコツとした感触が戻ってきます。そして、その先の急斜面では30センチ程度の降雪があるものの、下地のアイスバーンの影響からシールでの登行ではかなり滑り易い状態となっていて、急斜面を登り切る最後の部分では、板をはずしてツボ足で進む必要があるほどで、そのツボ足でさえ足元がおぼつかないバーンコンディションとなっていました。
入口急斜面を登りきった先のツアーコースも15〜30センチ程度の降雪があります。11時のB番標識付近の気温はマイナス8℃。時間とともに日差しが徐々にぼんやりとしてきて、ほとんどモノトーンの状態に小雪が舞い始めるようになってきます。ただ、今日は気温のわりにほとんど寒さを感じさせず、厚着をしていると汗ばむほどの状態です。
下地の硬さを感じるツアーコースも、中盤あたりにやってきていつもの柔らかさとなってきます。
ツアーコース最後の位ヶ原急斜面の正午の気温はマイナス8℃、この付近でもストックで突き刺して30センチ程度の新雪があります。ほとんど風がないこともあって、完全に乾いた新雪ではないものの、ほとんど抵抗感を感じさせず、また、底打ち感もない気持ちのよいパウダーを楽しむことができます。
ツアーコースの先の位ヶ原でもその柔らかさがあり、いつもなら、絶えず冷たい強風にさらされて耐え難い状況の続きますが、今日は視界が効かないことを除けば、非常に穏やかな位ヶ原の表情を見せています。それでも13時の位ヶ原の気温はマイナス12℃。真冬の寒さが続き、雪の降り方が少しばかり増してきて、天候は好転しないまま、今日一日が終わって行きました。

ツアーコースの積雪は全面的に昨年以上の状態となっています。B番付近では、先週よりも10〜20センチ程度減少するものの昨年並みの状態。D番付近では、先週より20センチ増加して、昨年より70センチ多い状態。位ヶ原急斜面では、先週とほぼ同じか場所によって30センチ程度し、昨年より50センチ〜1メートル多くなっています。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/01/23 17:45更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

 | 速報バックナンバー | TOP |

■2010年1月16日(土)■     

 

 

@ 2010/01/16 9:35
激しく雲が流れる中、次第に青空が広がる
(ツアーコース入口)
A 2010/01/16 11:35
くっきりとした白と青のコントラストの世界
(ツアーコース − D番標識付近)

B 2010/01/16 12:30
締まった重ための新雪、ターンはトップが沈まないように...
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2010/01/16 13:45
マイナス16℃。極寒の中、上部エリアは激しい地吹雪が続く
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
今日は終日に渡って綺麗な青空に包まれたものの、上部は激しい地吹雪に極寒の一日を送ることとなりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、大粒の雪が真横に流れる夜を迎えています。気温はマイナス4℃。乾燥した雪ではあるものの、どちらかというとやや降り積もって行くような感じを受ける雪が続きます。
そして、一夜明けた7時の気温はマイナス10℃。夜明け前から時折突風が降りぬけ、東の空がしっかりとした明るさを放ちはじめると、上空は徐々に鉛色から青空を伴うようになってきます。昨晩からの雪はほとんど収まり、絶えず、西からの風が吹きぬける朝を迎えます。
早朝は曇なのか晴なのか判別できない天候で、営業開始前のスキー場は激しい地吹雪が吹き抜けます。それでも、8時30分ごろからしっかりとした太陽が昇り始め、次第に青空が勢力を占めるようになってきます。
9時の三本滝レストハウス前の気温はマイナス10℃。運転が開始された国設第3ペアリフトには、かもしかゲレンデのパウダーを求めて一斉にスキーヤーやボーダーが乗り込みます。かもしかゲレンデのパウダーは脛程度で、あっという間に幾重にもシュプールが重ねられて行きました。
そして、かもしかゲレンデ最上部から始まるツアーコースの入口にはシールやスノーシューを装着するスキーヤーやボーダーの方々が登行の準備を始めます。9時から30分ほどの間に15〜20名ほどの方々が次第に青空が濃くなるツアーコースに向けて次々に出発し、この時期としてはかなりの賑わいとなりました。
ツアーコース入口から急斜面付近は、シールで脛から膝程度の沈み込みで、切り株の凹凸もほとんどなくなり、先週よりもさらに積雪が増えています。
シールでラッセルする分にはさほどの重たさを感じないバーンコンディションですが、ツアーコース周辺の木々はしっかりと雪化粧が施され、これまで軽すぎて木々に降り積もることのなかった状態から、少しばかり湿った雪が降ったことを容易に想像できます。
入口急斜面を過ぎた先のツアーコースも脛〜膝程度の沈み込みのバーンが広がり、青空はさらにはっきりとした天候となってきます。そして、久々に眺めることのできる高天ヶ原や剣ヶ峰には、絶えず激しく雪煙が巻き上がっています。
正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス12℃。ツアーコース内はほとんど風なく、ダイレクトに降り注ぐ太陽の力強さにほとんど寒さはありません。位ヶ原急斜面にもストックで突き刺して50〜70センチの積雪があるものの締まった重ための新雪で、トップを沈めないようにターンをしなければなりません。
ツアーコースの先の位ヶ原は、激しく地吹雪の吹きすさぶ絶えられない状況。14時の位ヶ原・大雪渓付近の気温はマイナス16℃。激しく雪の粒が顔に当たり、指先は絶えず動かし続けないと激痛が走る状況に、今回も多くの方はツアーコースより先に進めない極寒の気候と天候は終日続きました。
それでも久々に青と白のはっきりとしたコントラストと、ダイレクトな太陽の輝きを十二分に楽しむことができ、真冬の透明なノリクラの風景に巡り会えた一日でした。

ツアーコースの積雪は全面的に昨年以上の状態となっています。B番付近では、先週より30センチ増加し、昨年より50〜70センチ以上多い状態。D番付近では、先週より50センチ増加して、昨年より70センチ多い状態。位ヶ原急斜面では、先週より1メートル以上増加し、昨年より1メートル多くなっています。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/01/16 18:15更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

 | 速報バックナンバー | TOP |

■2010年1月9日(土)■     

 

 

@ 2010/01/09 9:00
天候は晴〜曇、上空は足早に雲が行き交う
(ツアーコース入口)
A 2010/01/09 12:50
マイナス11℃、位ヶ原は強風と地吹雪で耐えられない状況
(位ヶ原)

B 2010/01/09 11:10
この悪条件で大半の方はツアーコースへ引き返す
(ツアーコース − E番標識付近)

C 2010/01/09 13:50
上部エリアに向かわなくとも楽しいバーン
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
ツアーコースまでは穏やかな天候も、上空は絶えず足早に雲が流れ、位ヶ原より先にはとても向かうことのできないこの時期のお決まりの状況を見せてくれました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、西の空にはうっすらと雲がかかり、ノリクラの様子をうかがうことはできないものの、東の空は綺麗に星の瞬く夜空が広がります。気温はマイナス6℃。吐く息が白く西から東へ尾を伸ばし、ピーンと張り詰めた冷たい空気が流れています。
そして、一夜明けた早朝7時の気温はマイナス8℃。上空は足早に薄い雲が流れて行き、その雲間からは次第にしっかりとした青空が広がります。そこに朝日が昇って、たなびく雲を茜色に染めながら今日一日が始まります。
早朝はさほど風を感じることがなかったものの、三本滝レストハウス付近から上部では、風を感じるようになり、上空の雲の動きが気になるような雰囲気の天候が続きます。三本滝レストハウスの先のかもしかゲレンデは、昨晩の新雪が見られるものの、昨日のシュプールが見え隠れする程度で、降雪量はさほどではありません。
そして、9時のツアーコース入口付近の気温はマイナス6℃。小雪が続くものの、この頃からしっかりとした日差しに恵まれるようになり、しっかりとした結晶の小雪がそんな日差しにきらきらと光を放つ様子が見られ、クリスマスツリーのような雪化粧した針葉樹が広がるツアーコース入口付近は、完全に真冬のシーンを醸し出しています。
9時時点でツアーコース入口には10名ほどのスキーヤー・ボーダーの方がシールやスノーシューを装着して、山頂方面を目指しますが、吹き抜ける風や上空の雲の動きを怪訝そうに眺め、位ヶ原から先の上部エリアの状況を思案しながら出発します。
ツアーコース入口付近は5センチ程度の新雪で、シールではほとんど沈み込みはありません。また、年末年始の大雪で、ツアーコース入口急斜面は、ほとんどブッシュはなくなり、登行も滑走も問題ない状態となっています。
入口急斜面を過ぎた先のツアーコースは、シールで甲程度沈み込み。風の影響があって、所々に風紋が見られます。青空と曇空を周期的に繰り返し、周囲の木々が時折唸りをあげる不安定な天候の中を先に進みます。
正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス11℃。この付近から強風に見舞われるようになり、少しばかり視界が煙り、これより上部の状態が容易に想像できるほど。位ヶ原急斜面は、所々でパックされたところがあるものの、楽しい新雪バーンが広がっています。
そして、ツアーコースの先の位ヶ原に出た途端、激しい強風に見舞われ、視界も100メートルを切る状況となり、周囲には大きな風紋が見られるようになります。とてもこの先を進むことが許される状況ではなく、今日は出向いたスキーヤー・ボーダーの大半の方々が、位ヶ原からすぐに引き返さざるを得ない状況でした。
午後は、ツアーコース内にも強風が吹き、位ヶ原急斜面から@番標識付近まで、少しばかりパックされたバーンコンディションとなっていました。

ツアーコースの積雪は全面的に昨年以上の状態となっています。B番付近では、先週より15センチ増加し、昨年より30センチ以上多い状態。D番付近では、先週より20センチ増加して、昨年より1メートル多い状態。位ヶ原急斜面では、先週より1メートル以上増加し、昨年より1メートル多くなっています。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/01/09 17:45更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

 | 速報バックナンバー | TOP |

■2010年1月2日(土)■     

 

 

@ 2010/01/02 7:50
マイナス12℃、今日も吹雪が続きます
(位ヶ原山荘前)
A 2010/01/02 11:45
昨日よりさらにディープなオーバーヘッドパウダー
(屋根板)

B 2010/01/02 15:00
腰まで埋まるラッセルに四苦八苦!
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2010/01/02 15:05
ツアーコースはこの大雪で昨年以上の積雪量に
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
昨日と同様、今日も終日吹雪の一日にとなりました。
早朝7時の位ヶ原山荘付近は、激しく真横に絶えず流れ続ける吹雪の朝を迎えます。気温はマイナス12℃。強い風に吹き溜まりの部分は昨晩より50センチの積雪が見られ、天候状況は昨日よりも悪化し、鉛色の空には太陽の存在を全く確認できる状況ではなく、荒れ狂う様子は昨日よりもひどく、大粒の降雪に見舞われて、早朝のシールの跡は1時間もしないうちに跡形もなくなっています。
10時の屋根板の気温はマイナス11℃。天候状況は全く変わらず、屋根板上部の木々は強く吹きぬける北風に唸りを絶えず上げています。屋根板のバーン状況は昨日以上の降雪があり、シールで常に膝位までの沈みこみがあります。バーンの柔らかさは昨日と変わらず、シールでのラッセルはさほど苦労するものではありません。ただ、上部に向かうにつれて、時折、突風にさらされることがあって、ストックを深い突き刺して、完全に視界が奪われる荒れ狂う状況をひたすら過ぎ去る状況に耐えるしかありません。
この状況ですから、バーンコンディションは申し分ない状況で、ターンを開始すると巻き上がる新雪でオーバーヘッド状態。昨日以上のディープなパウダースキーを味わうことができました。
正午の屋根板の気温はマイナス10℃。風と雪の状況は全く変わりありません。この3日間、絶えず降りつづいたツアーコースをスノーシューで登ってくるボーダーに出会いましたが、腰まで埋まるラッセルに四苦八苦し、通常のタイムスケジュールよりもかなりオーバーした様子でした。
今日も終日に渡って吹雪の一日が続きました。この大雪でバーン状態はかなり不安定となっている箇所があります。雪崩には十分注意していただくと同時に、ラッセルに予想以上のタイムスケジュールを要することを念頭において行動していただく必要があります。

ツアーコースの積雪はこの3日間の降雪で全面的に昨年以上の状態となっています。、B番付近では、31日(木)よりも70センチ増加し、昨年よりも50センチ以上多い状態。D番付近では、31日(木)より70センチ増加して、昨年より70センチ多い状態。位ヶ原急斜面では、31日(木)より1メートル以上増加し、昨年より多くなっています。

12月31日(木)からお伝えした年末年始の速報は本日で終了です。次回は通常通り、週末ごとにお伝えする予定です。
ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/01/02 18:30更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

 | 速報バックナンバー | TOP |

■2010年1月1日(金)■     

 

 

@ 2010/01/01 08:00
マイナス14℃、吹雪が続きます
(位ヶ原山荘前)
A 2010/01/01 11:00
この大雪で降り始めからの積雪は1メートル30センチに
(位ヶ原山荘 − 除雪に追われます)

B 2010/01/01 12:30
午後になっても吹雪は変わらず
(屋根板入口)

C 2010/01/01 14:10
ディープなパウダーゾーンが広がる
(屋根板)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
新年、明けましておめでとうございます。2010年最初の速報をお伝えいたしますが、昨年同様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

早朝7時の位ヶ原山荘付近は、昨日から続く吹雪に見舞われています。気温はマイナス14℃、雪の降り方は昨日よりも少し落ち着いた感じで、昨晩からの積雪は50センチ程度。山荘周辺はツボ足で太ももから腰程度まで深く埋まってしまうほどの状態で、とても前に進むことができず、一旦、引き返してスキーにシールを装着して出直すほどでした。
この吹雪で視界は100メートルほど、太陽の輪郭すら確認できず、初日の出を拝むことなど到底できない悪天候です。それとは裏腹に、降り続く雪は綺麗な形の結晶を見せ、スコップですくってもほとんど重さを感じない新鮮さがあります。30日(水)の夜からの大雪は、降り始めから1メートル30センチほどに達し、年末年始営業中の位ヶ原山荘では、吹雪の中を周辺の除雪に追われていました。
正午の屋根板の気温はマイナス12℃。午前中は降り方が弱かった状態も、午後から次第にひどくなり、13時過ぎから風が強くなってきました。屋根板周辺はシールで脛〜膝程度の沈み込み、ストックで50センチ以上は軽く突き刺さるほどの積雪となっています。
このため、屋根板周辺はディープなパウダーゾーンが広がり、軽い新雪のため、あえてスキーのトップを浮かせながらターンをせずとも、自然に落下して行けば、軽いパウダースキーを楽しむことができます。そして、そのディープなシュプールも、風と降雪であっという間に消えてグルーミングされる状況が終日続きました。
今日は気温がマイナス10℃を越えない状況で、雪質は申し分ない状況ですが、まつげは凍りつき、指先は凍傷直前までの激痛の走る状況でした。明日以降、冬型は緩んでくる予報が出ていますが、現地にお越しになる方は、万全の装備と雪崩などへの注意が必要と考えられます。
ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/01/01 17:30更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

 | 速報バックナンバー | TOP |


Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back(2009-12)   Sokuhou-Index   Next(2010-02)>>