【速報バックナンバー 2010年6月分】

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◎ 6月

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■2010年6月27日(日)■       ( 今回取材の大会  →  大会中止につき、今回掲載分はありません )

 

 

@ 2010/06/27 06:10
乗鞍スカイライン雨量規制通行止 − 大会は急遽中止に
(第7回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)
A 2010/06/27 06:20
雲は低く垂れ込め、雨は収まる気配を見せません
(第7回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

B 2010/06/27 06:35
大会中止につき、計測チップを回収
(第7回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

C 2010/06/27 07:20
今日はこれから温泉にもでも行きます...
(第7回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は第7回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが開催される予定でしたが、乗鞍スカイライン通行止めのため、大会開催が中止されました。
昨日からしとしとと降り続く雨は、さほどの雨量でなかったものの、深夜2時ごろから激しい降り方となって夜明け前の5時ごろまで続きます。そして、早朝6時ごろには降り方が若干おさまります。
大会会場の殿下平総合交流ターミナルの朝6時の気温は18℃。低く垂れ込める雲が山麓の新緑も包み、雨にしっとりと濡れた色合いが霧にぼやける情景と相まって、大会前の緊張した状況でなければ、純粋にその光景を楽しんでいたいと思うものです。
大会会場の駐車場では選手の方々がレースに向けた準備をはじめ、車のハッチを雨よけにしてローラー台でウォームアップされる選手や、雨の当たらない通路に車を寄せて自転車を組み立てる様子が見られます。若干蒸した感じがあることもあって、雨にひどく濡れる状況ではありますが、半袖のサイクルジャージの方が多く見られます。
雨は小降りとなってきたものの、乗鞍スカイラインは連続雨量規制のため通行止めの措置が取られ、6時過ぎに大会本部へその旨の連絡が入ります。殿下平から畳平までの競技コースの大半が乗鞍スカイラインであることから、大会は急遽中止を決定し、場内放送にて中止の旨のアナウンスがすぐに行われました。
そして、各選手の自転車に取り付けてある計測チップの回収が行われます。訪れた選手もこの天候で中止になったことに、納得される様子とあきらめモードが交錯する様子。梅雨のこの時期としては致し方ないこととも思います。
今日一日が出鼻をくじかれてしまい、今日はこれからどうしようかと思案する選手の方々もいらっしゃいましたが、本来なら競技開始となる8時ごろになると、大会会場からはほとんど人影がなくなり、今年の乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムは終わりました。
その後、雨は降ったり止んだりと若干天候が回復を始め、正午ごろになるとほぼ雨が止み、空には明るさが見え始めるものの速報を編集している現在も通行止めは引き続き継続されています。

なお、今週取材分の 第7回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム の掲載は大会中止につき、掲載を見合わせる予定です。何卒、ご了承ください。(2010/06/27 12:20更新)
 

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■2010年6月26日(土)■       ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.7

 

 

@ 2010/06/26 08:50
明け方から雨
(大雪渓前 − 春山バス始発便)
A 2010/06/26 10:25
雨でもトレーニングに励みます
(大雪渓)

B 2010/06/26 11:10
今日から10月中旬まで今シーズンの営業が開始
(肩の小屋)

C 2010/06/26 14:25
明日は第7回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム
(大会会場 − 殿下平総合交流ターミナル)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日までの梅雨の中休みが終わってしまい、今日は終日に渡って雨の一日となりました。
日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場は、日中の晴天から次第に雲が広がり、ぼんやりとにじんだ月が上空に昇る夜を迎えています。気温は15℃、やや生暖かい空気の流れを感じます。
そして、一夜明けて5時前ごろからポツリポツリと雨が降り始め、今日の朝を迎えます。6時のほおのき平駐車場の気温は20℃。蒸し暑さすら感じさせるほどの状況です。乗鞍スカイラインは四ッ岳カーブ付近の落石危険箇所の対応のため、23日(水)まで続いていた通行止めが解除され、今日はシャトルバスも始発便から運行が開始されました。そして、そのシャトルバス始発便が発車する頃になると、雨はまとまった降り方となり、それまで乾いていた路面がしっかりと濡れるようになってきます。
シャトルバスが進む乗鞍スカイラインは山麓では小雨状態ですが、森林限界を過ぎた10kmポスト付近からしっかりとした降り方を見せるようになり、四ッ岳カーブ付近からは風も強くなってきます。前述の落石危険箇所はちょうど11kmポストのある四ッ岳斜面で、毎年落石が頻発している箇所です。その四ッ岳カーブをすぎて桔梗ヶ原に差し掛かると霧に見舞われ、乗鞍スカイライン終点の畳平は完全に濃霧に見舞われてしまいます。
8時の畳平は8℃。今日はしとしとと降り続く雨の中を大雪渓方面に向います。大雪渓が一望できる肩の小屋・コロナ観測所分岐点に差し掛かると、南からの強めの風が吹きぬけ、いつもなら西または北寄りの風が絶えず吹く状況ですが、今日は南寄りの風が吹く頻度が多い状況で、それが蒸した感じを運んでくるようです。
大雪渓エリアそのものは視界に影響されることはほとんどありませんが、山頂方面には絶えず霧がかかりその様子がしっかりとうかがえない状態。そんな中を今日も春山バス始発便が肩の小屋口(大雪渓駐車場)に到着します。今日は17名のスキーヤー・ボーダーの方が肩の小屋口バス停を下車し、しとしとと雨が降り続く中を出発の準備を始めますが、今日はシールをつけて山頂方面に出向く方は皆無。それとは対照的にポールを持参されるグループが目立ち、雪渓下部にはそのポールが立てられて、何度も繰り返し練習される様子は7月以降の夏スキーシーズンと全く変わらず、そんなスキーヤーの方々の様子から季節の移り変わりを感じさせてくれます。
しとしとと降り続く雨に、次第に強めの風が吹きぬけるようになり、山頂付近にかかっていた霧も次第に低くなってきて、肩の小屋付近まで濃霧に覆われるようになります。
その肩の小屋は今日から今シーズンの営業を始めました。10月中旬までの3ヶ月半の間、連日営業が行われます。そして、営業開始早々から ずぶ濡れになった登山客の方々が休憩に立ち寄る様子が見られ、山小屋のありがたさを実感するひとときです。
正午の肩の小屋の気温は8℃。この頃から時折突風が吹きぬけるようになり、午後は濃霧が全く途切れる状態はありません。雨の降り方も変わりません。
この雨も、四ッ岳カーブ付近より山麓ではほぼ完全に止んでいて、天候の悪いのは上部エリアだけのようで、明日、開催される第7回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの大会会場である殿下平総合交流ターミナル(旧 ペンタピアスキー場)では、ほぼ、雨はやんでいます。その大会会場では選手の方々が受付や自転車の点検(車検)を行う様子が見られます。
路面が乾き始めて、今日はこのまま天候が落ち着くかと思ったものの、15時ごろから再び雨...そして、速報を書く17時時点でもしとしとと雨が降り続き、明日の乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムは雨の中での大会になりそうな雰囲気です。

今週取材分の ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.7 は今週末掲載を予定しておりますので、どうぞご覧下さい。(2010/06/26 17:20更新)

【剣ヶ峰山頂付近へ向かわれる方へ】
山頂小屋除雪作業に伴い、山頂小屋東側バーンが除雪されます。そのため、剣ヶ峰山頂から西に向って蚕玉岳方面への滑走ができなくなります。ただし、山頂直下から位ヶ原方面への滑走は現段階では可能です。
また、山頂小屋東側の除雪作業のため、山頂への登山ルートは西側ルート(岐阜県側)をご利用されるようお願いいたします。
雪解けに伴い、剣ヶ峰山頂付近は岩が不安定な状況が続いています。登山道から外れて登行されると、落石の危険性があります。そのため、山頂直下での休憩においても登山道から外れないようお願いいたします。

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について(春〜夏スキー版に更新)】

3月より公開した新コーナー「ノリクラガイドマップ」の内容を春〜夏スキー版に変更いたしました。春〜夏スキー版は「大雪渓・山頂版」と「鶴ヶ池雪渓版」の二種類です。
いずれも、地図上の文字表示にマウスポインタが当たるとポップアップで関連情報へリンクされるようになっております。
今後も新しい情報掲載て行きますので、これからの春〜夏スキーにご活用ください。
なお、従来版は「冬〜春スキー版」と名称変更いたしましたのであわせてご覧ください。
 

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■2010年6月20日(日)■        ( 今回取材分の大会  → 第5回乗鞍天空マラソン

 

 

@ 2010/06/20 08:00
出場者数1380名 − 大会始まって以来の晴天のスタート
(第5回乗鞍天空マラソン − 観光センター前)
A 2010/06/20 09:10
トップのタイムは1時間59分25秒 − 今年も優勝!
(第5回乗鞍天空マラソン − 位ヶ原11号カーブ付近)

B 2010/06/20 10:05
天空の中を走り抜ける心地よさ
(第5回乗鞍天空マラソン − 大雪渓手前)

C 2010/06/20 10:30
雪景色を目に焼き付けて三本滝へ折り返す
(第5回乗鞍天空マラソン − 大雪渓折り返し地点)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 毎年雨続きだった乗鞍天空マラソンは本日5回目を迎え、初めて晴天の下での大会開催となりました。
昨日は雨が降ったり止んだりを繰り返した天候も、6時前にはしっかりとした日差しが差し込む朝を迎えます。気温は16℃、すがすがしい空気に包まれ、少しばかり薄雲がベールのように青空を覆いますが、西に聳えるノリクラの山肌はくっきりと眺めることができます。
大会会場である観光センターには、当日受付にやってきた方々が長蛇の列となって手続きの順番を待っていたり、ストレッチングや場内を軽く走ってウォームアップをされる方々の姿があちこちでみられます。久々に活気付いた雰囲気です。
乗鞍天空マラソンは観光センター前を出発し、大雪渓前までの18kmの登りを走った後、折り返して三本滝までの30kmのコースレイアウトです。昨年は悪天候だったため、スタート直前に折り返し地点が大雪渓前から位ヶ原山荘に変更されましたが、今日は先ほどまで山頂付近にかかっていた雲がすっかりなくなり、空の青さはさらにはっきりしてくるほどの好天気で、折り返し地点の大雪渓の状況も全く問題なく、予定通りの登り下りの合計30kmのコースで大会が開催されます。
競技開始の8時が近づくと日差しはさらに力強さを感じるようになり、気温は22℃まで上昇します。そのため、額に汗をにじませながらスタートを待つ選手の姿もあるほどでした。そして、地元の方々のアルプホルンの演奏が披露された開会式が行われた後、1380名の選手の方々が観光センター前を一斉にスタートして大会が始まりました。
スタート直後から先頭に飛び出した二名の選手は、2km地点では後方を引き離すようになり、5km地点付近ではトップの選手にピッタリとついていた二番手の選手が先頭に出て、100メートル以上の差をつけるようになり、7km地点の三本滝ゲートを通過した頃にはすでに1分近くまでその差が広がるようになります。そして、最終的に1時間59分25秒で、昨年に引き続き優勝を果たしました。ちなみに2位は2時間03分04秒、3位は2時間07分11秒のタイムでした。
新緑が目に優しい沿道の木々に日差しが差し込んで、その木漏れ日の美しさの中を選手の方々が進んで行くと、位ヶ原山荘付近に達すると新緑の美しさから、残雪の雪の壁の中に到達するようになります。その雪の壁を吹き抜ける風はひんやりとした感覚を覚え、日差しの強さをスポイルしてくれるようになり、位ヶ原からは遠方に穂高の山並みを雲間にのぞくことができようになってきます。もう少しはっきりと見られれば申し分ない天空マラソンですが、すぐ目の前にはハイマツのビロードと雪渓のコンビネーションから生まれる唐草模様が描かれたノリクラの山並みが絶えず広がり、そんな様子を見ながら進む天空マラソンの一日が今日は続いて行きます。
トップの選手が折り返し地点到達した9時20分ごろの大雪渓付近の気温は14℃。ほとんど風はなく心地よい気候が続きます。その後、選手の方々が大雪渓付近に到達して折り返し地点をUターンすると、そのまま三本滝へ急いで下る選手のいらっしゃれば、カメラを取り出して雄大な大雪渓の雪景色を撮影する方、そして、大雪渓駐車場に設置されたエイド(給水所)に立ち寄り、提供されるおにぎりやバナナをほおばる様子が賑やかに繰り広げられます。
また、大雪渓に到着した選手の様子を見ても大粒の汗をにじませる様子や、逆に寒さに震える様子もあまり見られず、選手にとっても本当に走りやすいコンディションだったようで、「昨年のような雨の中の大会とは全くコンディションが違って走りやすかった!」と、おっしゃる方もいらっしゃいました。
11時ごろになると次第に日差しがなくなり、やや強めの風が大雪渓付近を吹き抜けますが、それほど寒さはなく、給水所付近で座り込んで大雪渓の雄大な風景をいつまでも眺め続ける方々もいらっしゃり、天空マラソンを十二分に楽しんでいる様子が大会終盤まで続きました。。
午後になると、山頂付近には雲がかかるようになり、やや冷たい風が吹きぬけるようになってきますが、今回は一粒の雨も降らず、綺麗な青空の下での大会となり、初回大会から全く青空に恵まれなかった天空マラソンはようやくその名の通り「天空」のもとでの大会を終えることができました。

今回取材分の 第5回乗鞍天空マラソン は6月下旬掲載を予定しております。今しばらくお待ちください。(2010/06/20 18:00更新)

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について(春〜夏スキー版に更新)】

3月より公開した新コーナー「ノリクラガイドマップ」の内容を春〜夏スキー版に変更いたしました。春〜夏スキー版は「大雪渓・山頂版」と「鶴ヶ池雪渓版」の二種類です。
いずれも、地図上の文字表示にマウスポインタが当たるとポップアップで関連情報へリンクされるようになっております。
今後も新しい情報掲載て行きますので、これからの春〜夏スキーにご活用ください。
なお、従来版は「冬〜春スキー版」と名称変更いたしましたのであわせてご覧ください。
 

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■2010年6月19日(土)■       ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.6

 

 

@ 2010/06/19 08:45
視界50〜100mの濃霧、生暖かい風が吹き抜ける
(大雪渓前 − 春山バス始発便)
A 2010/06/19 09:20
山麓の霧は抜け始め、時折日差しが差し込む
(大雪渓入口)

B 2010/06/19 10:25
天候に回復傾向は見られず、硬く締まったバーンを滑る
(摩利支天岳急斜面下)

C 2010/06/19 14:10
明日は第5回乗鞍天空マラソン − 受付手続きの選手
(観光センター − 乗鞍天空マラソン受付会場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 6月13日(日)に東海地方の梅雨入りして、その翌日に関東甲信地方も梅雨入りが発表され、最初の週末を迎えた今日、終始濃霧と雨に見舞われた一日となりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、夕方過ぎから降り始めた雨がまとまった降り方を見せるようになって来ました。気温は14℃。完全に梅雨本番の様相の天候に、寒さとか暖かさとかを感じさせる余裕をなくしてしまうような一夜が続きます。
明け方まで降り続いた雨は朝の5時ごろには小降りになり、6時ごろには雲間に青空がのぞく朝を迎えます。気温は16℃、西の空にはノリクラの山肌が見え隠れするほどまで天候が回復してきました。いつもなら、何台かの車が停まっている観光センター前駐車場は、明日開催される第5回乗鞍天候マラソンの大会会場となっていることから、駐車規制の処置が取られ、人影の全くない状態です。
山麓の山肌はしっかりとした萌黄色を放ち、それにアクセントを添えるかのように谷筋から霧が上昇してゆく様子が目に優しく映り、これぞ春〜夏のノリクラの色調を代表する一つであるように感じます。そして新緑の香りと蒸した雰囲気が周囲を包む中、天候は周期的に降られる雨に見舞われ、まさに梅雨の情景の朝が続いて行きます。
今日は三本滝バス停から春山バス始発便を利用して大雪渓に向いますが、乗車されるスキーヤー・ボーダーの方々は全員で5名。いつもの春山バス始発便の賑わいはどこにもありません。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインは、連続雨量規制のため通行止めの措置が取られていて、シャトルバスは運休です。そして、断続的に降り続く雨のため、雨量規制解除の見通しすらたたない状況が続きます。
三本滝を出発した春山バスは、新緑の回廊の中の県道乗鞍岳線を進み、沿道の残雪は標高約2100m付近の荒田沢橋に到達すると見られるようになり、南〜東に開けた県道乗鞍岳線は、乗鞍スカイラインよりも早い雪解け状況を見せているようです。そして、森林限界付近の標高2350m付近の位ヶ原山荘を過ぎると沿道の積雪量は一気に増えて、周囲を雪の壁に包まれるようになります。そして、この先から濃霧に覆われ、春山バス始発便は濃霧と西から風が絶えず吹きつける大雪渓に8時45分ごろ到着します。
9時の大雪渓の気温は10℃。周期的に濃淡を繰り返す霧は激しく真横に流れる天候で、時折雨にも見舞われますが、霧の粒で全身がずぶ濡れになるほどの状態。バーンも硬めのコンディションで、時折、シールのグリップが効きづらい箇所が見られます。また、摩利支天岳の急斜面はボードのソフトブーツで登るにはかなり困難な状況で、これからの梅雨の時期は、天候の違いによってバーンコンディションはかなり異なり、今日のような状況では、アイゼンがないと稜線付近や急斜面には向うことができないほどです。
大雪渓入口付近ではさほどの風ではなかったものの、肩の小屋付近に到達すると、視界が50メートルを切ってさらに時折突風に見舞われるほどの悪天候となります。そんな中を雷鳥のツガイが何事もないように強風と濃霧の中でえさをついばむ様子が見られると、悪条件になんとか対応している状態ではなく、普通の天候のときと同じように平然と過ごせることがいかに大事であるかを感じさせてくれます。
正午の稜線付近の気温は8℃。雨が周期的に降り続く状況とひどい濃霧の中にも、瞬間的に空が明るくなる状況が見られます。気温の割には湿度が高いこともあって、霧で全身がずぶ濡れになっても全く寒さを感じさせません。そして、乗鞍スカイラインは雨が止んで11時20分より通行止めが解除され、シャトルバスは平湯温泉11時40分発の便からBダイヤで運行が開始されました。
午後からは、明日開催される第5回乗鞍天空マラソン大会会場の観光センターに向いました。乗鞍高原でも天候が不安定な状況が見られ、青空が見えていたかと思うと、雨に見舞われ、会場に設置されたブースのテントに一斉に逃げ込む様子が見られるほどでした。
記事を書く17時ごろになって、乗鞍高原ではしっかりとした夕日が差し込むようになってきましたが、ノリクラの峰々は相変わらずすっぽりと雲に覆われ、明日の天候が少しばかり気がかりです。
毎年、雨続きの乗鞍天空マラソンですが、今年こそは良い天候のもとで大会を迎えることを期待したいものです。また、明日は春山バス運休・交通規制などがありますので、下記の注意事項をご参照ください。

今週取材分の ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.6 は今週末掲載を予定しておりますので、どうぞご覧下さい。(2010/06/19 17:40更新)

【第5回 乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の春山バスは、6月20日(日)は全便運休となります。】
6月20日(日)は、観光センター〜大雪渓間で第5回 乗鞍天空マラソンが開催されます。
そのため、1日3便運行される春山バス(乗鞍高原〜大雪渓間)は全便運休となりますのでご注意ください。また、乗鞍高原周辺では通行止めや、駐車場の利用制限があります。詳しくは、お知らせ−6月20日(日)開催の第5回乗鞍天空マラソンに伴う、春スキーバス運休、交通規制、駐車規制について(2010/06/12) をご覧下さい。
なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは、通常通りの運行です。

【剣ヶ峰山頂付近へ向かわれる方へ】
山頂小屋除雪作業に伴い、山頂小屋東側バーンが除雪されます。そのため、剣ヶ峰山頂から西に向って蚕玉岳方面への滑走ができなくなります。ただし、山頂直下から位ヶ原方面への滑走は現段階では可能です。
また、山頂小屋東側の除雪作業のため、山頂への登山ルートは西側ルート(岐阜県側)をご利用されるようお願いいたします。
雪解けに伴い、剣ヶ峰山頂付近は岩が不安定な状況が続いています。登山道から外れて登行されると、落石の危険性があります。そのため、山頂直下での休憩においても登山道から外れないようお願いいたします。

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について(春〜夏スキー版に更新)】

3月より公開した新コーナー「ノリクラガイドマップ」の内容を春〜夏スキー版に変更いたしました。春〜夏スキー版は「大雪渓・山頂版」と「鶴ヶ池雪渓版」の二種類です。
いずれも、地図上の文字表示にマウスポインタが当たるとポップアップで関連情報へリンクされるようになっております。
今後も新しい情報掲載て行きますので、これからの春〜夏スキーにご活用ください。
なお、従来版は「冬〜春スキー版」と名称変更いたしましたのであわせてご覧ください。
 

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■2010年6月13日(日)■       ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.5

 

 

@ 2010/06/13 06:55
梅雨入りの今日、朝は青空が広がる
(ほおのき平駐車場 − 乗鞍スカイラインシャトルバス始発便)
A 2010/06/13 09:40
周期的に霧が流れて冷たい空気に包まれる
(乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原)

B 2010/06/13 12:45
気温6℃、滑り続けていないと寒さを覚える
(鶴ヶ池雪渓)

C 2010/06/13 13:25
どんよりした天候でも、雨に降られず過ごせた一日でした
(乗鞍スカイライン − 四ッ岳カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 東海地方に梅雨入りが発表された今日、今にも泣き出しそうなどんよりとした空の雲行きを案じながらも、何とか雨に見舞われずに過ごせた一日となりました。
早朝6時のほおのき平駐車場の気温は18℃、上空には雲が広がるものの、所々に青空がのぞき天候の悪化をそれほど感じさせない朝を迎えます。梅雨入りが間近ということも影響しているのか、駐車場には5台しか車がありません。いつものように出発準備の光景がほとんど見られない中、乗鞍スカイラインシャトルバスの始発便が到着します。
ほおのき平駐車場から乗車された方は5名と週末の始発便としてはかなり少なめの状態です。それでも次第に青空が広がるようになり、天候が回復して行くのかと錯覚させられる状態となってきます。
その後、乗鞍スカイラインのヒルクライムのため平湯峠に向いました。青空がのぞいていた先ほどまでの天候は、平湯峠に近づくにつれて周期的に霧が目の前を流れるようになり始めます。
8時の平湯峠の気温は14℃。ややひんやりとした空気に包まれ、周期的な濃霧の流れの中にも時折薄日が差し、周囲は鶯(うぐいす)やカッコウなどの鳥たちが合唱を続ける穏やかな雰囲気の中、平湯峠から乗鞍スカイラインに向けて出発します。長袖のサイクルジャージでも若干肌寒さを感じる状態ですが、ペダルを回し始めると蒸し暑さを感じるようになり、ジッパーを半分開けた状態で急勾配を進んで行きます。
3kmポスト付近の夫婦松駐車場付近から先は濃霧はほとんどなくなり、曇ったままの状態でほぼ安定した天候が続きます。しかし、森林限界を過ぎて10kmポスト付近の四ッ岳カーブ手前から冷たい風が吹きぬけるようになり、11kmポスト付近から先は周期的に流れる濃霧に包まれ、9時過ぎの桔梗ヶ原の気温は10℃、風の影響もあって、ウインドブレーカーを着込まないと身震いをするコンディションとなってきます。
桔梗ヶ原の先にある岐阜県側でスキー滑走指定地とされている鶴ヶ池雪渓には、今日もスキーキャンプやモーグラーの方々の姿があります。気温はさらに低下して、正午の鶴ヶ池雪渓は6℃。動き続けていないと寒さを覚え、雪渓の上でお昼休みをとるスキーヤーの中には身を縮めて暖かいカップラーメンをおいしそうにすする姿がありました。
午後になると少しばかり風が吹き始め、濃霧が立ち込める時間が長くなるものの、何とか今日一日雨に降られることなく過ごすことができました。
東海地方の梅雨入りが発表され、関東甲信地方の梅雨入りも間近と考えられます。昨日に引き続き、今日は梅雨入り前の本当に最後の貴重な一日となりました。

今週取材分の ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.5 は今週末掲載を予定しておりますので、どうぞご覧下さい。(2010/06/13 17:00更新)

【第5回 乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の春山バスは、6月20日(日)は全便運休となります。】
6月20日(日)は、観光センター〜大雪渓間で第5回 乗鞍天空マラソンが開催されます。
そのため、1日3便運行される春山バス(乗鞍高原〜大雪渓間)は全便運休となりますのでご注意ください。また、乗鞍高原周辺では通行止めや、駐車場の利用制限があります。詳しくは、お知らせ−6月20日(日)開催の第5回乗鞍天空マラソンに伴う、春スキーバス運休、交通規制、駐車規制について(2010/06/12) をご覧下さい。
なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは、通常通りの運行です。

【剣ヶ峰山頂付近へ向かわれる方へ】
山頂小屋除雪作業に伴い、山頂小屋東側バーンが除雪されます。そのため、剣ヶ峰山頂から西に向って蚕玉岳方面への滑走ができなくなります。ただし、山頂直下から位ヶ原方面への滑走は現段階では可能です。
また、山頂小屋東側の除雪作業のため、山頂への登山ルートは西側ルート(岐阜県側)をご利用されるようお願いいたします。
雪解けに伴い、剣ヶ峰山頂付近は岩が不安定な状況が続いています。登山道から外れて登行されると、落石の危険性があります。そのため、山頂直下での休憩においても登山道から外れないようお願いいたします。

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について(春〜夏スキー版に更新)】

3月より公開した新コーナー「ノリクラガイドマップ」の内容を春〜夏スキー版に変更いたしました。春〜夏スキー版は「大雪渓・山頂版」と「鶴ヶ池雪渓版」の二種類です。
いずれも、地図上の文字表示にマウスポインタが当たるとポップアップで関連情報へリンクされるようになっております。
今後も新しい情報掲載て行きますので、これからの春〜夏スキーにご活用ください。
なお、従来版は「冬〜春スキー版」と名称変更いたしましたのであわせてご覧ください。
 

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■2010年6月12日(土)■       ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.5

 

 

@ 2010/06/12 07:45
気温5℃、穏やかな快晴の朝
(畳平 − 乗鞍スカイラインシャトルバス始発便)
A 2010/06/12 09:15
青空のコントラストが冴え渡る
(大雪渓 − 稜線に向けて出発!)

B 2010/06/12 12:30
そよ風の心地よい稜線でお昼休み
(蚕玉岳山頂)

C 2010/06/12 12:45
終日青空が続き、梅雨入り前の貴重な一日
(蚕玉岳山頂付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 暑くもなく寒くもない気候のもと、綺麗な青空が終日に渡って続き、梅雨入り前の貴重な一日を過ごすことができました。
日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場の気温は19℃。日中の晴天から雲が広がり始め、夫婦松付近は低く垂れ込めた雲にその様子がわからない状態です。空気がやさしく流れて行くものの、その空気には暑さとか冷たさという温感を感じさせない穏やかな夜です。
そして、一夜明けた早朝6時のほおのき平駐車場はジリジリとした日差しが強く差し込む天候の朝を迎えます。周囲を包む空気には、早朝のすがすがしさとかひんやりとした感覚が力強い朝日にかき消されています。
乗鞍スカイラインシャトルバス始発便に乗車しようとされる方々がいつものように準備を始めます。ほおのき平から乗車された方々は50名ほど。今日はスキーヤー・ボーダーの方々の割合が多く、シャトルバスのトランクは完全に満杯となって、畳平に向けて出発します。
7時のほおのき平駐車場は、やや雲が多いものの晴れた天候。乗鞍スカイラインの起点である平湯峠付近もほとんど天候に変化はありません。しかし、森林限界を超えて、四ッ岳カーブ付近にやってくると周辺は濃霧に覆われてきます。それでも空気にはひんやりとした感覚はさほど感じられず、桔梗ヶ原を過ぎて畳平に到着する直前にある鶴ヶ池雪渓付近に到達すると再び綺麗な青空が戻ってきます。
シャトルバス始発便が到着した7時30分ごろの畳平はほとんど雲のない快晴の空が広がります。気温は5℃、絶えず北から弱い風が吹きぬけていますが、寒さなど感じないほど穏やかな状況。シャトルバスから降り立ったスキーヤー・ボーダーの方々は鶴ヶ池雪渓や長野県側の大雪渓・山頂方面へと出発して行きます。その姿にはアウターなしで薄着のまま向う様子が見られました。
畳平から大雪渓方面に向かい、肩の小屋・コロナ観測所分岐点付近に差し掛かると、雲ひとつない快晴の空に大雪渓や位ヶ原が映し出されています。その青空はきれいなコントラストの深い色合いを見せ、まるで真冬の頃に見られるほどの透明感のある青空です。
そんな中を今日も春山バス始発便が肩の小屋口バス停(大雪渓駐車場)に到着します。今日は4台が運行され、バスを下車したスキーヤー・ボーダーの方々がいつものように準備に取り掛かり、一斉に稜線目指して出発します。
午前中は強い日差しとビビッドな青空が広がり、少しばかり縦溝ができ始めた大雪渓のバーンも適度に緩んで、登行にも滑走にもほとんど気にならないほどです。
そして、11時を過ぎる頃になると上空には少しずつ雲が湧くようになってきます。風はさらに弱くなり、一旦無風となるとジリジリとした灼熱感を覚えるほど。しかし、午後は絶えず弱い風が吹きぬけて暑くもなく寒くもない、程よい気候が続きます。
正午の稜線付近の気温は12℃。蚕玉岳山頂付近は稜線越えの風がやさしく吹きぬけ、とても稜線上にいるとは思えないほどの心地よさがあります。そして、そんな蚕玉岳山頂には今日もお昼休みをのんびりと過ごすスキーヤー・ボーダーの方々の姿があり、時の過ぎるのを忘れてしまい昼下がりへと続いて行きます。
午後はやや雲が多くなるものの天候の変化は全く感じられず、梅雨入り前の貴重な一日を何度も登り返して思い思いのバーンを滑りつくす方々の姿が夕方まで続いて行きました。

今週取材分の ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.5 は今週末掲載を予定しておりますので、どうぞご覧下さい。(2010/06/12 18:20更新)

【第5回 乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の春山バスは、6月20日(日)は全便運休となります。】
6月20日(日)は、観光センター〜大雪渓間で第5回 乗鞍天空マラソンが開催されます。
そのため、1日3便運行される春山バス(乗鞍高原〜大雪渓間)は全便運休となりますのでご注意ください。また、乗鞍高原周辺では通行止めや、駐車場の利用制限があります。詳しくは、お知らせ−6月20日(日)開催の第5回乗鞍天空マラソンに伴う、春スキーバス運休、交通規制、駐車規制について(2010/06/12) をご覧下さい。
なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは、通常通りの運行です。

【剣ヶ峰山頂付近へ向かわれる方へ】
山頂小屋除雪作業に伴い、山頂小屋東側バーンが除雪されます。そのため、剣ヶ峰山頂から西に向って蚕玉岳方面への滑走ができなくなります。ただし、山頂直下から位ヶ原方面への滑走は現段階では可能です。
また、山頂小屋東側の除雪作業のため、山頂への登山ルートは西側ルート(岐阜県側)をご利用されるようお願いいたします。
雪解けに伴い、剣ヶ峰山頂付近は岩が不安定な状況が続いています。登山道から外れて登行されると、落石の危険性があります。そのため、山頂直下での休憩においても登山道から外れないようお願いいたします。

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について(春〜夏スキー版に更新)】

3月より公開した新コーナー「ノリクラガイドマップ」の内容を春〜夏スキー版に変更いたしました。春〜夏スキー版は「大雪渓・山頂版」と「鶴ヶ池雪渓版」の二種類です。
いずれも、地図上の文字表示にマウスポインタが当たるとポップアップで関連情報へリンクされるようになっております。
今後も新しい情報掲載て行きますので、これからの春〜夏スキーにご活用ください。
なお、従来版は「冬〜春スキー版」と名称変更いたしましたのであわせてご覧ください。
 

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■2010年6月6日(日)■       ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.4

 

 

@ 2010/06/06 06:55
朝から快晴!
(ほおのき平駐車場 − 乗鞍スカイラインシャトルバス始発便)
A 2010/06/06 07:45
快晴無風、今日はまさにヒルクライム日和
(乗鞍スカイライン起点 − 平湯峠ゲート)

B 2010/06/06 10:10
天空のヒルクライム
(乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原)

C 2010/06/06 12:30
天空の絶景に飛び込むように果敢にアタック!
(鶴ヶ池雪渓 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 終日に渡ってほぼ快晴が続き、今日ノリクラにお越しになった方は、「絶対、もう一度訪れてみたい!」と、誰もが感じると思われる一日となりました。
ほおのき平駐車場は快晴の朝から始まります。早朝6時の気温は10℃。駐車場には30台ほどの車がお越しになり、いつものように出発の準備をされる方々の姿があります。もうこの時点でひんやりとした空気の感覚は力強い太陽にかき消されるほどで、まるで梅雨明け後の夏の高原の朝を思わせるようなすがすがしさとまぶしさを感じさせます。乗鞍スカイラインシャトルバスの始発便が到着する10分前には50名ほどの方々がバス乗り場に集まり、今日も1台増発して始発便は出発しました。
シャトルバス始発便が出発する頃の7時の気温は12℃ですが、日差しがジリジリと肌を焦がすような感覚を覚え、昨日の冷たい天候とは打って変わって、初夏の一日の始まりを十分に感じさせる状況になってきました。
今日は乗鞍スカイラインのヒルクライムのため、その後、平湯峠に向いました。8時の平湯峠は14℃の気温。ややひんやりするものの、じーっとしていても寒さは感じません。そして、何人かの方が出発に向けて自転車の組み立て・整備をされる姿があり、先週とは打って変わって、今日は乗鞍スカイラインを目指すヒルクライマーの姿を多く見かけました。
長袖のサイクルジャージで平湯峠を出発します。出発直後から胸元のジッパーを下げてクールダウンを図りますが、それ以降、その状態で寒くも暑くもないコンディション。そして、ヘアピンカーブを進んで行くたびに、穂高の山並みや笠ヶ岳、そして、白山の山並みが目前に幾度も現れ、今日は下を向き歯を食いしばって必死にペダルを漕ぐよりも、のんびりと周りの景色を楽しみながらヒルクライムしたほうが楽しい状況。それでも、暑くも寒くもなく、そして、風の影響の全くなくない中、いつもよりもペダルが軽く感じられ、ヒルクライムそのものを楽しんでみたいという想いにもさせてくれる状況でもありました。
森林限界を超えて桔梗ヶ原に到達すると、四方八方を青空に囲まれた中を登って行く状況が広がり、まさに「天空のヒルクライム」を実感できる一瞬がやってきます。
正午の畳平の気温は10℃。ほとんど風がない状態が続き、上空には幾分筋状の雲が広がるものの、青空の続く穏やかな天候です。
そして、畳平から200メートルほど乗鞍スカイラインを戻った所にある鶴ヶ池雪渓では、今日もモーグルなどフリースタイルの方々など30名ほどのスキーヤー・ボーダーが集まっています。
午後も気温はほぼ変わらず10℃前後が続きますが、鶴ヶ池雪渓のバーンはかなり緩んで、エアーの練習をされるモーグルのグループはジャンプの度にエア台(ジャンプ台)を整備しなければならないほど。そして、今年もコブ管理人によるモーグルコースの整備が始まり、ザクザクに緩んだ雪質のため、モーグルコースは深くえぐれたコースコンディションとなってしまい、コースの修正を絶えず行うコブ管理人の顔や額からは大粒の汗が吹き出ていました。そして、鶴ヶ池雪渓からは大丹生岳や遠方には穂高の山並み、そして、大黒岳などが一望に広がり、そんなパノラマに飛び込むように雪飛沫を上げるモーグラーの果敢な滑りがいつまでも続きました。

夏を先取りしたような鶴ヶ池雪渓の様子...そして、暑くもなく寒くもないまさにヒルクライム日和の乗鞍スカイラインには天空に広がる絶景のロケーション...今日は梅雨入り前の貴重な一日を味わうことができました。

今週取材分の ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.4 は今週末掲載を予定しておりますので、どうぞご覧下さい。(2010/06/06 17:00更新)

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について(春〜夏スキー版に更新)】
3月より公開した新コーナー「ノリクラガイドマップ」の内容を春〜夏スキー版に変更いたしました。春〜夏スキー版は「大雪渓・山頂版」と「鶴ヶ池雪渓版」の二種類です。
いずれも、地図上の文字表示にマウスポインタが当たるとポップアップで関連情報へリンクされるようになっております。
今後も新しい情報掲載て行きますので、これからの春〜夏スキーにご活用ください。
なお、従来版は「冬〜春スキー版」と名称変更いたしましたのであわせてご覧ください。
 

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■2010年6月5日(土)■       ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.4

 

 

@ 2010/06/05 07:40
気温マイナス1℃、濃霧と寒さに包まれる
(畳平 − 乗鞍スカイラインシャトルバス始発便)
A 2010/06/05 08:50
春山バス、本日より肩の小屋口(大雪渓)まで延長運行開始
(大雪渓入口)

B 2010/06/05 12:50
午後は足早に雲が流れ行き、青空のコントラストに映える
(蚕玉岳山頂)

C 2010/06/05 15:25
夕方になってまぶしい快晴に斜光が輝く
(肩の小屋・コロナ観測所分岐点)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 午前中の冷たい濃霧の天候から、夕方には雲ひとつない快晴に変化する様子が、手に取るように感じられた一日となりました。
日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場の気温は11℃。日中の熱気からやや冷たさを伴った空気の流れに入れ替わり、ひんやりとした中、細かく星が瞬く快晴の夜です。穏やかな雰囲気が明日は良い天候を保障してくれると思ってもおかしくない夜が続きます。
しかし、一夜明けた6時のほおのき平は曇り空。気温は12℃で寒さはありません。それでも小鳥たちが盛んに鳴き響き、天候が悪化するという雰囲気ではありません。そして、いつものように乗鞍スカイラインシャトルバス始発便に乗車しようとされる方々が出発の準備を始めています。今日の始発便には40名ほどのスキーヤー・ボーダーの方々、そして、登山に向う方などが乗車し、ほぼ満席で畳平に向けて出発しました。
シャトルバスの進む乗鞍スカイラインは、森林限界を超えた付近から雲が流れ始め、四ッ岳カーブ付近から上部は濃霧に包まれ、桔梗ヶ原付近ではすぐ先の路面すら確認できないほどとなります。そして、シャトルバスの到着した7時40分ごろの畳平は視界が50メートルにも満たない状況で、さらに北から冷たい風が吹き抜けます。気温はマイナス1℃。アウターを着ていても寒さを感じ、久しぶりに顔がこわばる感覚を覚えるほどです。
畳平周辺は何もかもが濃霧に包まれてその様子を全くうかがうことができない状況が続きます。それでも肩の小屋方面に向う専用道は、肩の小屋・コロナ観測所分岐点まで除雪が進んでいて、急斜面をトラバースする必要がなくなり、安心して進むことができます。そして分岐点に到着してもいつもなら眼下に広がる大雪渓・位ヶ原方面は全く確認できません。
5月1日より運行を開始した位ヶ原山荘行きの春山バスは、本日より肩の小屋口バス停(大雪渓駐車場)まで延長運行が開始されました。その始発便が9時前に到着し、今日は5台のバスが到着しました。そして、大雪渓入口付近では到着したスキーヤー・ボーダーの方々は一斉に準備を始めます。夏のシャトルバスが到着した時の賑わいに匹敵するほどの喧騒ぶりです。9時の大雪渓入口の気温は4℃。時折、雲間に剣ヶ峰方面が見え隠れする中、準備が整った方から一斉に稜線に向けて出発します。
足早に雲が流れてゆく様子が見られる中、11時前になると雲間に青空が広がり、次第に天候が回復傾向を見せていることが肌身にわかるようになってきます。午前中の大雪渓エリアはほとんど風がありませんでしたが、天候の回復と同時に風を感じるようになります。やや冷たさを感じる風ではあるものの、早朝の畳平のような突き刺さるものではなく、寒さも次第に緩んで来ていることがわかります。その証拠に肩の小屋から稜線に向う雪面は、ツボ足で歩くと所々ひどく踏み抜くほどの柔らかさとなります。
足早に流れ行く雲のスピードは次第に速くなり、雲の影が大雪渓の銀幕に激しく流れて行く中、青空の面積が多くなってくるようになります。雲に邪魔されていた青空はいつも以上に透明感溢れる深い色合いを見せてくれます。
正午の稜線付近の気温は6℃。この頃になると太陽がしっかりと差し込む時間が長くなってきます。蚕玉岳の稜線ではお昼時をゆっくりと過ごすスキーヤー・ボーダーの方が集まり、少しばかり冷たさの残る西からの風が稜線越えする状況の中、岩影に身を寄せ合います。それでものんびりする事が許される程度の状況であることには変わりありません。このようにのんびりとしていたいと思わせるのは、このロケーションから眺める穂高の山並みや位ヶ原の唐草模様をいつまでも眺めていたいと思ってしまうからかもしれません。
午後は足早に流れる雲が次第に少なくなって、夕方にはほとんど雲がなくなり、綺麗な青空の中をダイレクトに差し込む斜光が沈んで行き、今日一日が終わって行きました。

県道乗鞍岳線の除雪は大雪渓駐車場付近までは完了し、県境まで切り通しができているため、急斜面をトラバースする箇所がなくなりましたが、除雪部分は時間帯によって凍結していますのでご注意ください。また、2号カーブ手前の富士見沢は非常に高い切り通しが出来ていますので、上部からの滑走はできなくなりましたのでご注意ください。なお、車道部分から位ヶ原山荘への滑り込みは可能です。

今週取材分の ノリクラ雪渓カレンダー正式版 Vol.4 は今週末掲載を予定しておりますので、どうぞご覧下さい。(2010/06/05 19:10更新)

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について(春〜夏スキー版に更新)】
3月より公開した新コーナー「ノリクラガイドマップ」の内容を春〜夏スキー版に変更いたしました。春〜夏スキー版は「大雪渓・山頂版」と「鶴ヶ池雪渓版」の二種類です。
いずれも、地図上の文字表示にマウスポインタが当たるとポップアップで関連情報へリンクされるようになっております。
今後も新しい情報掲載て行きますので、これからの春〜夏スキーにご活用ください。
なお、従来版は「冬〜春スキー版」と名称変更いたしましたのであわせてご覧ください。
 

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