【速報バックナンバー 2011年6月分】

Top-page > Sokuhou-Index > 2011-06


 

◎ 6月

<<Back(2011-05)   Sokuhou-Index   Next(2011-07)>>

 

■2011年6月26日(日)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版 Vol.7 

 
  

@ 2011/06/26 07:25
落石のため春山バス第一便は運休 − 係員が説明に回る
(観光センター前)
A 2011/06/26 11:15
春山バス第二便も運休 − 登山道を歩いて登る...
(登山道 − 摩利支天〜荒田沢橋間)

B 2011/06/26 14:10
午後から天候回復
(位ヶ原 − 宝徳霊神付近)

C 2011/06/26 14:45
春山バスは最終便のみ運行
(大雪渓駐車場 − 肩の小屋口バス停)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 三本滝ゲート付近で発生した落石のため、春山バスの運休が続き、予定が全く立たないスキーヤー・ボーダーの方も多かったのではないかと思う一日でした。

早朝6時の乗鞍高原の気温は16℃。5時前からまとまった雨が降り始め、6時過ぎまで降ったり止んだりの天候を繰り返していました。観光センター前駐車場には15台ほどの車がお越しになっています。その後も小雨が降ったり止んだりを繰り返します。しかし、昨日のような劇的な天候の変化は見られず、雲も位ヶ原よりやや下部まで覆っている状態から全く変わりません。

三本滝ゲートから500メートルほど進んだところで発生した落石のため、春山バスは7時過ぎには第一便の運休が決まりました。観光センター駐車場では係員が出発の準備をしようとしているスキーヤー・ボーダーの方々に状況説明に回り始めます。8時30分ごろには落石の撤去が完了し、春山バス第二便の運行は間違いないという状況ではあったものの、安全確認作業が完了したのが11時過ぎになってしまったため、春山バス第二便も運休となり、春山バス最終便のみの運行となりました。

そのため、今日は三本滝レストハウス前駐車場から登山道で大雪渓方面まで歩いて行きました。
10時の三本滝レストハウス前駐車場の気温は18℃。朝の曇り空から雲間に青空がのぞくようになり、高天ヶ原の山裾が見え隠れするようになって来ました。やや強めの風が吹き抜けるときがありますが、登山道を歩いて行く分には心地よい状態で、新緑の中をゆっくりと歩く楽しさは、ムラサキヤシオツツジやオオカメノキの花々を手にとって確かめられるところにあり、コイワカガミ・ショウジョウバカマが足元に咲き誇る様子は、春山バスの車窓からでは、なかなか味わうことのできない体験でしょう。

登山道をさらに登り、正午の位ヶ原山荘の気温は14℃。再び曇り空が広がり、雲が足早に流れて行きます。ややひんやりとした空気は火照った体をクールダウンさせてくれ、そろそろ夏山シーズンとなりますが、照りつける太陽の下での登山とは異なって、時折、薄日が差すと、新緑の木漏れ日がやさしく足元を照らしてくれて、春山バスの運休が、いつもとは異なった時間の流れを作ってくれます。

午後になると天候は回復してきて、山頂付近にかかっていた雲がほぼ完全に取れて来ました。上空の雲は相変わらず足早に流れて行きますが、その雲を良く見ると、上層には秋を思わせるような筋状の雲がたなびき、その下をやや背の高い雲が流れて行き、二層の雲の流れが美しい青空を演出して行きます。

14時の大雪渓の気温は12℃。昨日の速報でもお伝えしたように今週は激しい雪解けが見られ、朝日岳から大雪渓への滑り込みができない状態となり、蚕玉岳稜線からの滑走も稜線直下に積雪がなくなり、さらに稜線から車道までの3分の1ほど進んだところで積雪が途切れ、そろそろ、稜線からの春スキーのシーズンが終了となってきました。

今日は春山バス運休により、現地での取材活動ができませんでした。また、昨日も濃霧のため、ほとんど取材ができていない状態ですので、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.7 は、お伝えできないエリア・情報がありますので、ご了承ください。(2011/06/26 17:00更新)

【ノリクラ雪渓カレンダーの取材日・速報掲載日を、7月から変更します。(土曜日・日曜日 → 木曜日・金曜日)】
通常、土日の週末を中心に現地取材を行っておりましたが、7月から当面の間、取材日・速報掲載日を、土曜日・日曜日から木曜日・金曜日に変更いたします。なお、当日の状況により、取材日を臨時で変更する可能性もあります。平日にノリクラにお越しに方は、ぜひ、取材にご協力くださいますようお願いいたします。
また、取材日変更により、ノリクラ雪渓カレンダーの掲載日も、同じ週の週末に掲載していたものを、翌週の週明けに変更いたします。
何卒、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
  

 | 速報バックナンバー | TOP |

  

 

■2011年6月25日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版 Vol.7 

 
  

@ 2011/06/25 08:00
雨上がりの朝 − 激しく流れる雲間に青空
(観光センター前)
A 2011/06/25 08:55
上部エリアは視界30〜50mの濃霧
(春山バス − 大雪渓駐車場)

B 2011/06/25 12:30
雲上の共同生活が10月中旬まで続きます
(肩の小屋スタッフ − 7月1日(金)営業開始に向けて)

C 2011/06/25 13:15
終日濃霧 − 今日は山頂の姿を一切見られません
(肩の小屋前 − 室道ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 梅雨末期を思わせるようなめまぐるしく変化する天候が続き、大雪渓など上部エリアは終日濃霧に見舞われ、今日は山頂の姿を一切見ることのできない一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原の気温は18℃。やや大粒の雨が降ったかと思うと少しためらい、再びバラバラと音を立てて激しく降るといった状況を周期的に繰り影しています。西からの風は生暖かく、梅雨前線に向かって吹く、湿った南風であることがはっきりとわかる状態です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩から降り続く雨が止んで、激しく西から東に流れる雲間に青空が広がり、朝日も輝く朝を迎えます。6時の気温は16℃。路面も乾き始め、今日はこのまま天候が回復するかと思いましたが、西の空には鉛色の雲が低く垂れ込め、山頂方面は全くうかがい知ることができません。

ここ数日、荒れた天候が続いたこともあって、バスの運行状況が気になるところですが、春山バス、そして、乗鞍スカイラインシャトルバスともに通常運行が開始されます。ただ、観光センター前駐車場にやってきた車は数台程度。そして、春山バスに乗車された方は5名のみでした。

乗鞍高原では晴れ間がのぞく状態も、春山バスの車窓は、先を進むにつれて雲量が増えてきます。そして、三本滝ゲートを過ぎた県道乗鞍岳線は、沿道の法面から普段は見られない湧き水が随所に見られ、ここ数日間の雨量の多さを物語っています。そして、冷泉小屋付近からは濃霧に見舞われ、春山バスが大雪渓に到着する頃には周囲を全く確認できない濃霧となってきます。

春山バスが大雪渓駐車場に到着した9時の気温は10℃。前述の濃霧は視界が30〜50m程度。霧の粒が流れる様子がはっきり見られるほどの濃霧で、やや強めの風が吹いています。ただ、風に吹かれていてもさほどの寒さを感じさせず、空気そのものがやや生暖かい状態と感じます。

天候は一向に変化しないものの、雨に降られることはなく、霧で全身がびっしょりになりますが、さほどの苦痛を感じさせる状態ではありません。バーンはしっかりとしたスプーンカットが全面に広がり、たけのこ状の氷柱がかなりの数に登り、滑走がかなり困難な状態。そして、この一週間の雪解けもかなり激しく、ここでも雨の影響が見られると考えられます。

正午の肩の小屋付近の気温は10℃。午前中は全く雨に見舞われませんでしたが、突然、大粒の豪雨が降り始めます。30分から1時間程度は続いたかと思います。そして、肩の小屋では4名のスタッフと管理人が寝食を共にした生活を開始し、営業開始に向けての準備が続けられていました。肩の小屋の今シーズンの営業開始は7月1日(金)です。

午後になって、天候が回復するどころか、濃霧はさらにひどくなり、それに加えて風はさらに強さを増して行きます。周期的に雨も降り、今日はこの天候のまま一日が終わって行きました。

6月23日(木)に発生した土砂崩れにより、県道上高地公園線全線と国道158号線の一部が通行止めとなっています。国道158号線の通行止め区間は沢渡から平湯温泉まで、長野県〜岐阜県の通り抜けができませんが、松本市街地方面(松本インター)から乗鞍高原へのアクセスは問題ありません。
また、薮原方面から境峠(松本市奈川)を経由して乗鞍高原へのアクセス、高山市街地からほおのき平駐車場・平湯温泉駐車場へのアクセスにおいても問題なく、長野県・岐阜県ともに乗鞍エリアの道路には通行止め箇所はありません。

なお、今回取材分の  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.7 は、今週末掲載予定です。(2011/06/25 17:50更新)

【ノリクラ雪渓カレンダーの取材日・速報掲載日を、7月から変更します。(土曜日・日曜日 → 木曜日・金曜日)】
通常、土日の週末を中心に現地取材を行っておりましたが、7月から当面の間、取材日・速報掲載日を、土曜日・日曜日から木曜日・金曜日に変更いたします。なお、当日の状況により、取材日を臨時で変更する可能性もあります。平日にノリクラにお越しに方は、ぜひ、取材にご協力くださいますようお願いいたします。
また、取材日変更により、ノリクラ雪渓カレンダーの掲載日も、同じ週の週末に掲載していたものを、翌週の週明けに変更いたします。
何卒、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
  

 | 速報バックナンバー | TOP |

  

 

■2011年6月19日(日)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  第6回乗鞍天空マラソン 

 
  

@ 2011/06/19 07:57
スタート3分前、エントリー数1807名
(第6回 乗鞍天空マラソン − 観光センター前)
A 2011/06/19 09:16
トップのタイムは1時間55分25秒
(第6回 乗鞍天空マラソン − 大雪渓下 4号カーブ)

B 2011/06/19 10:15
雪原から流れ来る冷たい風が心地よい
(第6回 乗鞍天空マラソン − 位ヶ原 5号カーブ)

C 2011/06/19 10:25
気温14℃ − 走りやすい気候の中、笑顔が絶えません
(第6回乗鞍天空マラソン − 位ヶ原 6号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は乗鞍高原から大雪渓まで登り、さらに三本滝レストハウスまで下る全長30kmのマラソン大会、第6回 乗鞍天空マラソンが開催されました。
これまで雨に見舞われることの多かったこの大会も、昨年のような晴天とは行きませんでしたが、日差しがない分、選手の方々にとっては走りやすい一日になったのではないかと思います。

早朝6時の乗鞍高原の気温は14℃。曇り空が広がっているものの、朝日の輪郭が雲の中に見られるところからそれほど厚い雲ではなく、ノリクラの峰々も裾野に雲のベールを携え、まずまずの天候の朝が繰り広げられています。

観光センターでは大会の当日受付が6時から始まり、昨日の受付にお越しになれなかった選手の方々が急いで受付をされる様子や、ウォーミングアップやストレッチングをされる様子があります。5時近くまでポツリポツリと雨が降っていたため、路面などはまだ濡れていて、ストレッチングも思うようにできなかったものの、7時を回る頃になると、観光センター前駐車場も乾き始め、アスファルトに座って足の筋を入念に伸ばす様子もありました。

競技開始時間が近くなると、周辺は少しばかり蒸した雰囲気になり、8時の観光センター前の気温は18℃まで上昇します。今回の大会のエントリー数は1807名で、昨年よりも250名ほど増え、8時に一斉にスタートが切られます。

少し薄日のさす天候も次第に雲が多くなります。そんな曇り空の中のほうが新緑の美しさが一層際立って目立つもの。冷泉小屋を過ぎるあたりから周囲に若干霧が立ち込め始めますが、折り返し地点近くの大雪渓付近では、遠景の山々を望むことはできないものの、大雪渓から山頂まではっきりと山並みや雪化粧を見ることができ、選手のやってくるのを待っています。

9時の大雪渓の気温は10℃。位ヶ原ではさほどの寒さを感じなかったものの、大雪渓下の県道乗鞍岳線4号カーブ(通称:大カーブ)から上部エリアは、ひんやりとした空気の流れを感じ、じーっとしていると寒さを感じるほど。

そんな中、トップの選手がやってきます。大雪渓下の4号カーブの通過時間は9時16分。昨年よりも5分程度早いタイムで、二位の選手とのタイム差は1分30秒ほどです。そして、三本滝にゴールした最終リザルトは、一位の廣谷 優一選手は1時間55分25秒で、昨年より4分早いレコードです。二位は佐々木 跡武選手の1時間55分35秒、三位は昨年優勝の西尾 修一選手の1時間59分08秒で、三位の選手までが二時間を切りました。

その後も天候には大きな変化はなく、風もありませんが日差しもなく、程よい気候の中を続々とたくさんの選手が駆け上がってきます。虎の着ぐるみやスーパーマリオといった仮装して出場した選手の中には、「他の大会だと暑くて大変ですが、この大会は本当に涼しく、また、周囲の風景がすばらしい。」と、おっしゃり、また、初めてお越しになった選手の方も、「こんなに勾配がきついとは想像してませんでした。序盤から体が言うことを利かなくなりましたが、周辺の眺望に助けられました。」と、一様に沿道のロケーションについての感想をいただきました。

正午の大雪渓の気温は10℃。折り返し地点の大雪渓駐車場にはエイドステーションが設けられ、飲料水やバナナといったこれまでにも提供されていた品物から、地元で採れた山菜の煮物も振舞われ、おにぎり片手に山菜をほおばる姿がいつまでも続き、「エイドステーションにこんなに色々ある大会は初めてですよ〜」と、おっしゃる選手もいらっしゃいました。

雨に全く見舞われなかった大会も、終盤を過ぎる正午ごろから上空に青空がのぞきはじめ、もう少し早く天候が回復してくれたらと惜しむところですが、雨続きのノリクラ天空マラソンで、折り返し地点の変更などの悪天候に見舞われずに無事に大会が終了しただけでも感謝したいところです。

なお、今回取材の 第6回乗鞍天空マラソン の大会模様については、6月23日(木)頃 掲載予定です。(2011/06/19 16:50更新) 

 | 速報バックナンバー | TOP |

  

 

■2011年6月18日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版 Vol.6 

 
  

@ 2011/06/18 09:10
アイゼン履いて用意周到 − 山頂へ出発!
(大雪渓入口)
A 2011/06/18 09:15
こちらも山頂へ − 雪がこんなにあるとは想定外!
(大雪渓下部 − 大雪渓〜肩の小屋登山道)

B 2011/06/18 11:25
次第に雨と濃霧に包まれる
(朝日岳直下)

C 2011/06/18 14:20
明日は晴れますように − てるてる坊主の前で
(第6回乗鞍天空マラソン 大会受付 )

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 天候のはっきりしない梅雨の時期ですから仕方ありませんが、天気予報よりも少し早めに雨が降り始め、午後はまとまった降り方の一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原の気温は12℃。暑くも寒くもない温度感というものを感じさせない雰囲気です。上空は雲間に青空が広がり、雲の裏側から月が明るく照らす夜が続いています。

そして、一夜明けた乗鞍高原の気温は同じく12℃。早朝ははっきりとノリクラの峰々が見られましたが、次第に山頂に雲がかかるようになって来ました。今日の観光センター前駐車場は、明日行われる第6回乗鞍天空マラソンのため、駐車場の一部が規制されていて、6時の段階では10台ほどの車しかお越しになっていません。
観光センターから7km先の三本滝レストハウス前駐車場も同様に規制され、こちらも訪れる車は少なめな状況でした。

大会開催に伴って明日は全3便が運休される春山バスは、いつものように今日は通常運行が開始されます。始発の第一便は1台、20名ほどの方が乗車して三本滝ゲートを通過します。春山バスの車窓には新緑の色合いがさらに鮮やかに輝きを増していて、この緑には目が癒される雰囲気。オオカメノキの白い花、そして、ムラサキヤシオツツジのピンクの色合いが萌黄色にアクセントを添えて、新緑一色の車窓が流れて行きます。
そんな状況も、森林限界の位ヶ原山荘を過ぎると、車窓は雪景色のフルスクリーンに切り替わり、盛んにカメラのシャッターを切る様子が大雪渓に到着するまで続きます。

9時の大雪渓駐車場の気温は8℃。山頂付近には少し雲がかかり、明るさを感じさせない曇り空が広がっています。いつものように出発の準備を整えた方から稜線に目指して出発です。そして、登山に訪れた方の中には、積雪がまだ残っているなどと想像もされていなかったようで、足元に注意しながら、大雪渓から肩の小屋方面へとゆっくり登って行きました。

天候の崩れは若干早く、10時前から雨が降り始めます。ただ、この雨も一時的で、降ったり止んだりの状況がしばらく続きます。10時の肩の小屋付近の気温は8℃。肩の小屋付近は、室道ヶ原方面から絶えず霧が流れ込むようになってきて、周期的に視界が妨げられる状態ですが、ほとんど風を感じさせない状態です。
そして、11時前から雨の降り方は連続するようになって来ます。霧のほうは雨の降り方が強くなるのと同時に抜けて行き、雨の降り方の強弱に連動して視界が変化します。

正午の稜線付近の気温は6℃。西から東へと稜線を超えて霧が流れて行きます。それでも風はいつも以上に弱く、小雨の降り続きますが、さほど苦痛を感じさせるものではありませんでした。そして、いつもの週末ならスキーヤー・ボーダーの方々がたくさん訪れる稜線も、今日はかなり少なく、登山の方のほうが多い状況でした。

午後からは、第6回乗鞍天空マラソンの大会受付会場の観光センターに向かいました。午後になって乗鞍高原でもまとまった雨の降り方となってきて、大会受付を行う会場にはてるてる坊主が選手の方々を出迎えます。しかし、雨は時間とともに徐々に強くなり、速報を書く現在も、やや大粒の雨が降り続いています。

昨年のようによい天候の下で、明日の天空マラソンを迎えたいところです。また、大会開催に伴い、春山バスは全便運休、観光センター〜三本滝間で時間通行止め(7:30〜9:30分)が実施されますのでご注意ください。

なお、今回取材分の  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.6 は、今週末掲載予定です。(2011/06/18 16:45更新)

【第6回 乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の春山バスは、6月19日(日)は全便運休となります。】
6月19日(日)は、観光センター〜大雪渓間で第6回 乗鞍天空マラソンが開催されます。
そのため、1日3便運行される春山バス(乗鞍高原〜大雪渓間)は全便運休となりますのでご注意ください。
また、朝7時30分から9時30分の間は、県道乗鞍岳線の一部の区間(観光センター〜三本滝間)が通行止めの措置が取られます。
なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは、通常通りの運行です。

【春山バスで位ヶ原から山頂方面に目指す方々へ − ハイマツ帯には立ち入らないようお願いします。】
今年は予想以上に早い雪解けのため、例年なら積雪のある箇所でも、ハイマツ帯が出現し始めていて、シールで登って行くルートを変更しなければなりません。特に肩の小屋の南斜面から稜線へは、この時期だと全面積雪があって直登できますが、今年は途中にハイマツ帯が出現していて、登山道を歩いて登って行く必要があります。
ハイマツ帯は雷鳥の生息域で、これから産卵・抱卵期を迎え、雷鳥にとって重要な時期となります。ハイマツ帯に立ち行って直登したり、ハイマツ帯の中や近くで休憩することの内容お願いいたします。
  

 | 速報バックナンバー | TOP |

  

 

■2011年6月12日(日)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版 Vol.5 

 
  

@ 2011/06/12 07:50
春山バス第一便 − 大勢のスキーヤー・ボーダーが集まる
(観光センター前)
A 2011/06/12 09:00
気温10℃ − 暑くもなく寒くもない程よい気候
(春山バス到着 − 大雪渓駐車場)

B 2011/06/12 10:40
一緒に登って春山を楽しむ...
(朝日岳〜蚕玉岳 稜線直下)

C 2011/06/12 11:10
雄大な斜面を落ちて行く楽しさが春山の魅力
(蚕玉岳直下)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 終日曇り空の天候でしたが、風もあまりなく視界もはっきりしていて、暑くもなく寒くもない過ごしやすい一日を送ることができました。

早朝6時の乗鞍高原の気温は10℃。気温の割にはひんやりとした感覚はなく、少しばかり蒸した感じのする朝を迎えます。天候は曇。それでも雪解けで描かれた唐草模様のはっきりとしている高天ヶ原や剣ヶ峰方面が、西の空に聳え立っている様子をくっきりと眺めることができます。
観光センター前駐車場には20〜30台ほどの車がお越しになり、春山バスに乗車しようとするスキーヤー・ボーダーの方々が出発の準備を繰り広げています。

7時30分ごろになると、上空には朝日の輪郭が感じられるようになってきます。そして、8時5分の春山バス第一便に乗車しようとされる方が、車道を挟んで観光センターの反対側にある路線バス停留所に列を成すようになってきます。7月からのシャトルバスは観光センター前駐車場の場内に設けられますが、春山バスは通常の路線バスの停留所から発着します。今日の春山バス第一便は4台、約120名の方を乗せて大雪渓に向けて出発します。

休暇村を過ぎるとシャトルバスの車窓にはカラマツの新緑が目に飛び込んできます。ダケカンバやウラジロナナカマドなど広葉樹の新緑に、負けない美しい萌黄色のトンネルが車窓を流れて行きます。
そして、荒田沢橋付近から周辺に残雪が見られるようになり、位ヶ原山荘を過ぎると一気に雪景色へと変化して行きます。そして、宝徳霊神バス停のある5号カーブから先はバスの背丈以上に高い雪の壁の中を春山バスは行き、そこから一気に視界が開けると、穂高連峰が目の前に聳え、まもなく、春山バスは肩の小屋口バス停(大雪渓駐車場)に到着します。

春山バスの到着した9時の気温の大雪渓入口気温は10℃。西からやさしく吹く風に薄着だと少し肌寒い感じもありますが、山頂に向けてハイクアップする分には程よい気候です。天候は相変わらずの曇り空。しかし、見渡す光景には霧など視界を妨げるものは一切なく、穂高連峰はもちろんのこと、八ヶ岳や南アルプスの稜線もしっかり確認できる状態でした。そして、いつものようにシールを貼ったりスノーシューを装着するなどの出発の準備が、大雪渓駐車場や大雪渓入口で繰り広げられ、一斉に稜線目指して登って行く様子が続いて行きます。

その後も天候に全く変化はありません。肩の小屋付近に到達すると西からの風が強弱を繰り返して吹き抜けます。ただ、風に吹かれている心地よさの方が勝っていて、今日はハイクアップに適した気候が続いて行きます。

正午の稜線付近の気温は8℃。蚕玉岳山頂付近には、絶えず10名以上の方がお越しになり、ゆっくりとランチを楽しむ方、そして、今にも稜線からの急斜面に飛び込もうとされるスキーヤー・ボーダーの姿が何人も続き、天候の割にはたくさんの方々でにぎわう様子が見られました。
そして、今日の頂上小屋では雪中で熟成させた日本酒の蔵出し作業を行われ、一度に50本以上の四合瓶をボートに積んで、稜線からの急斜面を滑り下ろしていました。ボートを左右に振りながら制動をかけて雪上を下ろす作業は、見ていてハラハラするものですが、慣れた手つきで作業が終了したようです。

午後も曇り空のまま安定した天候が続き、今日は何とか雨に降られずに一日を終えることができました。しかし、速報を書く17時ごろからポツリポツリと降り始めました。

現在、朝日岳〜蚕玉岳稜線から大雪渓方面への滑り込み、及び、蚕玉岳〜剣ヶ峰稜線から車道まで滑走は問題ありません。しかし、蚕玉岳〜剣ヶ峰稜線から大雪渓方面に斜めに滑走することはできない状態になっていますので、ご注意ください。

なお、今回取材分の  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5 は、今週末掲載予定です。(2011/06/11 17:10更新)

【第6回 乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の春山バスは、6月19日(日)は全便運休となります。】
6月19日(日)は、観光センター〜大雪渓間で第6回 乗鞍天空マラソンが開催されます。
そのため、1日3便運行される春山バス(乗鞍高原〜大雪渓間)は全便運休となりますのでご注意ください。また、現段階では発表されておりませんが、例年、乗鞍高原周辺では通行止めや駐車場の利用制限があります。
今年の規制状況については、発表され次第 ご案内いたしますが、これまでの規制状況については、昨年のお知らせをご覧ください(ご参考 : お知らせ−6月20日(日)開催の第5回乗鞍天空マラソンに伴う、春スキーバス運休、交通規制、駐車規制について(2010/06/12)
なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは、通常通りの運行です。

【春山バスで位ヶ原から山頂方面に目指す方々へ − ハイマツ帯には立ち入らないようお願いします。】
今年は予想以上に早い雪解けのため、例年なら積雪のある箇所でも、ハイマツ帯が出現し始めていて、シールで登って行くルートを変更しなければなりません。特に肩の小屋の南斜面から稜線へは、この時期だと全面積雪があって直登できますが、今年は途中にハイマツ帯が出現していて、登山道を歩いて登って行く必要があります。
ハイマツ帯は雷鳥の生息域で、これから産卵・抱卵期を迎え、雷鳥にとって重要な時期となります。ハイマツ帯に立ち行って直登したり、ハイマツ帯の中や近くで休憩することの内容お願いいたします。
  

 | 速報バックナンバー | TOP |

  

 

■2011年6月11日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版 Vol.5 

 
  

@ 2011/06/11 09:10
濃霧と小雨 − 皆さんそろって稜線へ出発!
(大雪渓入口)
A 2011/06/11 12:30
雨は止むものの濃霧は一層ひどくなる
(肩の小屋〜稜線 登山道)

B 2011/06/11 14:15
午後になっても天候は回復せず...
(蚕玉岳山頂)

C 2011/06/11 15:30
夕方になってようやく視界が広がる
(県道乗鞍岳線2号カーブ − 鶴ヶ沢・富士見沢)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 午前中の雨は止んで天候の回復が期待されましたが、今日はほぼ終日濃霧が続き、最後の最後になって視界が開けてきて、もう少し天候が早く回復してくれたらと、ちょっと悔やまれた一日となりました。

日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場の気温は14℃。20時ごろから降り始めた雨が続いています。雨脚はそれほどではないものの、やや粒の大きな雨が続き、雨音の喧しさが耳につきます。生暖かい空気の流れに明日の天候には到底期待が持てない雰囲気の夜が続きます。

そして、一夜明けたほおのき平駐車場は早朝5時ごろから雨脚が強くなってきました。6時の気温は12℃、この頃になると雨の降り方が若干弱くなってきたものの、今度は濃霧に覆われるようになって来ました。駐車場にお越しになっているマイカーは3台しかありません。この天候ですが乗鞍スカイラインは通行可能で、シャトルバスも通常運行が開始されました。今日は雨降りにもかかわらず、シャトルバスのダイヤは好天時(通常時)のAダイヤでした。

濃霧は周期的に濃淡を繰り返しますが、完全に霧が消滅することはなく、シャトルバス始発便の行く乗鞍スカイラインは霧に煙った状態に飲み込まれています。しかし、森林限界を超えたあたりから、周辺の山々の様子は完全になくなって、視界は100メートルを切るようになって来ます。しかし、畳平に到着する間際にほぼ完全に霧が消滅します。

8時の畳平の気温は7℃、ほぼ無風で視界もよくなって来ましたので天候が回復するかと思いましたが、30分もしないうちに再び濃霧と小雨の世界。今日はこの天候が優勢のまま推移して行きます。

乗鞍スカイラインのシャトルバスと同様に、長野県側の春山バスも通常運行され、9時前に始発便(第一便)が肩の小屋口バス停(大雪渓駐車場)に到着します。今日は1台のみの運行で、10名ほどのスキーヤー・ボーダーの方がお越しになりました。小雨が続きますが大雪渓駐車場横の避難小屋に駆け込むほどの降り方ではなく、シールの装着などの出発の準備も雨に濡れながら続けられ、さほどの苦痛を感じさせない状況です。

この小雨も時間とともに霧雨となり、11時頃にはほぼ雨は止んでウェアが乾き始める様子も見られます。しかし、雨が止んでも濃霧は一向に解消せず、それどころか一段と霧が濃くなってくる状況です。

正午の肩の小屋〜稜線 登山道の気温は8℃。その後はほぼ8℃のまま推移して行きます。稜線に到達してもほとんど風がなく、暑くもなく寒くもない状況で、霧さえなければかなりよいコンディションといえます。
バーンは大雪渓下部などで縦溝やたけのこ状の氷柱が現れるようになって来ましたが、稜線付近は滑走しやすい春雪状態です。

午後のなっても一向に回復しない天候も、15時を過ぎた頃から急激に濃霧が消滅し始め、周期的に霧に見舞われることがありますが、ようやく周辺の景色を確認できるようになって来ました。
明日は天候回復の天気予報が出ているようです。天候のよいときに照準を合わせて行動されることをお勧めします。

なお、今回取材分の  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5 は、今週末掲載予定です。(2011/06/11 18:40更新)

【第6回 乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の春山バスは、6月19日(日)は全便運休となります。】
6月19日(日)は、観光センター〜大雪渓間で第6回 乗鞍天空マラソンが開催されます。
そのため、1日3便運行される春山バス(乗鞍高原〜大雪渓間)は全便運休となりますのでご注意ください。また、現段階では発表されておりませんが、例年、乗鞍高原周辺では通行止めや駐車場の利用制限があります。
今年の規制状況については、発表され次第 ご案内いたしますが、これまでの規制状況については、昨年のお知らせをご覧ください(ご参考 : お知らせ−6月20日(日)開催の第5回乗鞍天空マラソンに伴う、春スキーバス運休、交通規制、駐車規制について(2010/06/12)
なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは、通常通りの運行です。

【春山バスで位ヶ原から山頂方面に目指す方々へ − ハイマツ帯には立ち入らないようお願いします。】
今年は予想以上に早い雪解けのため、例年なら積雪のある箇所でも、ハイマツ帯が出現し始めていて、シールで登って行くルートを変更しなければなりません。特に肩の小屋の南斜面から稜線へは、この時期だと全面積雪があって直登できますが、今年は途中にハイマツ帯が出現していて、登山道を歩いて登って行く必要があります。
ハイマツ帯は雷鳥の生息域で、これから産卵・抱卵期を迎え、雷鳥にとって重要な時期となります。ハイマツ帯に立ち行って直登したり、ハイマツ帯の中や近くで休憩することの内容お願いいたします。
  

 | 速報バックナンバー | TOP |

  

 

■2011年6月5日(日)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版 Vol.4 

 
  

@ 2011/06/05 07:40
上部エリア濃霧のため、自転車のみ通行見合わせ
(乗鞍スカイライン − 平湯峠ゲート)
A 2011/06/05 08:50
天候が回復して通行可能に − 一斉にGO!
(乗鞍スカイライン − 平湯峠ゲート)

B 2011/06/05 11:20
気温5℃ − ヒルクライムにはちょっと肌寒い気候
(乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原)

C 2011/06/05 13:10
雨に見舞われず、まずまずの一日でした。
(鶴ヶ池雪渓 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 若干どんよりとした天候でしたが、雨に見舞われることなく、昨日同様に梅雨の中休みの一日となりました。

早朝6時のほおのき平駐車場は、曇り空の朝から始まります。気温は14℃。寒くも暑くもない気候です。ほおのき平駐車場には20台ほどの車がお越しになり、今日もいつものようにシャトルバスに乗車しようとされる方が準備を始めています。畳平の気温は1.5℃で濃霧に包まれているようですが、乗鞍スカイラインはいつものように7時に開門し、シャトルバス始発便はほおのき平からは35名の乗客を乗せ、平湯温泉からの乗客と合わせて41名が畳平に向けて出発しました。

乗鞍スカイラインのマイカー規制は、ほおのき平駐車場から7km先の平湯峠から始まります。8時の平湯峠の気温は10℃。ひんやりとした空気が流れています。平湯峠から先の乗鞍スカイラインは、シャトルバスやタクシーなどの通行には問題はないものの、濃霧のため自転車は当面通行見合わせの措置が取られていて、ゲート前では自転車でやってきた方々が通行可能になるのを待ちます。
そして、次第に青空が広がるようになり、上部エリアの濃霧も解消されたことから、9時に自転車も通行可能となりました。平湯ゲート前で待機していた自転車の方々が一斉にヒルクライムを始めます。

9時の平湯ゲートの気温は20℃。ここから旧夫婦松料金所付近までの約3kmは乗鞍スカイラインの中でも勾配がきつく、登り始めの身体にはかなり辛いもの。スタート直後から汗の噴き出す感覚があるものの、その先からはひんやりとした空気に包まれて、暑くもなく寒くもないヒルクライムに適した状況となってきます。さらに10時ごろには青空が見えて、路面にできる影とペダルを回す脚の動きに連動する様子が、しっかりと確認できるほどはっきりとするようになり、今日はこのまま天候が回復するのではないかと思うような天候となってきました。

ただ、この青空も長くは続かず、再び曇り空となってきます。さらに森林限界を超えた9km地点からは、一段と冷たい空気が流れるようになり、長袖のサイクルジャージでもかなり寒さを感じるようになってきます。11時の桔梗ヶ原の気温は5℃。上空はややどんよりとした状態ですが、桔梗ヶ原からは大黒岳から富士見岳や不動岳、恵比寿岳までの山の連なりがはっきりと確認でき、さらにその奥には剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳の三つのピークもしっかりとそびえている様子も見られて、天候の割にはまずまずのロケーションが広がっています。

正午の畳平の気温は5℃。ひんやりとした気候と曇り空の天候には変化はありません。その後、岐阜県側で唯一スキー滑走指定地とされている鶴ヶ池雪渓に向かいます。ここでは、モーグルの方々がコブのラインを作って滑走される様子がありました。昨年と比べると雪解けスピードが速いため、鶴ヶ池雪渓での滑走もあと一週間から二週間ほどではないかと考えられます。そして、先ほどまではっきりと見えていた大丹生岳の山頂に雲がかかるようになってきましたが、それ以上天候の悪化は見られず、今日は何とか雨に見舞われずに一日を送ることができました。

なお、今回取材分の  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4 は、今週末掲載予定です。(2011/06/05 16:40更新)

【春山バスで位ヶ原から山頂方面に目指す方々へ − ハイマツ帯には立ち入らないようお願いします。】
今年は予想以上に早い雪解けのため、例年なら積雪のある箇所でも、ハイマツ帯が出現し始めていて、シールで登って行くルートを変更しなければなりません。特に肩の小屋の南斜面から稜線へは、この時期だと全面積雪があって直登できますが、今年は途中にハイマツ帯が出現していて、登山道を歩いて登って行く必要があります。
ハイマツ帯は雷鳥の生息域で、これから産卵・抱卵期を迎え、雷鳥にとって重要な時期となります。ハイマツ帯に立ち行って直登したり、ハイマツ帯の中や近くで休憩することの内容お願いいたします。
  

 | 速報バックナンバー | TOP |

  

 

■2011年6月4日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版 Vol.4 

 
  

@ 2011/06/04 09:20
春山バス、本日より肩の小屋口(大雪渓)まで延長運行開始
(大雪渓入口)
A 2011/06/04 09:20
春山バスを降りたら、稜線目指して一斉に直行!
(大雪渓入口)

B 2011/06/04 11:45
雪が緩んでも足元に注意!
(肩の小屋〜稜線 登山道)

C 2011/06/04 13:15
穏やかな一日が続いて行きます
(朝日岳〜蚕玉岳 稜線)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 梅雨の中休みとなった今日は、安定した穏やかな一日を過ごすことができました。

日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場は、天の川と勘違いするような薄い雲がたなびく満天の星空が広がっています。気温は12℃。東から柔らかな空気が流れる様子は、心を落ち着かせるような雰囲気を醸しだし、ゆっくりとした夜が続いて行きます。

そして、一夜明けたほおのき平駐車場は、6時前からまぶしいばかりの朝日が差し込む晴天の朝を迎えます。気温は10℃。上空には薄いベールが若干覆うものの、綺麗な青空が広がり、ひんやりとした空気に小鳥のさえずりが加わって、すがすがしい朝の雰囲気を作り出しています。
ほおのき平駐車場には15台ほどの車がお越しになり、シャトルバス始発便に乗車されようと、朝早くから準備を始める様子が見られます。

今日のシャトルバス始発便には、40名ほどのスキーヤー・ボーダーの方々や登山の方々が乗車して、6時55分に畳平に向けていつものように出発します。乗鞍スカイラインから望む遠景はやや霞んでいて、あまりはっきりとしない状況。そして、猫の小屋跡地を進んだ森林限界に差し掛かると濃霧に見舞われるようになり、桔梗ヶ原から先は完全に濃霧に飲み込まれてしまいます。

シャトルバス始発便の到着した8時前の畳平は視界が50メートル程度の濃霧。気温は2℃ほどしかなく、シャトルバスを下車した方々は一様にアウターを着込むところから大雪渓に向かう準備が始まります。しかし、この濃霧も30分ほどで次第に抜けて行き、肩の小屋・コロナ観測所分岐点からは、剣ヶ峰などの山頂や稜線から大雪渓へ、そして、雪解けの進む位ヶ原までの雄大なロケーションが、くっきりと一望できる状態となりました。

4月29日から運行が開始された乗鞍高原〜位ヶ原山荘の春山バスは、本日より区間延長され、肩の小屋口バス停(大雪渓入口)までやってきます。
9時の大雪渓の気温は8℃。くっきりとした青空が戻ってきて、暑くも寒くもない穏やかな状況の中、春山バスがやってきます。本日の春山バス第一便は5台が運行され、約180名の方が一斉にバスから降りて、大雪渓入口駐車場周辺では、シールを貼ったりスノーシューを装着するなどの準備が順次に始まって、にぎやかな雰囲気に包まれます。お越しになった方々の中には、春山バスが肩の小屋口バス停まで延長されるのを心待ちにされていた方も多かったようで、山頂方面はさらにくっきりとした青空に浮かぶようになり、「稜線目指して行くぞ〜!」という気分に高揚させられるものです。

時間とともに青空に薄い雲のベールが流れるようになり、肩の小屋付近から稜線付近では、絶えず西からの風にさらされます。やや冷たさを伴ったものですが、寒さを感じさせるほどの状況ではなく、朝は固めのコンディションだったバーンも次第に緩み始めます。しかし、下山では足を取られる登山の方の様子もあって、足元には注意が必要な状況には変わりありません。

正午の稜線の気温は6℃。絶えず西から吹き抜ける風がさらに強さを増すようになります。それでも稜線では遠景のロケーションをゆっくりと楽しむ様子も合って、冷たい西風とはいっても、やはり春の穏やかさに包まれている雰囲気であることには変わりありません。

稜線から滑り降りるバーンには、数日前に降った新雪が若干積もっていて、山肌は再び冬の白さを取り戻している箇所もあります。そんなバージンスノーを求めて、ターンを繰り返す様子が夕方まで続いて行きました。天候は終日にわたって安定していて、今日のような日にノリクラデビューを果たされた方は、きっともう一度訪れてみたいと思ってしまうのではないかという状況だったと感じました。

明日もまずまずの天候になりそうです。梅雨の晴れ間を十二分に楽しみたいものですね。
なお、今回取材分の  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4 は、今週末掲載予定です。(2011/06/04 18:30更新)

【春山バスで位ヶ原から山頂方面に目指す方々へ − ハイマツ帯には立ち入らないようお願いします。】
今年は予想以上に早い雪解けのため、例年なら積雪のある箇所でも、ハイマツ帯が出現し始めていて、シールで登って行くルートを変更しなければなりません。特に肩の小屋の南斜面から稜線へは、この時期だと全面積雪があって直登できますが、今年は途中にハイマツ帯が出現していて、登山道を歩いて登って行く必要があります。
ハイマツ帯は雷鳥の生息域で、これから産卵・抱卵期を迎え、雷鳥にとって重要な時期となります。ハイマツ帯に立ち行って直登したり、ハイマツ帯の中や近くで休憩することの内容お願いいたします。
  

 | 速報バックナンバー | TOP |


Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back(2011-05)   Sokuhou-Index   Next(2011-07)>>